演技

　今日は定時で職場を抜け、まっすぐ帰宅。
　休暇中に壊れたパソコンの修理またはデータの抜き出しをすべく、近所の大型PCショップへ出向く。

　やはりマザーボードの破損は確定的で、修理するよりも買った方が安いとの判定。
　さりとてデータの抜き出しも3万円弱要するため、つくづく無駄な出費を強いられるものだと愚痴がでる。もう二度と「DE*L」に手を出すまい。

　当面は、慣れない家族共有の環境での更新作業が続く。ご返事・ご挨拶の遅れが続き失礼を申し上げているが、今しばらくご容赦のほど。



　その後、歯科医院の受診、夕食・ビールの買出しを経て再び帰宅したのが2000時。比較的早くにノンビリできた。

　久々にテレビの地上波放送を眺めていたら、CX系の連続ドラマ『あすなろ三三七拍子』の枠に当たった。ご存知の方も多いと思うが、廃部になりかけた大学応援団を再建すべく送りこまれたOBと現役学生の奮闘を描いた、作家・重松清の同名小説を原作としている。

　
　忌憚のないところを申せば、主演・柳葉敏郎の「長ラン」姿は失笑を禁じえないし、ドラマの展開も冗長さを感じる。しかしエンドロールで応援団指導を行った4人の名を見て、図らずもときめいてしまった。

　岡崎幸治・小山太輝・足立貴之・車田優太の4氏が挙げられているが、私の記憶とネット上の検索結果が正しければ、それぞれ「東京大」「慶応義塾大」「駒澤大（2名）」の応援団OBである。

　東京大の岡崎元団長は、名門灘高校→東京大医学部へ進みながら、大学生活の大半を応援団に捧げた異色の俊才。
　慶應義塾大の小山元主将は、慶應義塾高校でも応援団を率いて甲子園に出場。創設者である福澤諭吉の血を引く子孫でもある。
　卒業後の進路までは存じ上げていなかったが、意外なところで名をお見かけした。

　原作者・重松清氏は、東京大・慶應大と同じく「東京六大学」に属する早稲田大OBなので、小説のモデルとなった応援団も関東の大学なのかと思いきや、関西の名門・同志社大学の応援団なのだそうだ。
　関東の「早慶戦」と並び称される関西の名勝負「同立戦」のサポートを担う同志社大の応援団は、小説やドラマと異なり「廃部の瀬戸際」になく、連綿と歴史を紡いでいる。



　劇中演技のベースとなった大学応援団の現役学生が躍動する、東京六大学および東都大学野球の秋季リーグが来月中旬から始まる。
　ドラマのユルい演技を視るよりも、神宮球場で「本物」のパフォーマンスに触れた方が遥かに面白いことは、この私が保証しよう。

　各大学OBOG諸氏、または学生野球および応援団にご興味のある方は、各連盟のHPで試合日程を確認の上、是非にも観戦に出向かれたい。


　学生注目！