復元

　全国紙･朝日新聞が運営するニュースサイト｢朝日新聞DIGITAL｣千葉県版の配信記事から『あの消防自動車「じぷた」が千葉に　絵本に合わせて再現』に歓喜す。

　2013年『ジープの機能美展』におけるメイン展示だった、三菱ジープ(J3)ベースの消防車がレストアを完遂した姿かとお見受けする(誤っていたら平に御容赦)。

　今年は｢ジープの機能美展｣開催が無く、非常に寂しい思いをしていたところだったので感激も一入である。
　子どもと訪れたいスポットが、また一つ増えた(笑)。


　記事でも紹介されている名作絵本｢しょうぼうじどうしゃ じぷた｣は、福音館書店が発刊する｢こどものとも傑作集｣シリーズの1冊だが、その名に違わぬ傑作揃いの作品中にもう一つ、忘れ得ぬ名作がある。上野地平ホーム発の夜行急行｢北陸｣金沢行の旅路を描いた｢やこうれっしゃ｣だ。

　牽引機は寒冷地仕様のEF58、客車群は20系以降のいわゆる｢ブルートレイン｣ではなく、10系寝台車を中心とした一般客車で列車編成を仕立てている。

　居住性に若干ならず問題があり、夜行急行の特急格上げを前後して廃れてしまった三段寝台が絵本の中では永遠に現役で、かつ楽しい旅行の舞台として活き活き描かれている。


　復元を果たした｢じぷた｣が展示されている施設には、隣接して｢ぽっぽの丘｣という鉄道車輌の展示場もあり、地元いすみ鉄道・銚子電鉄の車輌の他、24系のブルートレインとディーゼル機関車が保存されている。
　JR各社に所属或いは保管されている車輌が無い一般型寝台車は難しかろうが、ここはもう一声、EF58型電気機関車を調達して｢やこうれっしゃ｣のシーンも復元していただけたらなぁと思う。


　民間ベースの保存活動には非常な苦労が伴うと推察するが、四駆＆鉄道ファンの一人として、何かしらの応援ができればと願う。