車高の低いクルマあれこれ

2018年5月8日

低車高の赤いスポーツカーの画像

皆さんは、愛車の車高を下げたいですか?人はどうして車高を下げるのでしょう。これだけにフォーカスし考えていくと確かに不思議というか、何のために下げるのか、少し不思議に思えてくるかもしれません。今回はそんな車高を下げることに関して考えてみたいと思います。

車高を下げるのはカッコいいクルマへの道?

昔、横浜赤レンガのイベントの誘導係をしたことがあります。その時はスーパーカーのミーティングや様々なクルマの展示など、たくさんのコンテンツが催されたこともあって、来場するクルマは千差万別。通りから駐車場への進入の際、スーパーカーが底を擦るかもしれないというので気にしながら誘導をしていました。クルマの進入角度、ハンドルを切るタイミングなど地べたに顔をつけながら指示を出しドライバーの方にできるだけ車を傷めずに駐車場に進入していただくようにしていたのです。
しかし、フタを開けてみるとどうでしょう。いわゆるフェラーリやランボルギーニは案外問題なく段差を超えていきますが、かなり肝を冷やしたのはハイエース、アルファード/ヴェルファイア、プリウス、ノア/ヴォクシー、オデッセイなど、国産車の車高を下げているクルマの進入だったのです。

どうして車高を下げるのでしょう。単純に言うと「かっこよく仕上げたいから」それが一番の理由である場合がほとんどではないでしょうか。クルマをかっこよく魅せるセオリーのようなものがあり、カーデザインから読み取ることができます。例えば、幅を広く見せ、低く長く、キャビンをできるだけ小さくボディの中央付近に寄せる。ホイールを大きくする。そしてできるだけロングノーズにする。こんな要素を組み合わせるとカッコいいクルマの絵が描けるでしょう。
その中で車高を低くすると、絶対的に車高が下がるばかりでなく、相対的にも幅広くクルマ全体も長く印象付けることが可能です。だからこそ、愛車のカスタマイズで「車高を落としたい」と思う人は少なくないのだと比較的容易に想像できるでしょう。

しかし、ボディとホイールの間にはサスペンションがあり、そこの間隔を詰めて車高を下げたら何か乗り心地に影響を及ぼすのではないか、そう心配する人もいるかもしれません。しかしその心配は無用です。車高調の種類中にもいくつかあって、適合や予算などで選んでいけばよいのですが、全長調整式と呼ばれるタイプのものを選ぶと、サスペンションの性能を確保したままカッコ良く車高だけを落とすことができます。
このタイプは、サスペンションのストローク量を減らすことがありません。路面からのショックを吸収する際にはしっかりばねが果たすべき仕事を果たしてくれるため、乗り心地はそのままかっこいいプロポーションに仕上げることができるという訳です。

サスペンションとタイヤの画像

下げずにはいられない愛車の車高

先日SNSを見ていたら「車高の低さは知性の低さ」などという言葉を発見しました。ずいぶんな言い方だなあと思ったものです。しかしながら、実際には、一見サスペンションを詰めなければならないと思われがちな車高を落とす行為も、しっかりと快適性、緩衝性を維持したまま実現できるようになっていますし、むしろスタイリッシュな演出のために惜しみないインテリジェンスすら感じることができますよね。

必ずしも車高を落としているから乗り心地が悪いということではないことは知っておいていただきたいですね。今では新しい商品もいろいろと種類があり、より充実した用途やクルマに合わせたカスタムができそうですね。

芝生とブルーの低車高クルマの斜め横とタイヤのアップ画像



(中込健太郎)

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