打切

　以前、弊ブログ記事で触れたテレビドラマ『あすなろ三三七拍子』は、今週放送の第9話で事実上の打切りとなってしまったらしい。

　放送局側は公式に｢打切り｣とは明言していないし、脚本上も唐突に終了する印象を抱かれないよう工夫していたようだが、ワンクール11話で設定されるドラマが多いことを考えれば、2話分を切られてしまったのだなぁと受け取らざるを得ない。



　私としては原作の面白さや設定のユニークさを認めつつも、メインコンテンツに据えられていたはずの応援シーンのユルさ・タルさが目についてしまい、正直あまり面白いとは思えなかったが、ネット上のコラムや番組評価を読むと、打ち切られてしまう主要因となった低視聴率の割には評価が高いことに驚く。
　そういう切り口では特筆すべき番組だったし、我らが東京六大学のOB・OGが応援団およびチアの演技指導に関わっていたので、最後まで放送させてあげたかった気もする。
　
　東京六大学関係者の感想はどんなものだったのか、機会があれば訊いてみたい。



　折しも「あすなろ三三七拍子」放送終了後、最初の週末である今日から、東京六大学野球の秋季リーグが開幕。
　ユルさ・タルさの欠片もない、現役学生による本物の応援を堪能できるシーズンがやってきた。

　春の覇者・慶應大は、前季優勝者の栄誉たる開幕試合で順当に東京大を下し、早稲田大は法政大のエース・石田を攻略し大勝。永遠のライヴァル早・慶が仲良く先手を取った。



　「あすなろ三三七拍子」の打切りを惜しむドラマファンの方が弊ブログをお読みになっていたなら、是非ともこの機会に週末の神宮球場に出掛けてもらいたい。

　ドラマ以上に面白く劇的な試合展開と、溌剌とした若さが溢れる本物の応援を堪能できれば、中途半端に終わってしまったドラマのモヤモヤ感などすぐに忘れてしまうに違いない。



　学生注目！