最強の滑り止めはタイヤチェーンだ

2018年11月16日

チェーンタイヤ

一般的にスタッドレスタイヤを装着していればチェーン規制の場合も走行可能と思われがちですが、降雪量が多く除雪が間に合わない場合などは「全車チェーン規制」の際にはスタッドレスタイヤであってもチェーンを装着しないと走行ができません。これはスタッドレスでは走行できないような状況でもチェーンなら走れることの証明です。

タイヤチェーンはクルマに搭載しておきたいアイテム

スキー場の近くなどで除雪を行っているクルマを見たことがあると思いますが、ほとんどの除雪車はタイヤにチェーンを装着した状態だと思います。除雪を行う前の道であっても、クルマの最低地上高に届かない積雪ならばチェーンを装着すれば走行できるのです。

雪深い場所に向かうときにはタイヤチェーンを持ち歩くようにしておけば、規制が厳しくなったときでも走行可能ですし、万が一スタックした際にもチェーンを装着して脱出することができるでしょう。ですので、やはりタイヤチェーンはクルマに搭載しておいた方がいいグッズであることは間違いありません。

タイヤチェーンはスタッドレスタイヤと違ってスピードを出すことができません。多くのタイヤチェーンは上限速度50km/hの使用がすすめられています。タイヤチェーンを買うと、最高速度が指定されていますのでその速度までで使うことが基本ですし、チェーンでなければ走れないような状況では速度をおとして走行する事しか出来ないでしょう。

自分のクルマにマッチングするタイヤチェーンを

装着

タイヤチェーンには金属、ゴム、樹脂、などのさまざまな素材のものがあります。そして形状もラダー型、亀甲型、ネット型などの形があります。多くの国産車はタイヤチェーンが装着できることを前提に設計されていますが、特殊な例としてタイヤハウスとタイヤのすき間が小さくタイヤチェーンを装着できないことがあります。もし、心配な場合はディーラーやメーカーのお客様相談室に質問しましょう。また、タイヤサイズを変更している場合は同じようにタイヤチェーンが装着できないこともありますので、タイヤショップなどに相談しましょう。

チェーンとしての能力が高いのは、金属チェーンです。なかでも前進と後退、ブレーキのみを重視するならラダータイプのチェーンが最も強力です。ただしラダータイプは横方向に弱いので、コーナリング時のグリップも欲しいという場合は、亀甲タイプが適しています。ただし、金属チェーンは基本的にスチールホイールにのみ使えると思って下さい。スチールホイールの場合も多少はキズが付くことは承知しておきましょう。アルミホイールにも装着できますが、チェーンが触れるホイールの部分が削れたり傷ついたりします。スチールホイールの場合もホイールキャップは外して取り付けることが基本です。

アルミホイールの場合は、ネットタイプのゴムチェーンなどがおすすめです。非金属チェーンでも、一部に金属パーツを使ってグリップを高めているものがあり、アルミホイールの場合はそうしたタイプも使い勝手がいいです。ただし、どのようなタイプであってもタイヤに巻き付けるわけですから、多少のキズなどは発生する可能性はゼロではありません。ゴム部分がこすれて、アルミホイールのクリア塗装面などがはがれる可能性は常にあります。

チェーンはどのタイヤに巻くのか?

チェンタイヤ

チェーンを装着するのは主駆動輪です。前輪駆動なら前輪、後輪駆動なら後輪に装着することが基本です。では4WDの場合はどうするか? ですがこれは基本が前輪駆動の4WDなのか? 基本が後輪駆動の4WDなのか? によって異なります。基本が前輪駆動ならば前輪に、基本が後輪駆動ならば後輪にチェーンを装着することになります。

足場が悪く、手もかじかむ雪道でいきなり初めてのタイヤチェーンを装着するのはかなり難しいことです。タイヤチェーンを事前に購入した場合は、雨も雪も降っていないところで練習をしておきましょう。タイヤチェーンを装着したときは、トラクションコントロールをオフにするのが基本です。トラクションコントロールが入ったままだと、チェーンの内側でタイヤが空転しそうになったときに、駆動力を抜いてしまうためです。とくにFFで坂道発進などではこうした状況が起きやすくなります。ただし、トラクションコントロールがオンのほうが発進しやすいこともありますので、オン-オフを試してみるのもひとつの手法です。


(諸星陽一)

関連するユーザー投稿

乗るに戻る

マイページでカーライフを便利に楽しく!!

ログインするとお気に入りの保存や燃費記録など様々な管理が出来るようになります

まずは会員登録をしてはじめよう

注目タグ

最近見た車

最近見たクルマはありません。

ニュース