「サンキューハザード」は「みかじめハザード」!? 間違った使い方をされているハザードランプの危険性

2019年5月14日

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ハザードランプは日本では非常点滅表示灯と言われる機能です。具体的には前後左右4ヶ所のウインカー(タクシーなどルーフ部分にもウインカーがある場合は6ヶ所など)が同時に点滅する装置です。非常点滅表示灯という名前からもわかるように、非常時などに点滅表示することが目的ですが最近はその乱用が目立つようになってきました。

いわゆるサンキューハザードは誤用

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車線変更や合流を行ったあとにハザードランプを点滅させるいわゆる「サンキューハザード」というものがいつの間にか浸透しました。もともと「サンキューハザード」はトラックドライバー同士が符丁として使っていたものです。高速道路などで車線変更を行ったとき、乗用車同士ならば手を上げたりすれば後続車に見えますが、トラックは先行車が手を上げてもみることができません。そうした中で生まれてきたものが、「これはいい」となって一般車にも広がりました。

しかし、これは間違った使い方であるのには変わりありません。なにが問題かといえば、合図が複数の意味を持つということの危険性です。ハザードランプは非常点滅表示灯です。たとえば、直前で危険な状況が発生し、急停止したときにハザードが点滅します。それを後続車がサンキューハザードだと勘違いしたら、大事故が起きます。

自動でハザードランプが点滅する場合もある

ハザードランプの作動は車内のスイッチから行うのが一般的ですが、クルマの安全装備によっては急ブレーキを踏んだ際や、事故が起きてクルマが停止した際に自動的にハザードランプが点滅するものもあります。こうした場合もサンキューハザードと勘違いされては、本来のハザードランプの意味が薄れてしまいます。欧米ではハザードランプが点滅しているクルマがいれば、後続車が声を掛けると言われています。体調を壊した人がいるかも知れないからです。日本では非常という意味すらなくなっているのが現状です。

もはやサンキューハザードではなくなっている

サンキューハザードを使っている人に話を聞くと、車線変更後や合流後にサンキューハザードを使うことであおり運転を受けることを避けられるということをよく聞きます。つまり、そこにはありがとうという気持ちはなく、単純にトラブルを避けるために行うものになっています。まるで暴力団にみかじめ料を払うようなもので、これは「みかじめハザード」となってしまっています。

もし、本当にお礼を伝えたいのであれば、ハザードランプとは異なる灯火を取り付け後方に向かって「ありがとうございました」とか「Thank you」とかの表示ができるようにしたほうがいいでしょう。ただそのためには法律も変えなくてはならいでしょうが。

考えてみれば、昔は窓を開けて手を出したりしてお礼を言っていました。本当はそれが正しいのではないでしょうか? パワーウインドウでない時代にそのようにやっていたのですから、お礼ならそれくらいしていいと私は思います。


(諸星陽一)

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