【プリウス超え】シエンタが2019年8月月販トップになった理由とは

2019年11月19日

新型シエンタ

売れ筋のモデルといえばトヨタのプリウスがその代表選手のような状態でしたが、2019年8月と9月の月販トップ台数を記録したのはトヨタの5ナンバーミニバン「シエンタ」でした。今まで地味な存在だったシエンタがなぜこのタイミングで月販トップを記録するに至ったのでしょう? その秘密に迫ります。

シエンタはどんなクルマか?

シエンタ内装

初代のシエンタは2003年に登場しました。いわゆるワンボックス系の流れを汲むミニバンとは異なり、丸みを帯びたキュートなスタイリングが与えられたのが最大の特徴です。初代は2010年10月に一旦販売を中止、2011年5月から再度販売が開始されるという特殊な経緯を持ちます。

現行モデルが登場したのは2015年です。初代はガソリンエンジンモデルのみでしたが、2代目にあたる現行はハイブリッドモデルも設定されました。設計初期段階から福祉車両への架装も考えられているモデルで、拡張性の高さも持ち合わせています。

なぜ2019年8月、9月に急激に販売が伸びたか?

それまでの第1位といえば、トヨタのプリウス、日産のノートが常連でした。2019年のデータを見ると1~3月はノート、4月~7月はプリウスがトップです。1~3月はディーラーが販売台数を稼ぎたくなるため値引きが増えます。4月以降は企業がクルマの入れ替えを行うことが多くなります。なので、ノートとプリウスの売れたタイミングがわかりやすいです。では8月、9月のシエンタはなぜでしょう? そう10月に大きな動きがあったからです。消費税のアップ前にクルマを買いたいという気持ちが大きく動いたのでしょう。

シエンタを買うユーザー層は?

マイナーチェンジシエンタ

シエンタはファミリーユースのモデルであまり社用車としては使われることはありません。一般ユーザーなので消費税の導入に対しての意識が強かったことが大きく影響しているのでしょう。一部、ビジネス用として使われている場合は介護タクシーなどなので、この場合も個人事業主の方が多いので消費税アップには敏感だと言えるでしょう。

また、2018年9月のマイナーチェンジによって、プリクラッシュセーフティに歩行者検知機能が追加されるなど安全装備が充実されたことも人気アップに拍車を掛けた要因ではないでしょうか。

消費税アップのタイミングが生み出したシエンタの大ヒットですが、このタイミングで売れるという事は、潜在的には非常に需要のあるクルマであったことの証明とも言えるでしょう。


(諸星陽一)

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