実は車中泊が禁止されている…!?覚えておきたいNG行為と場所について

2021年8月23日

迷惑をかけずに楽しく車中泊

コロナウイルスまん延以前はインバウンドの影響でホテルの予約が取れず、コロナウイルスまん延後はホテルに泊まること自体を避けるようになったこともあり、車中泊の人気はどんどん高まっています。そんな中、車中泊を利用する人が増えるにつれて当然のようにトラブルも増えています。今回は車中泊で気をつけることやマナーについて考えていきます。

この記事のPOINT
商業施設や道の駅、サービスエリアでの車中泊は基本禁止されている
アイドリング状態での駐車や車外調理は基本やってはいけない

車中泊できる場所、禁止されている場所

車中泊を行っていい場所と、行ってはいけない場所があります。車中泊を禁止している場所には「オートキャンプ禁止」や「車中泊禁止」といった看板が設置されていることもありますし、「夜間利用禁止」や「夜間立ち入り禁止」といった看板のこともあります。また、ショッピングセンターやコンビニ、スーパーなど商業施設の駐車場での車中泊は、看板等がなくても基本禁止と考えましょう。公共の駐車場でも禁止されている場所での車中泊はNG。夜間は閉門する駐車場で閉門前に入場し、管理者の見回りが終わってからクルマに戻って車中泊を行う人もいるようですが、ここまでいくと不法侵入に問われる可能性も出てきます。

また、日本は全都道府県にアイドリング禁止条例があるので、車中泊の際にエンジンを始動してエアコンを使っているとアイドリング防止禁止違反になります。もちろん、ゴミをきちんと処理せずに投棄すれば廃棄物処理法違反となります。何気ない行為が条例や法律を犯してしまうこともあります。その行為は本当に大丈夫かを常に考えましょう。

道の駅やサービスエリアの車中泊は原則禁止

道の駅ができはじめた平成初頭はキャンピングカー雑誌などでも、道の駅に泊まる企画が掲載されたり、読者レポートを掲載したりしていたのですが、だんだん利用者が増えるに従って道の駅での車中泊が問題化されるようになってきました。1泊の車中泊だけなら大きな問題にはならなかったのかも知れませんが、連泊したり、車外にバーベキューコンロを出してバーベキューを行ったりといった行為が問題視され、現在は道の駅での車中泊は禁止になりました(一部可能な施設もあり)。

道の駅、サービスエリア、パーキングエリアなどはあくまでも休憩や仮眠のための施設であって、宿泊は禁止されているのです。どこまでが仮眠でどこからが宿泊なのかの明確な線引きはないのですが、キャンピングカーや車中泊使用のクルマで寝ていると注意される可能性があります。

道の駅併設のRVパークならOK。やってはいけない5項目とは?

無料で利用できる道の駅やサービスエリア、パーキングエリアでの車中泊は基本的に禁止ですが、道の駅に併設されているRVパークは車中泊可能です。RVパークは有料の施設で、道の駅だけでなく、日帰り温泉施設やオートキャンプ場などとも併設されていることもあります。RVパークは電源設備なども備えた車中泊が可能な施設ですが、オートキャンプ場とは異なり車外での調理などは禁止されています。もちろんオートキャンプ場であれば車中泊も車外での料理も可能です。

観光地などにある駐車場では車中泊が可能な場所もありますが、そうした場所を利用する際には防犯のことも十分に考えて行うようにして下さい。登山口の駐車場などでは登山を目的に集まった人たちが車中泊を行っていることがあり、単独での車中泊とはならないことも多いでしょうが、夜に誰もいないような場所での安易な車中泊は犯罪に巻き込まれる可能性もあるので避けたほうがいいでしょう。

どのような施設を利用するにしても最低限してはいけない、しかしやってしまいがちな5つの項目を列記しておきますので参考にしてください。

1.アイドリング状態で駐車する
2.施設内のゴミ箱に持ち込んだゴミを捨てる
3.トイレの洗面所で食器を洗う、シャワー代わりに使う
4.車外にテントを張ったり、炊事をしたりする
5.発電機を使う

もちろんこのほかにも、夜中に大声で騒ぐなど常識的に迷惑だと思われる行為は避けるようにしましょう。

諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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