水道水をウォッシャー液に使っちゃダメ! 恐怖の2大トラブルとは?

2021年11月9日

ウォッシャー液

ワイパーでフロントウィンドウを拭き取る際、大事な存在となっているのがウィンドウウォッシャーです。車検の際もウォッシャー液が噴霧できないと合格できません。水色などに着色されたウィンドウウォッシャー液を使うことが前提になっていますが、なぜ水ではいけないのでしょうか? 

この記事のPOINT
ウォッシャー液に水は使わないほうがいい
おすすめは、撥水性能や油膜取り能力を高めた商品

水を使うとタンクに藻やコケが発生する場合がある

ウォッシャー液

ウィンドウウォッシャー液に水を使ったがために起きるトラブルのひとつは、タンク内に藻やコケが生えることでしょう。ウォッシャーの調子が悪くなり、ボンネットを開けてタンクを見たら藻やコケが生えているのを発見…というのはかなりショッキングです。

通常のウィンドウウォッシャー液はアルコールが添加されているので、藻やコケが生えるということはありません。しかし、ウィンドウウォッシャー液が空になるまで使い切り、その後に水だけを入れた状態にしておくと、藻やコケが生えることがあります。生えるだけならまだいいのですが、その藻やコケがはがれ落ちてホースに入り込み、さらにはノズルを詰まらせたりすると面倒です。最近のクルマはリヤワイパーも備えるクルマが多く、フロントからリヤまで長いホースでつながっていたりもするので、なおさら面倒な事態になります。

タンクに藻やコケが生えた時はタンクを外してキレイに取り除いて清掃するとともに、ホースやノズルの清掃も必要です。ホースのなかに藻やコケが残っていると、いつノズルが詰まるかわかりません。一般的にノズルが詰まったときは細い針金などをノズルに入れて清掃しますが、詰まりがひどい場合はノズルを外してエアガンで吹いたり、高圧の水を流し込むのが効果的です。ホースも同様で、交換したほうがいいこともあります。ウィンドウウォッシャーのホースは黒色が多くて中の汚れが確認できず、確認できたとしても、非常に小さな藻やコケのかけらでもふたたびノズルを詰まらせる原因になりかねないからです。

最も恐ろしいのはガラスに付着した瞬間に凍るケース

ウィンドウウォッシャーに専用のウィンドウウォッシャー液を入れるもうひとつの理由は、凍りつかないようにするためです。ご存じのように水は0℃になると凍ってしまいます。気温(正確にはボンネット内の気温)が0℃以下で、ウィンドウウォッシャー液に水を使っていると、タンクやホースの中で凍ってしまい、噴霧することができません。

また0℃ギリギリの場合は、タンクやホースの中ではエンジンの熱などで凍っていないのですが、噴霧してガラスに付着した瞬間に凍ってしまうことがあります。これが一番危険で、目の前は真っ白で何も見えない状態になってしまうのです。この凍り付きを防止するためにも水ではなく、ウィンドウウォッシャー液を使うことが大切なのです。

ウィンドウウォッシャー液は希釈タイプと、原液をそのまま使うタイプがありますが、現在のトレンドは原液をそのまま使うタイプ。マイナス30℃程度までは対応しているので、通常の日本国内の環境ならば問題なく使えます。

古河薬品工業(KYK) の「クリアウオッシャー液」は超純水を使用し、洗浄成分の白残りや垂れジミが気にならないメリットを謳っています。価格は2Lで350円前後です。

希釈タイプは季節によって希釈率を調整します。薄いと拭き残しが気にならないのですが、ウォッシャー液が凍る温度は濃度で決まるので、薄いまま冬を迎えると凍ってしまうこともあります。タンクが空の状態だとモーターに負担がかかるため、ウォッシャー液は空になる前につぎ足すものですが、冬になる前に、継ぎ足すタイミングでウォッシャー液の濃度も調整しておきましょう。

撥水性能や油膜取り能力を高めた製品を使いこなそう

ウォッシャー液の洗浄以外の効果と言えば、はっ水効果です。フロントウィンドウにはっ水加工をしているクルマや、自分ではっ水用のケミカルを塗っている場合、通常のウォッシャー液ではなくはっ水仕様のウィンドウウォシャー液を使ったほうがいいでしょう。

ガラコのウィンドウウォシャー液は、はっ水加工していないウィンドウでも噴霧してワイパーを作動させるだけではっ水加工できる優れもの。2L(500円前後)のパウチパックが売れ筋です。

ウィンドウの汚れのなかでもとくに気になるのが油膜。通常のウォッシャー液も油膜除去能力はありますが、油膜除去に特化したウォッシャー液も存在します。虫の多い季節や地域だと、普通のウォッシャー液ではクリアな視界が得られないことが多く、油膜除去能力を高めたタイプがおすすめ。

プロスタッフの「油膜とり ブルビンウォッシャースーパー 」はマイナス10℃までなので降雪地帯では冬前に入れ替えたほうが無難ですが、油膜取り能力は高いとのことです。

諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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