エンジンオイルの交換時期や料金の目安をまとめてみた

2020年12月23日

エンジンオイル 交換時期

クルマのメンテナンスの代表、王道といえばなんといってもオイル交換でしょう。多くのユーザーがオイル交換のタイミングと費用を気にしています。果たしてオイル交換はどれくらいの頻度で行うのがいいのでしょうか? また費用を抑える方法はあるのでしょうか?

自分でできるのはオイルの量と見た目のチェック

エンジンオイル 交換時期

ユーザーができるオイルのチェックは量と見た目の変質の2つだと思っていいでしょう。オイルの量はオイルレベルゲージを引き抜き、一度オイルを拭き取ったあとにふたたび差し込んでからもう一度引き抜いて、ゲージにどれだけのオイルが付着したかを確認するのが一般的です。このとき、オイルの状態も確認できますが、アマチュアがオイルを見てもそれが汚れているかどうかは簡単にはわかりません。エンジンの状態によっては、オイル交換直後からオイルが黒くなることもあります。

ただし、オイルが白濁したコーヒー色に濁っているような場合は水が混入している可能性が大きくなります。冷却水がオイルに混入したりすると変質が起きるので、すぐに整備工場で点検しましょう。また、BMWなどはオイルレベルゲージを廃止。各種センサーでオイルの状態を監視してオイル交換時期を知らせるという方式を採っています。

ディーラー、スタンド、カー用品店の料金は?

オイル交換は行う店舗などによって費用が異なります。一般的に一番高額なのはディーラーですが、ディーラーもさまざまな手法で料金の割引を行っています。ディーラーや整備工場の料金は部品代や消耗品+時間工賃となっています。部品代や消耗品は定価で計算されます。時間工賃はある程度の規準はあるものの、それぞれの会社が自由に設定します。1リットル1000円のオイルを時間工賃8000円のディーラーで4リットル交換したとします。作業時間30分の場合、4000円(オイル代)+4000円(0.5時間作業工賃)+税金で8800円という計算です。

しかしこれは正規料金で、トヨタなどはオイルボトルキープといって、最初に20リットル分を購入するとオイルそのものが定価よりも割り引きになり、さらに工賃も無料になったりします。また、キャンペーンで今乗っているクルマの査定をするとオイル交換が無料や割引になったり、オイル交換時に洗車や下まわり点検のサービスが付いていたり…とさまざまなプランを取り入れています。

オートバックスとイエローハットではオイル代金+500円~(工賃、税別)で作業(オイル代金は別)を行っています。一般的なクルマなら500円(税別)で作業できると考えていいでしょう。また、どちらも会員制度があって、入会金1000円(税別)を支払うとオイル交換やオイルフィルターの工賃が無料になり、翌年は500円(税別)で更新できるようになっています。量り売りのオイルも販売しているため、3.4リットルしか必要のないエンジンに4リットル入りのオイルを買ったり、4.2リットル必要な場合に4リットル缶を2本買う必要はなく、無駄が省けます。

一方、ジェームスはオイルの種類と排気量でオイル交換料金を設定しています。オイルの使用量ではなく、排気量が何ccなら幾らという設定です。東京のジェームス唐木田店で0W-20SPのキャッスルオイルを1500ccのクルマで交換した場合、一般価格で4198円(税別)、会員価格で3198円(税別)と表示されていますが、無料で会員になれるということなので実質は3198円(税別)と考えていいでしょう。

ガソリンスタンドは地域によって価格が大きく異なるのが通常です。東京の港区や千代田区のような場所ではガソリンの価格も1リットルあたり40円くらい高い場合があります。そうした場所でのオイル交換は当然高くなるとみていいでしょう。ただし、リーズナブルな価格でオイル交換をするガソリンスタンドもあるし、ふだん使っているガソリンスタンドでキャンペーン的なものがあるときは、お得に利用できることがあります。

チューニングショップなどの専門店でのオイル交換は、その技術力を買うという発想なので、料金の高い安いだけで決められるものではありませんが、ふだん付き合いのあるショップだと安価にオイル交換をしてくれる場合もありそうです。また、DIYのオイル交換は工賃が不要なので、その分を安くできますが、廃油を捨てるためのパックを購入したり、作業で服を汚したり…ということを考えると、コスト的にはそれほどメリットはないかもしれません。

メーカーより早めの交換を勧める場合は商売的な理由が大きい

エンジンオイル 交換時期

オイル交換の頻度についてはクルマの取り扱い説明書に記載されているので、それに従うのが基本です。たとえば1万kmもしくは1年と記載されている場合は、どちらか先に訪れた際にオイルを交換します。ただし、シビアなコンディションの場合はその半分の距離や期間で交換と指定されていることが多くなっています。シビアコンディションとは、いつも土煙が上がるような未舗装地で使っているとか、毎日1~2km程度しか乗らないなどといった使い方です。走行距離が短いのがなぜシビアコンディションになるのかは次のような理由です。燃料が燃えると水分も発生します、そうした水分はオイルのなかに取り込まれるのですが、走行距離が短いとオイルの温度が上がらず、この水分が蒸発せずにオイル内に残ったままとなり、それが蓄積していくということが起きるのです。

メーカーは指定距離、指定期間に十分に余裕を持たせています。オイル交換の距離をギリギリに指定して、なにかの不具合が発生したら大問題になるからです。しかし、ガソリンスタンドやカー用品店などでは指定よりも短い距離や期間での交換がより望ましいとされます。なかにはディーラーでも早めの交換をすすめることがあります。

諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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