閣僚

　各マスコミが報じる参院選の結果を受け、率直な感想を書き遺しておく。

　基地問題で県民の怒りが沸騰する沖縄、原発事故の処理が停滞する福島で、それぞれ現職閣僚が落選したというのは極めて忌々しき事態である。
　スキャンダルで閣僚2名が次々辞任したら、内閣支持率はガタ落ちだろう。

　閣僚個々人が、何か具体的に問題を抱えていた訳ではない……と弁明するかも知れない。
　いやいや有権者から資質を疑われ、ダイレクトにノーを突きつけられる以上に、スキャンダラスな出来事があるものか。
　「歯舞＝はぼまい」が読めない人物を北方担当大臣に起用した、首相の任命責任が問われて然るべきだ。


　冒頭の2県だけではない。震災からの復興が急がれる東北地方では、6県のうち与党が議席を得たのは秋田だけ。福島を含め5県は、1人区ながらも野党候補が勝利している。
　安倍政権が直面する重要課題に関し、国民の不満が高まっている証拠と理解する。


　自公の大勝だ、数を頼みに改憲だと、浮かれている場合ではない。
　対応を誤れば、取り返しのつかない政治的混乱を招く。
　選挙結果を真摯に受け止め、与党の猛省を求める。