賭博

　タブロイド紙・夕刊フジが運営する情報サイト「ZAKZAK」の配信記事から『福田、笠原だけでは済まない平成の“黒い霧”相関図　大物ＯＢと元Ｇ主力選手に重大関心』に懸念す。

　私は野球観戦を好むが、縷々記事にしている通り、基本的にアマチュア野球の試合にしか行かない。
　プロに進んだ母校や対戦相手校OBが出場する試合に限り、勝敗の行方や活躍の様子が気になるが、所属するプロ・チームに対する思い入れは極めて希薄だ。


　そもそも興味が湧かないところに、かくも醜悪なスキャンダルが暴露されたとあれば、今後暫くは、いやいや永遠にプロ野球の試合、なかんずく在京某球団の試合は無視することになるだろう。



　野球の選手が、自らの所属リーグの試合で賭博を行ったことも呆れる他ないが、事件が露見するきっかけとなった「税理士法人関係者」なる人物の行動も不可解だ。

　自分も賭博開帳の罪で訴追されるリスクを冒してまで、のこのこ負け金の回収に出向いた意図は何なのか。
　不倫相手の妻殺害の依頼を受けた闇サイト管理人が、金を受け取っておきながら実行しないと警察に相談して逮捕された依頼主の女性消防隊員、或いは失くしモノを探してくれと警察に出向き、そのまま逮捕された窃盗の指名手配犯のように、時に失笑してしまうような愚かな犯罪者が居る。
　この「税理士法人関係者」も、そのクチか？。そうは思われない。


　負け金の回収などどうでもよくて、巨人選手を社会的に抹殺すること、そのものが目的だったとすれば、「税理士法人関係者」なる人物も賭博組織末端の捨て駒でしかなく、今なお巨悪の根茎は張り巡らされたまま生き続けていることになる。



　人種差別主義者が底辺で蠢き、金の亡者が頂点に君臨する｢サッカー」とかいう競技と並び、プロ野球も自ら浄化と改革を志し、実行しなければ魅力は喪われ、権威は地に堕ちて衰退していくだろう。


　｢球界の盟主｣とやら。その大袈裟な代名詞を即座に返上し、真摯に恥部と向き合って、邪悪な勢力を追放せよ。