ゴールド免許取得までの条件!メリットや取得を早める裏ワザも!?

2021年8月10日

ゴールド免許を取得するには?

運転免許証出したときに、キラッと光るゴールドのラインが入っているのはちょっとばかり優越感がありますよね。ゴールド免許になるための条件は何なのか? 今一度、確認しておきたいと思います。そして、ちょっとだけ早くゴールド免許を手に入れるための裏技も紹介します。

この記事のPOINT
ゴールド免許は5年間無事故・無違反の優良運転者に与えられる
免許証の色は「グリーン・ブルー・ゴールド」の3種類
ゴールド免許は講習時間・費用の削減、自動車保険が割引される
SDカードを発行すると燃料・レンタカー代、レストランが割引される

運転者の区分は5つだが、免許の色は3つ

運転免許証の運転者の区分は5つとなっています。初めて運転免許を取得したときは「新規運転者」となり免許の色はグリーンです。「新規運転者」が免許を更新するか、“別の免許を取得する”と「初回運転者」となります。

「初回運転者」が免許を更新するか、別の免許を取得すると「一般運転者」となります。ただし「一般運転者」として扱われるのは過去5年以内に3点以下の違反を1回しか経験していない人で、過去5年以内に4点以上の違反をしたり、2回以上の違反をした人は「違反運転者」となります。

「初回運転者」、「一般運転者」、「違反運転者」の免許証はブルーで、それぞれの違いは見た目ではわかりません。前段の“別の免許を取得する”というのは、例えばグリーン免許はどうもかっこ悪いと思う人は、最初に原付免許などを取って、その後に普通免許を取れば免許証の色をグリーンにすることができるという意味です。逆に普通免許で原付も運転できるので、普通免許を取ってから原付免許を取ることはできません。

一方、ゴールド免許は「優良運転者」に与えられる免許で、条件は5年間無事故、無違反というものです。話がややこしくなるので、あくまで普通免許だけを取った場合に限定して話を進めます。「新規運転者」の免許更新期限は取得後3回目の誕生日+1カ月(更新時は誕生日後に更新した場合、以下同)なので、どんなに頑張ってもゴールドにはなりません。最初の免許更新では「初回運転者」扱いになり、免許はブルーになります。「初回運転者」の免許更新も同じく取得後3回目の誕生日+1カ月です。この間を無事故無違反で過ごせば「優良運転者」となり、免許はゴールドとなるわけです。

免許証が青でも初回・一般・違反者の有効期限は違う

「初回運転者」から「違反運転者」までが同じブルーになるものの、有効期限や更新時の講習時間は同じではありません。現在は高齢者区分も存在するのでさらに複雑になっています。以下に各パターンの有効期限と更新時の講習時間をまとめました。

各色の免許有効期限・講習料金

ゴールド免許のメリットとは? 少しだけ早く手に入れる裏技も

上の表にあるように、ゴールド免許の場合は免許の更新時に受ける講習の時間が短く、費用も安くなっています。免許更新場所についても指定警察署でも可能になるなど、利便性も増します。なによりも魅力なのは、自動車保険(任意保険)の割引が行われることでしょう。また、ゴールド免許保有者がSDカード(自動車安全運転センターが発行する、無事故無違反を証明するカード。無事故無違反の長さによってカードが色分けされている)を申請すると、そのSDカードによってガソリンスタンドやレストラン、レンタカーなどで料金が割引かれることもあります。

ゴールド免許の条件は過去5年間の無事故無違反です。たとえば、免許を更新して4年後に軽微な違反をすると、その1年後の更新では一般運転者のままです。そこから4年が過ぎれば連続して5年間の無事故、無違反実績ができるのですが、ゴールド免許になるには更新を迎える必要があるため、更新まで無事故無違反をあと1年継続しないとゴールドにはならないわけです。また、更新時期ではないタイミングで免許証の再交付を受けてもゴールドにはなりません。

更新は免許証に記載された期限の1カ月前にならないとできない仕組みですが、有効期限が1年を切っている場合はある方法で先に更新することができます。それは「国外運転免許証(俗にいう国際免許)」を申請した場合です。「国外運転免許証」は日本の免許証とセットで有効になります。このため、「国外運転免許証」の有効期間中に日本の免許証の有効期限がくる場合は、特例として先に免許証の更新ができます。このタイミングで過去5年間が無事故、無違反ならば免許証の色はゴールドになるというわけです。ただし、特例による更新でも免許証の有効期限は更新した日から5年なので、最大で有効期限が1年間短くなってしまいます。

諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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