まずは渋滞に遭わないことを考えましょう

事故渋滞などの突発的な渋滞はさておき、帰省渋滞やUターンラッシュはある程度予想がつきます。日本道路交通情報センター（JARTIC、http://www.jartic.or.jp/）でも渋滞予測を行っているので、ある程度は参考になります。私はとにかく渋滞が嫌いなので、渋滞するくらいだったら早めに出発して、渋滞しやすいポイントをすぎる地点まで移動してクルマのなかで仮眠を取ってしまいます。そのためにクルマに寝袋を積んでいたりするのだからもはや病的でもあります。

高速道路ならばサービスエリアやパーキングエリアにクルマを止めて寝ることができますが、一般道ではなかなかそうした場所はないものです。しかし、道の駅であるとか、公園の駐車場などを利用する方法もあります。ただ最近は車中泊を禁止している道の駅や公園もありますので注意しましょう。それと、犯罪に巻き込まれないためにも夜中の車中泊はやめた方が賢明です。夜中に移動し、明け方を過ぎて少し暖かくなってから車内で寝るのが安全だと私は思っています。

人がたくさん移動するときは人気の道は渋滞します。たとえば大晦日に東京から伊豆の下田方面に移動する場合、海沿いの道は渋滞しますが、山の中を走ることになるターンパイクから伊豆スカイライン経由だとあまり渋滞しません。山側だと路面凍結が心配などという側面もあるので、使う人が少ないのです。そうした情報も今はネットで集められる時代なので上手に利用するといいでしょう。

渋滞したら高速？　一般道？

私は渋滞したら迷わず一般道を使うことをおすすめします。というか渋滞しそうならもうその時点で一般道です。皆さんはなんのために高速道路を使うのでしょうか？　人それぞれ考え方はあるでしょうが、私は高速道路は“時間を買うもの”だと思っています。A地点からB地点に行くために一般道だと3時間、高速道路だと1時間だとすれば、その2時間を買うために支払う料金です。渋滞して一般道と高速道路の移動時間があまり変わらないなら、その料金はもったいないということになります。

抜けられない渋滞はどう過ごすか？

どうしようもない渋滞に巻き込まれたときにどうすればいいか？　それは人それぞれだと思うので、私なりの提案です。一番いいのは人と会話をしていることです。会話をすることでそれなりに時間は過ごせますし、渋滞の辛さも紛れます。では一人のときはどうするか？　私のおすすめは笑いです。笑うことは圧倒的な気分転換になります。笑いのいいところは話だけのものが多く存在することです。コントのような動きのあるものもありますが、落語や漫才、コミックソングのように話や歌だけで楽しめるものがたくさんあるので、運転に支障をきたしません。 よく、眠気はどうしたら克服できますか？　という質問がありますが、眠気は克服しないのが一番です。眠くなったらできる限り早く寝てしまうことです。運転を代わってもらってもいいですし、それができないならどこかにクルマを止めて寝てしまいましょう。10分～30分も寝ればかなり眠気はなくなります。無理をしないこと、それがもっともいい方法です。

(諸星陽一)