ロールとは?車の動きを知るための3つの軸

2019年2月25日

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クルマのインプレッション記事を読んでいると「ロール」という言葉がよく使われます。果たして「ロール」とはどういうものなのでしょうか?またロール以外にも似たような現象があるのですが、それらは理解できるでしょうか?今回はクルマの3次元での動きを考えていきます。

ロール、ピッチ、ヨーという基本の動き

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クルマの基本的な動きを考えるときにわかりやすいのは船(ボート)の動きにたとえることです。ボートはクルマと違ってサスペンションがないので、動きが顕著に表れます。まず、あなたが手こぎボートに一人で乗っていることを思って下さい。このときに前後に通した軸(仮想軸)を中心にして左右に動く様子がロールです。身体が左右に振れます。軸からもっとも離れている頭の移動量が一番大きいことがわかると思います。車高の高いクルマだとロールが大きくなるのはこれが理由です。

次にボートの前後の中心に真横に通した軸を基準に前後に揺れる動きをピッチ、ピッチングといいます。軸の上にいればピッチを感じることはありませんが、軸から離れれば離れるほど移動量が大きくなります。ミニバンのサードシートの乗り心地が悪くなりがちなのは、このピッチの軸から離れているからです。

最後に知ってもらいたいのがZ軸と呼ばれるものです。これはクルマがコーナリングする際の中心軸です。ちょうどコマの軸と考えてもらえばわかりやすいでしょう。ここを中心にして発生する動きがヨーとよばれます。この軸よりも後ろに座っていると、コーナリングのときに外に振り出されるような感覚になり、前に座っていると内側に巻き込まれるような感覚になります。

ロールやピッチは悪者のような言われ方をするが?

クルマのインプレッションを読んでいるとロールやピッチは諸悪の根源のような表現がされていることがあります。しかし、実際はロールやピッチはクルマにとっては必要なものなのです。もし、これらがなければ、とてつもなく乗り心地の悪いクルマになってしまいます。クルマはロールしたり、ピッチしたりしながらタイヤを理想的に路面に接触させています。そうしたなかで、乗り心地も確保しながらバランスを取っています。

速く走るだけならロールは不要?

では乗り心地は関係なく、速く走るだけならロールは不要なのでしょうか?いえいえそんなことはありません。たとえ速く走るだけでもロールは必要な要素です。その証拠にF1をはじめとしたレーシングカーにもサスペンションが装着されています。ロールやピッチを抑えるならサスペンションはなくしてしまったほうが有利です。

ただ、ロールが大きすぎるとコントロールが難しくなったり、やたらとコーナーで身体が振り回されたりということがあるので、ロールを悪者にしがちなのです。どこまでロールさせたほうがいいか……はレポーターの好みの問題なので、そうした記事が展開されることになります。また、ロールは量だけでなく質も大切です。ゆっくりとロールするのか? 速くロールするのか? そのスピードは一定か? 変化するか?などさまざまな要素が絡み合って乗り心地やハンドリングが決まります。


(諸星陽一)

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