焼身

　全国紙・読売新聞が運営するニュースサイト｢YOMIURI ONLINE｣の配信記事から『乗客死亡に「未必の故意」…殺人容疑で自宅捜索』に意見す。

　昨日午後に発生した、またも愚かな老人の醜悪な犯罪。これがもし、今際の一瞬に「神は偉大なり」とでも叫んでいれば、間違いなく｢テロ｣にカテゴライズされただろう。

　血迷ったボケ老人が犯した単なる「焼身自殺」｢放火殺人事件｣でも、新幹線史上初の｢列車火災事故｣でもない。
　これは善良な一般市民、公共の安全に対する挑戦であり、あらゆる手段を講じて排除されるべきテロである。


　この度のテロを含め、多々発生している老人による犯罪が、直接的に相互関連しているわけではないが、閉塞感の強い時代の雰囲気が醸す｢共通性｣のようなものが見いだせはしないだろうか。
　あたかも市民に紛れた武装ゲリラが、散発的ながらも徒党を組んで蜂起し、社会を混乱の最中へ叩き込もうとしているかのようだ。


　｢自分原理主義｣に染まった明日無き老人テロリストグループが跋扈し、我が国を乗っ取り、或いは破壊しようとしているのだとすれば、非常に厄介だ。事態は自称｢イスラム国｣の比ではない。

　個人金融資産および不動産の過半を所有する一方で、国家の福祉予算を歯止めなく喰い潰すばかりか、政治的マジョリティとして内政を絶対的に支配している。
　こんな状態では、掃討作戦などできようはずがない。世界一の精強さを誇る米軍でも無理だろう。何せテロを仕掛ける老人が｢政治体制｣そのもの、或いは｢経済実体｣であり、なおかつ｢道徳」にして｢正義｣だからだ。



　私が属する現役後半～若年世代は、醜く老いた｢自分原理主義テロ組織｣に殺されないよう、日常的に危機管理をし我が身と家族を護らねばならない。
　社会に害為す、あらゆる立場の傲岸不遜な老人を諌め、厚顔無恥な不正を糾すことも欠かせない。
　貯め込むだけ貯め込まれ、社会的に有効な方法で活かされていない死蔵資産の移転も要求したい。

　そして心安らかに旅していたはずの乗客が恐れ慄き、逃げ惑い、無念にも命を落とすようなテロ発生を許さない、安全かつ安心して暮らせる日本を再構築するために、若い世代ほど積極的かつ主体的に経済・政治・社会・文化その他諸々へコミットしていかねばならないと考える。