昔は必需品だったのに! クルマの進化に伴って無くなった装備や装置

2019年5月7日

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ハンドルがあって、原動機があって、タイヤがあってという基本的な機構は今も昔も変わらないけど、クルマは進化に従ってさまざまな装置や装備が無くなったり、別の装置に置き換えられたりしています。今回はそうしたさまざまなものを紹介していきます。

近年になって消えたタバコに関するもの

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かつてタバコは大人のたしなみでしたが、今や世界的な嫌われ者です。タバコを吸うには限られた決められた場所に移動するのが当たり前の世の中になりました。しかし、かつてクルマの中は喫煙するのが当たり前の環境でした。そのためタバコを吸うことを前提に、シガライターと灰皿は必ずといっていいほど装備されていたものです。

禁煙の風潮が広がると、灰皿の代わりにノースモーカーボックスと呼ばれる小物入れを選べるようになりましたが、タバコを吸わない人からは灰皿が無料でノースモーカーボックスが有料なのはおかしい、そんなものにコストを払いたくない……という声が上がり、やがて灰皿とシガライターがオプションになる……そんな時代になってきました。かつては車内で発生したタバコの煙を処理するため大型の空気清浄機も多く存在していました。

今と昔で全然違う燃料供給装置

現在、ガソリンエンジンに燃料を供給する装置はほとんどが燃料噴射装置です。二輪のエンジンでも燃料噴射装置が主流になってきています。しかし、かつてガソリンエンジンの燃料供給は「キャブレター」と言われる装置が主流でした。キャブレターは霧吹きの原理を用いた装置で、一般的な乗用車は6気筒でも1つのキャブレターでしたが、スポーツモデルは複数のキャブレターを装備していました。その後、燃料噴射に移行した際にも一般的なクルマは1つだけでの噴射装置で対応していました。現在はほとんどのクルマが1気筒あたり1つの噴射装置を備えます。

もしかしたらこれから無くなるもの 置き換えられるもの

すでに始まっていますがエンジンは無くなるかも知れません。エンジンそのものが無くなって、モーターに置き換えられる時代はきっとやってきます。そうなると関連するさまざまな装置もなくなります。上記の燃料噴射装置も不要ですし、燃料タンクも不要です。しかし代わりに走行用のバッテリーは積まなくてなりません。

またアウターミラーもモニターに置き代わろうとしています。これがどこまで受け入れられるかはまだ霧の中なのですが、大型車などでは死角をカバーするためにモニターは多用されることが間違いないと言えます。

そしてもっとも大きな出来事となるだろうものが「ドライバー」です。自動運転が進み、自分で運転しなくなると、もはやドライバーは不要になります。そうなったときにクルマがどんな形なのか? もしかしたらすでにタイヤもなく反重力装置で浮いているかもしれません。


(諸星陽一)

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