高大

　今夜は若き侍ジャパンU-18日本代表の壮行試合として、先だってユニバーシアード光州大会(於：韓国)で台湾と金メダルを分け合った大学日本代表と対戦。

　テレビ中継では盛んに「歴史的な一戦」と連呼していたが、確かに大学生と高校生がガチンコで対戦する試合を観た記憶が無く、そもそも私自身が東京六大学野球ファンであることと相俟って、この壮行試合のプレイボールを待ち望んでいた。




　将来的に早稲田進学が確定的であろう怪物・清宮以外にも、今年の高校生はタレント揃い。
　無理な願いと知りつつ、みんな高卒でプロへ行かずに慶應・明治・法政・立教そして東大へ進学してくれないかなぁ……と思う。

　我が母校の後輩として、そして彼らに立ちはだかる佳きライヴァルとして、週末昼間の神宮で活躍する姿を観たいのだが。



　仮に「全員進学」が実現しても、大学4年生の代表選手は入れ替わりに卒業してしまうため、同じリーグで対戦することはない。

　まだ1年生の「怪物」に至っては、現在の大学ルーキーが4年生に進級してから漸く入学。その時には、今の大学代表選手はチームに残っていない。

　だから清宮の第2打席、立教大のエース・澤田(3年)との対決は、残念ながら現実の東京六大学野球リーグで実現し得ず、夢の世界で「早立戦」を観るような気分だった。

　澤田と清宮の手に汗握る対決は、清宮が選球眼を発揮して四球を選んだものの、ストライクゾーンに入ったボールはファウルで逃げるのが精一杯で、完全に澤田が圧していた。


　試合の結果も、大学生が貫録を見せ9－2で圧勝。
　9回裏の大学代表は、明治大のエース・上原と、同じく明治大のキャプテン坂本のバッテリーが締め、U-18日本代表の壮行試合にして、今年度の大学日本代表解散試合の最後を飾るに相応しいシーンを演出してくれた。



　そして明後日からは、いよいよU-18ベースボールワールドカップが始まる。
　甲子園大会以上に、過密かつ過酷なスケジュール。

　初の日本開催である地の利を最大限に活用し、是非とも頂点に立ってほしいものだ。
　若き麗しき侍の活躍に、請うご期待。