創大

　土曜日の｢お醤油オフ」の時も、日曜日の｢七五三｣の時も、実は気になるイヴェントが別の場所で開催されており、ネットで途中経過を参照しながら過ごしていた。

　土曜日は「明治神宮野球大会」の2日目。我らが東京六大学を代表して出場する秋季の覇者・明治大の初戦で、対戦相手は中国・四国代表の徳山大。
　ドラフトで神戸１位指名のエース山﨑が零封したのに加え打線が大爆発し、9－0で7回コールド勝ち。
　連綿と記している通り東京六大学ファンの私としては、当然過ぎる試合結果。



　日曜日は、関東大学ラグビー対抗戦グループの優勝決定戦となった紫紺の重戦車・明治大－真紅の絶対的強者・帝京大のマッチ。勝ったチームの今シーズン首位が確定する大事な試合であると同時に、対抗戦グループの伝統校／新興の強豪校が激突する好カード。
　こちらの結果は帝京大が5トライを挙げる一方、明治大はノートライ(２PG)に抑えられ、前評判通り帝京大の勝利(31－6)。

　帝京大は優勝が確定し、再来週の対慶應大戦に勝利すれば全勝で単独優勝の栄冠を得る。
　一方の明治大は、早稲田大・慶應大と共に単独首位の目は消滅したが、いずれも帝京大と同点首位に立てる可能性を残す。来週の「早慶(慶早)戦」／1２月最初の「早明(明早)戦」と続く、大学ラグビー伝統のマッチで最終的な順位が決まっていく。




　今日の午後は、徳山大に勝利して準決勝に進んだ明治大と、1回戦で東北3連盟代表・富士大、2回戦では関西5連盟第1代表の伝統校・関西大を破って勝ち上がってきた関東5連盟第2代表・創価大(東京新大学連盟)の対戦。

　これまでも記事にしたことがあるが、今日の試合における明治大の応援コールをそのまま文字にすると……
「創価をぶっ潰せ～♪」が連発される。

　およそ一般市中では口にすることが憚られる(苦笑)、激しい物言い。学会関係者が明治大側にいて、スタンドを埋め尽くす大応援団が揃って「創価をぶっ潰せ」と絶叫しているのを目の当りにしたら、眩暈を覚え卒倒してしまうかもしれない。
　明治大関係者にも学会員はいるだろうし、明治大のチャンスパターンとして最も有名な「狙い撃ち」の歌い手が有力信者で、選挙の際は某政党の応援に駆けずり回っているのはつとに有名な話。そんな人々は、今日の試合でどう折り合いを付けられるのだろうか。

　一方で、或る特定の政治信条をお持ちの方は明治大の応援コールを存分に愉しみ、溜飲を下げたことだろう(笑)。

　
　試合は、明治大の先発・上原が投じた不用意な1球をスタンドに運ばれ、2回裏に2点の先制を許すも、続く3回表に1点・5回表に2点を返し逆転。最終盤9回にも3点をダメ押しし、明治大が6－2と貫録勝ち。しかし3回満塁のチャンスで1点しか挙げられないなど、10残塁の拙攻ぶりも目立った。

　明日の決勝は、予想通り｢戦国東都｣を11年ぶりに制した古豪・駒澤大との対戦。
　東京六大学野球ファンとしては、塁に出たランナーを全て返すぐらいの気持ちで、我が国における今シーズン最後の野球公式戦を是非とも明治大が制してもらいたいと願う。



　追伸
　本日、名優にして明治大の大先輩である高倉健が、天に召されていたことが発表された。
　衷心よりお悔やみ申し上げるとともに、霊前に捧げる優勝を必ずや成し遂げてほしいものだ。