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ドレスアップの定番「インチアップ」を初心者向けに解説。メリットとデメリットは?
2021年7月13日

ドレスアップの定番がホイールのインチアップです。どういうものか知らない人でも、インチアップという言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか。インチアップとはどういうものか? インチアップすると何が得られるのか? デメリットや注意すべき点は? などなどインチアップに関するさまざまな情報をまとめました。
- この記事のPOINT
- インチアップとはホイール径(直径)を大きくすることを意味する
- メリットはスタイリング、車種によってグリップ性・安定性も向上する
- デメリットは乗り心地やコスト面、ホイールが損傷しやすいこと
インチアップの基本となるタイヤサイズや扁平率の意味は?

インチアップというのはホイール径(直径)を大きくすることです。たとえば(直径)16インチのホイールを(直径)17インチに変更することがインチアップです。正しい日本語としてはホイール径アップですが、ホイール径の単位がインチなのでインチアップという言葉が使われるようになりました。インチアップではホイール径をアップしますが、タイヤの外径(外側の直径)はほぼ同一に保つようにします。
たとえばアルファードの純正タイヤサイズで215/60R16というサイズがあります。これを17インチにインチアップする際は、215/55R17や235/50R17といったサイズにします。ここで重要なのが「/」の後の「60」や「55」、「50」という数字です。この数字は扁平率(へんぺいりつ)といって、タイヤの幅に対するタイヤの高さの比率を指し、タイヤの高さが低い(タイヤが薄い)と扁平率も低くなります。
インチアップでは、ホイールを大きくしたぶん、タイヤの扁平率(つまりタイヤの高さ)を低くすることでタイヤの外径を(ほぼ)同一に保ちます。これはタイヤ外径が大きく変わると、タイヤの外周の周長も変わってしまうため、スピードメーターの誤差が大きくなるほか、ABSやトラクションコントロールなどの制御にも影響が出るためです。実際にどこまでインチアップが可能なのか、どのサイズのタイヤを選べばいいのかはタイヤショップなどに相談することをおすすめします。
最大のメリットはスタイリング。グリップや安定性向上も可能
インチアップの最大のメリットはスタイリングです。オートサロンなどのチューニング&ドレスアップ系イベントに展示されるクルマはもちろん、モーターショーなどに展示される自動車メーカーのコンセプトカーも、非常に大きなホイールを履いています。とくに、車高をダウンしたクルマはホイールが大きいほうがスタイリングが引き締まって見えるものです。
また、インチアップによってタイヤの扁平率を下げると、タイヤが薄くなって変形しにくくなるので、ミニバンなどは車線変更時のぐらつき感を抑えられることもあります。また、一般的にインチアップ時はタイヤ幅も太くするので、グリップが向上します。ただし、タイヤはある程度変形したほうがグリップが稼げることが多いので、極端に扁平率を下げるのはお勧めできません。F1やスーパーGTなどのレーシングカーのタイヤは意外と厚みがあることでも、その理由がわかると思います。
デメリットは乗り心地。コストやホイールが損傷しやすいこと
実はインチアップのデメリットもあります。一番のデメリットは乗り心地の悪化。タイヤの扁平率が下がると吸収できる振動が減って、乗り心地が悪化することがあります。履いているタイヤの種類にもよりますが、1~2インチ程度のインチアップであれば、タイヤをスポーツ系からコンフォート系にすることで緩和できる場合もあります。
また、扁平率の低いタイヤは価格が高い傾向にあります。これは扁平率が低いタイヤのほうが開発や製造コストがかかるためとされています。ホイールも径が大きくなるほど価格が上がります。ホイールはインチアップを行ったときだけの出費ですが、タイヤは定期的に交換するものなので、距離を乗る人は注意が必要です。
インチアップした低扁平タイヤは、縁石などにヒットすると簡単にダメージがホイールに達してしまうことも少なくありません。これはタイヤサイドを縁石にぶつけた際の横方向の衝撃でも起きますが、縁石などの段差を乗り越えるときの縦方向の衝撃でも起きます。対策として、リムガード付きタイヤを選ぶと横方向のホイールトラブルを減らすことができます。リムガードとは、タイヤがホイールと接する部分がリングのように高くなっているもので、縁石などにタイヤをこすった際に、ここが先に当たることで、ホイールを保護します。一方、縦方向のトラブルを減らすにはこまめな空気圧のチェックが大切です。低扁平のタイヤは空気の絶対量が小さいので、空気が少し抜けただけでもダメージが大きくなります。空気圧をモニタリングするセンサーを取り付けるのもいいでしょう。
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