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2020年02月16日 イイね!

蜘蛛

蜘蛛 気温が高く雪にはならなかったが、朝からしとしとと雨が降り続く週末、我が子を連れて飯能の名勝・天覧山を訪れていた。
 天覧山は埼玉県飯能市の市街地背後に広がる標高197mの丘陵で、明治天皇がこの山頂から近衛師団の演習を統監したことから名付けられた。
 一般的には、手軽なハイキングコースとして、また地酒のブランドとして有名である。


 目的は「東京蜘蛛談話会」が主催する採集観察会。
 我が子がクモの生態に興味を持ち、自主的かつ自己流で採集や観察を続けていたのだが、偶然にも学校関係者に「東京蜘蛛談話会」の役員がいらして、本格的に研究したいならと参加を勧められた。

 私自身は、一般的な生物学の知識以上にクモを知らず、特段興味を持っているわけではない。
 それでは単なる引率になってしまうので、私も参加者としてテーマを持って臨んだ。

 建設関係のエンジニアとして、また所属する大学技術士会の幹事として、今後現場見学会などのイヴェントを企画をする立場になった際、提供するコンテンツ構成・参加者の募集と誘導・安全管理・成果報告などの手順をどう進めたら良いか。
 畑違いではあるものの、有能なクモ研究者が集い数十年に亘って回次を重ねているイヴェントから、是非学びを獲たいと考えた。

 これまた幸運なことに、我が子を通じて東京蜘蛛談話会の役員氏とコミュニケーションが取れ、CPD(継続研鑽)のポイント申請に必要なエヴィデンスを発行して貰えることになった。


 都市近郊ながら穣かな自然が残る天覧山には、多種多様な生物が暮らし、クモだけでも相当な種類がいる。
 「東京蜘蛛談話会」は、関東各地で年に数回採取観察会を開催しており、その中で学術的にも貴重な新発見があったりする。
 参加者はアマチュア研究家が多いが、国立大学で研究に勤しんでいる学生もいて、場所柄半ばハイキング気分で参加しつつも、その眼差しは真剣である。
 基本的に有毒な個体はいないので、手袋・軍手でダイレクトに捕獲することもあれば、マヨネーズの容器下半分を広口のピンセット代わりにしたり、ふるいで枯れ葉混じりの土を漉いて探したりと、各自工夫を凝らして採集・観察を進める。

 イヴェントの終盤に、参加者が各自採集・観察したクモの種類と成長段階(成虫・亜成虫・幼虫・卵)を読み合わせるのだが、新発見こそなかったものの、両手両足に余る数が報告されていた。

 今回のイヴェントの世話役を担われている方(先の学校関係者とは別)は飯能の方で、天覧山周辺の地質や植物相にもお詳しい。
 建設エンジニアの知識を総動員して、自治体の里山保護政策や、飯能産の銘木・西川材の生産について水を向けたところ、地元の方ならではのお話を伺うことができた。
  私自身も、科学の振興・技術の発展に責任を負う立場で、「東京蜘蛛談話会」の活動内容の奥深さと、業績の大きさを十分に理解できた。
 
 午後には雨も止み、親子ともども科学分野における新たな知見を得て、天覧山を下山。
 雨で濡れ冷えた体に、飯能名物のほうとうを食して温まってから、肉体も頭脳も満足して帰路に就いた。



 弊ブログをご覧のお父さん・お母さんに、是非知っておいてほしい。
 お子さんの興味に関連する学会を見つけてアクセスし、子どもの参加の可否を確認していただきたい。
 学会とは某宗教団体を除き、研究者が集い互いに研究成果を発表し、学術の発展に寄与する組織であるが、次世代の研究者を育成する目的で、未成年者も会員として受け入れている場合が多い。
 会費は低廉に抑えられている一方で、子ども向けのイヴェントへ優先的にアサインしてくれるサーヴィスがあったりする。

 お子さんの興味を最大限に拡張させてあげるためにも、本物の研究成果に触れる機会を活用されてはいかがだろうか。


2020年02月07日 イイね!

手本

手本 エンジニアとして、また所属する大学技術士会の活動を充実させるに際し参考になるかと考え、日本技術士会神奈川県支部がブース出展および会場内講演スペースでのプレゼンを実施している「テクニカルショウヨコハマ 2020(工業技術見本市:神奈川産業振興センターほか主催/会期 2020 年 2月 5 日~7日)」を観覧してきた。
 大多数の出展者は、多額の出展料と展示物を取りそろえるコストを負担していることから、広大なコンベンションホール(パシフィコ横浜)に参集する多くの訪問者へ懸命に自社製品および保有技術をアッピールし、利益に繋げなければならない。
 しかし、法律で公益確保の義務を課されている日本技術士会神奈川県支部の立場は大きく異なり、大局的な視点から技術・安全・環境など社会をとりまく状況について非常にわかりやすい講演・パネル展示を提供している。

 昨年秋に実施した我が母校でのセミナーにも参加され、またOBとして参画している赤門技術士会のイヴェントでもお目に掛かって面識を持たせていただいているヴェテラン技術士氏が、「技術者の国家資格『技術士』への道」と題し会場内の講演スペースで演壇に立たれた他、日本技術士会神奈川県支部が確保しているブース内では、「企業経営に資する SDGs への取組み」等のテーマでミニ講演会を数次に亘り実施されていた。

 ヴェテラン技術士氏のご講演終了後、ブースにお戻りになったばかりでお疲れのところ恐縮しつつ、率直に意見交換をさせていただいた。
 大学行事に、コンベンションホールにおける見本市の展示方法を当て嵌めるのは難しいだろうが、ホームカミングデーのような幅広い世代が学内に集う機会にスペースを確保し、パネル展示や講演を実施したら面白いかも、とのことだった。
 まずは大学技術士会として、今日のイヴェントのコンテンツを手本に、展示用バナーやパネルを企画・検討するところから、地道に準備を始められればと思った。


 得るところが多かったイヴェントに満足しつつ、エンジニア人脈の広がりを実感し、私自身の更なる成長を期して、懸命のアッピールで少々騒々しい会場を辞した。




プロフィール

「育児 http://cvw.jp/b/1043160/47663127/
何シテル?   04/18 19:29
 建設業界で禄を食む文系出身(経済学専攻)のプロフェッショナル・エンジニアが、愛車整備・政治経済・文化学術・スポーツそして土木施工の現場で日々記した野帳を公開し...
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