【タイヤ特集】ミシュランの総合力

2020年7月20日

ミシュラン タイヤ

「ミシュラン」はブリヂストンに次いで世界第2位のシェアを誇るフランスのタイヤメーカーです。高い総合性能には定評があり、さまざまなモータースポーツ活動も行っています。日本で販売されているミシュランのタイヤはじつは多岐にわたるのですが、今回はおもだったモデルを紹介していきます。

絶対性能を誇るパイロットと総合性のプライマシー

ミシュランのスポーツ系タイヤブランドは「パイロット」シリーズです。トップエンドに位置するモデルは「カップ 2」で、サーキットでの連続使用を前提にしています。公道用は「パイロット スポーツ 4S」や「パイロット スーパースポーツ」、「パイロット スポーツ 4」といったモデルです。さらに乗り心地なども重視したいというユーザー向けに「パイロット スポーツ PS2」や「パイロット エグザルト PE2」といったモデルを用意。ハイパワーSUV用として「パイロット スポーツ 4 SUV」も用意されています。

パイロット スポーツ




一方、快適性を重視し総合性能を追求したモデルが「プライマシー」シリーズです。標準装着されるクルマも多く、ニュートラルでありながら高性能を誇ることで知られています。最新モデルは「プライマシー 4」で先、先代となる「プライマシー 3」も併売されています。どちらのモデルにも速度記号Y(300km/h)がつけられるサイズまで存在し、その性能の高さ伺い知れます。また、「プライマシー」には「プライマシー HP」と「プライマシー LC」も存在しますが、どちらもプリウスに対応する1サイズのみの設定(もちろんサイズが同じ他の車種にも装着可能)となっています。

プライマシー

最近注目されている雪でも走れる夏タイヤ

新しいジャンルのタイヤとして注目を浴びているのが「クロスクライメート」。ミシュランではこのタイヤの位置付けを“雪でも走れる夏タイヤ”としています。

1年中使うことができて、多少の雪でもグリップして走れるオールシーズンタイヤです。スノーフレークマークが刻印されているので、高速道路の冬タイヤ規制でも使用は可能が、ミシュランでは雪道での使用は推奨しておらず、雪道ではスタッドレスタイヤの使用を推奨しています。

燃費重視のエナジーからクラシックシリーズまで

ミシュランは市販タイヤにシリカを採用して燃費向上を図った最初のメーカーと言われています。そうした歴史と技術に裏打ちされているのが、燃費を重視したモデルの「エナジー」シリーズです。最新モデルである「エナジー セイバー 4」に加えて「エナジー セイバー プラス」、「エナジー セイバー」の3タイプが用意されています。


ミシュランのSUV系タイヤは「ラティチュード」シリーズがカバーしています。ラティチュードがカバーするのはクロスオーバーSUVと言われる、いわゆるオンロード系のSUV用のタイヤで「ラティチュード スポーツ 3」、「ラティチュード スポーツ」、「ラティチュード ツアー HP」、「ラティチュード ツアー」がラインアップされます。一方、クロスカントリー系のタイヤはミシュランブランドではなく、現在はミシュランの1ブランドとなっている「BF グッドリッチ」で展開されています。


ミシュランの素晴らしいところはクラシックカー用のタイヤも製造しているところです。「クラシック」シリーズはかなり古いタイプのクルマにも対応。ラインアップが多岐に渡るので割愛しますが、12×45(幅が12インチ、装着ホイール径が45インチ)という想像を絶するサイズのクラシックタイヤも用意されています。

諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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