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どうしても粘りたくなるタイヤの交換。でもそれでいいの?
2018年8月13日

クルマを使えば使うほどタイヤの山は減ってきます。早めに交換する方がいいとわかっていても、なかなかタイヤ交換に踏み切れないのが心情です。「まだ使える」、「あとちょっとでクルマの買い換えだから」とタイヤを交換せずに過ごしている人も多いでしょう。ところが、晴れた日にはなんともなかったものの、雨の高速道路で怖い思いをしたり、最悪事故を起こしてしまったり、ということを経験した方もいるはずです。タイヤの交換はいつすればいいのか? 今回はこの素朴な問題に迫ります。
残り溝1.6mmは限界値
タイヤにはスリップサイン(ウエアインジケーター)が設定されていて、残り溝が少なくなるとそのサインが浮き出てくるということを知っている人は多いと思います。このスリップサインが出てきたらタイヤを交換すればいいと思っている人が多いようですが、じつはそれでは遅いといえます。スリップサインが出たタイヤはもう使うことができないタイヤですので、極端な話をすればそのタイヤでタイヤショップに走っていってはいけない……というほどに危険な状態と考えて下さい。一般的なサマータイヤの溝は8mmの深さがあると言われています。安全にタイヤを使うためには残り溝は半分が限界と思っていただきたいです。
そんなのもったいないと思う人も多いのではないでしょうか。しかし、本当にもったいないのは、すり減ったタイヤを使ったことによって事故を起こしてしまうことです。残り1.6mmで使えなくなるということは、タイヤの溝は6.4mmしかないということになります。それを4mm使うということは6割強は使えることになるわけで、残りの2.4mmは安全のためのマージンという事になります。
溝があっても古いタイヤは交換しましょう
タイヤは出来上がったその瞬間から劣化が始まります。ですから、タイヤを購入するときも新しいタイヤを買うように心がけたいものです。タイヤがいつ製造されたか? はサイドウォールに4桁の数字で記載されています。例えば「2417」という数字が刻まれていた場合は、2017年の24週目に製造されたタイヤということになります。金属製のパーツなどは使われていなければ10年くらい経っても何の問題もないものですが、タイヤのようなゴム製品は使われていないとかえって劣化が進むことも多く、新品でも2年以内、できれば1年以内に製造されたものを使いたいものです。
また、装着後も5年程度で寿命となるもの多く見かけられます。タイヤは紫外線のほか、オゾンにも侵されやすいので、日陰の管理だからといって安心はできません。サイドウォールにひび割れなどが出ているものは要交換です。

キズのあるタイヤは早めの交換を パンク修理できないタイヤもあります
タイヤのサイドウォールにキズやひび割れがあるタイヤは早めの交換が必要です。タイヤは黒いゴムの塊のように見られることが多いですが、その中には繊維やスチールが入っています。タイヤの表面にキズがあり、そこから水分が入り込むとスチールを錆びさせたりすることもあり、非常に危険な状態になる可能性もあります。サイドウォールのキズは、タイヤにとって致命傷となることも多いので注意しましょう。
タイヤのトラブルで多いのはなんと行ってもパンクでしょう。パンクしても走ることができるランフラットタイヤはパンク時もその構造でタイヤの形状をある程度維持して走ることを可能としていますが、パンク修理ができないこともあります。それは空気圧が減った状態で走ってしまった場合です。ランフラットタイヤでもパンクした場合は、早めにパンク修理に出すほか、空気を入れ足しながら移動すれば、修理できる可能性が高くなります。
最近はスペアタイヤを積まずにパンク修理キットとコンプレッサーを積んでいるクルマも多いのですが、これは注意が必要です。というのも充填式のパンク修理剤で直したタイヤは、その後にきちんとしたパンク修理(パッチを貼るなど)ができないことがほとんどなのです。ですので、パンク修理剤を使ったタイヤは基本的には交換となってしまいます。どうしようもない場合はパンク修理剤を使うことになりますが、JAFや任意保険のロードサービスが無料で頼めるならば、タイヤショップまでクルマをレッカーで移動してパンク修理をしたほうがコストは抑えられるはずです。
(諸星陽一)
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