運転するという行為が特濃である。 - エリーゼ

マイカー

運転するという行為が特濃である。

柴男
ロータス / エリーゼ
エリーゼスポーツ 220 II_RHD(MT_1.8) (2019年)
- レビュー日：2021年6月5日
- 乗車人数：１人
- 使用目的：通勤通学

おすすめ度： 3

デザイン：5
走行性能：5
乗り心地：5
積載性：3
燃費：3
価格：3

満足している点: 軽く人と車の間に介在するものが少ないので自分の操作がすぐに車の動きとなって現れ車からのフィードバックも早い。いい操作をすれば「いいぞ柴男もっとやれ！」と車が言い、下手な操作をすれば「柴男、お前は何もわかっていない」と車に見下される。これこそが「運転がうまくなりたい」と思わせ「運転が楽しい」と感じる源泉ではないだろうか。今時の車のように「ご主人、気づかないとこでアシストしときまっせ－」などと気を使ってはくれない。
SPORT220-Ⅱは意外なことに乱暴なとこがなくデイリーユースも普通にこなす。
不満な点: 室内からドアミラーが動かせない。ボディーカバーを使っているからか、ちょくちょく向きが変わっていて助手席側のミラーを調節するときは乗って確認、降りて調節と乗り降りに筋力を要するこの車の場合なかなかのエクササイズである。
パワーウィンドウは、要らない。故障が心配である。センタードアロックも要らない。故障が心配である。オーディオも要らない。勝手に付いていた。
総評: 星3つ。さすがに誰にでも手放しで進められる車ではない。自分が何を求めているのか良く理解していないとただの高い買い物ということになってしまう。どのような人なら満足できるのか？例えば最新の物よりちょっと古い物が好きとか、軽量化が三度のメシより好きとか、車のことで変わり者とか変態呼ばわりされるのが最高の誉め言葉であるなどに当てはまるような人なら満足できるのでは？責任は持ちませんが…

デザイン: 5; 横から見ると全長が短くペチャンコなのでミニ四駆に見えなくもない。イタリアやドイツ車のように洗練され過ぎていない都会の景色より、田舎の風景の方が似合うところがイギリス車のよさか。
シリーズⅢ最終型は軽量化、空力、冷却など機能を追求したシンプルなデザイン。機能を表したデザインは、やはりカッコいいのである。
走行性能: 5; SPORT220-Ⅱは、その名の通り220㏋で車重900㎏。その加速は歯を食いしばり恐怖に耐えるというほどではないものの遅いわけがない。ずぶの素人が頑張って練習してなんとか使える上限の性能ではないだろうか？
最大の見せ所はコーナリングですかな。前はピキピキ向きを変えるが後ろはドッシリと安定感がありヒヤヒヤしないで済む。極低速になるとステアリングを回すのに力が要り脱糞しそうになる。
乗り心地: 5; 最終型はドシン、バタン、ガタガタガタッ！などという乱暴な乗り心地ではなく硬いが路面に滑らかに追従していく。タイヤの特性もサイドウォールが硬過ぎないので乗り心地に貢献している。ただビルシュタインが馴染んでくるのに2500～3000㎞ほど走ってやる必要がある。それまでは硬い。
遮音材など、おそらく何もないのでエンジンルームからの音が丸聞こえである。エンジンが4000回転に達するとACISが切り替わり「キュオォォォォー」と吸気音が変わりカッコいい。
SPORT220-Ⅱ専用マフラーの音も「ブオオオー」と吹けあがり、エンジンブレーキをかけると「バリバリバリ！」と鳴りカッコいい。
積載性: 3; トランクはこんな感じ。十分使えるが出し入れはしにくい。夏は、50℃くらいまで上がるので、総菜を保温しながら走れる。
室内もインパネ下にトレーや窪みがあり小物は置ける。
燃費: 3; 6ヶ月5000㎞走って12.32㎞/ℓ。ちなみにNDロードスターが15.8㎞/ℓ、86が11.3㎞/ℓらしいがどうでしょう？タンクは43ℓなので400～450㎞ほどで給油のタイミングでしょうか。
価格: 3; 一般サラリーマンにはやはり高いですが、支払いが終わればそんなことは忘れさせてくれる魅力がある。
ある日なんの予告もなく会社に乗っていくと「あの人、宝くじに当たったんだ」などとあらぬ噂がたつので、ご注意を。
故障経験: 3000㎞でエンジンコーションランプ点灯が1回。アクセルが反応しなくなるトラブルが1回ですが、何か？