エスコ (メキシケムジャパン) , カーエアコン用冷媒 HFC-134a 300g
HFC-134a用のカーエアコン用の冷媒、これまでは実績のあるダイキン製 200g のものを使用してきました(写真右端)。
ただダイハツ(…に限らず、軽自動車全般?) のエアコンシステムでは小ぶりなコンデンサーとコンプレッサーのせいであろうが、冷媒の投入量が300g±30gという、実に中途半端な値になっていまして、1缶あたり200g封入の冷媒では実質最低でも2缶400gを用意して、しかも一回は冷媒缶の取り換え作業も発生するという、卓上はかりを見ながらの冷媒投入作業をやっていました。
いちおう±30gの設定なので、最大330gまでは行けるということで2缶400gを用意して、かなりの量のパージ(70~80g程度)をおこなえば過充填にはならないでしょうが、いくらマニホールドゲージが3バルブ式とはいえ面倒な冷媒缶の付け替え作業をし、正確に300gピッタリに入れるのは、全自動の業務用の冷媒投入機でもない限りかなり難しいので、300g缶のものは売っていないのだろうかと探すと、他にもありましたがこちらの冷媒缶が見つかりました。
ダイハツ純正部品にも300g缶の物は供給されているようですが、いつも指摘してますが純正部品特有の超高価格なので、今回はこちらの製品をチョイス。
見た目には昨年用意した予備保管中のダイキン製のものと形も標記のデザインもそっくりそのままでして、300gになって缶の背丈だけが伸びている、といった感じです。確証はないですがダイキンのOEMぽく見えますね。
ということで、今回のエアコン修理後の冷媒投入は、このエスコ(メキシケム ジャパン) が出している300gの冷媒1本のみを投入していきます。まず1時間ほどもかけて十分に真空引きをして配管内部の水分をしっかりと除去していきました。
それからデンゲンの3バルブ式マニホールドゲージの真空引き用バルブを閉めた後、今度は缶切りバルブを開けて、エンジンはかけないで!(これ重要)、高圧側から冷媒をエアコンサイクル内へと挿入していきます。
高圧側から冷媒が入らなくなったら、マニホールドゲージの高圧側バルブを必ず締めて(これも重要)、エンジンをかけてエアコンを作動させてから、ゲージの低圧側バルブを開けて残りの冷媒を挿入させていきます。冷媒がすべてエアコン内に入り冷媒缶が空になりますと冷媒缶が暖かくなるので、開けておいた低圧側のバルブを完全に締めてから空缶を取り外します。
これだけ軽自動車が普及してきたのだから、冷媒製造メーカーも200gだけではなく、軽自動車向けの冷媒として300gといいますか、できれば320gか330g缶のものを出してくれればありがたく思います。
ともあれ、今回のエアコン修理では、わざわざ冷媒の重量を測らなくても正確に300gよりちょい少ない量の冷媒を正確に投入でき、冷媒投入直前には出来るだけエアコンコンプレッサーに集めた、薄黄色に汚れたエアコンオイルも極力回収して、新品オイルを適正量投入して作業は終わりました。
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真空到達度7.5ミクロンの10馬力までのエアコン向け真空ポンプ。バスのクーラーもいけるそうな。
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これは昨年にした作業中の写真ですが、真空引きの準備中のもの。この日はカンカン照りでした。
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マニホールドゲージからの真空引きホースを、ツーステージの真空ポンプTA-150YAに接続したところ。
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真空引きを終え、カーエアコン配管の各所からの漏れがないか、専用の大きな真空ゲージで確認中。
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今回新たに用意したエスコ HFC-134a 300gの冷媒を、マニホールドゲージにセットしたところ。
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今回用意した軽自動車向けと思われる、HFC-134a 300gの冷媒缶です。これ1本のみで完了。
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エンジンを回さず高圧側から冷媒を補充し必ずバルブを閉じてから、エアコンを作動させ低圧側から補充。
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コンデンサー下部の外気温を測定。厳密には湿度も大いに関係しますが、とりあえず外気温35℃前後。
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2000rpmにて計測。高圧側1.65MPa、低圧側0.17MPaを示していました。
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エアコン温度最低、内気循環、窓全閉、風量最大の3分の2程度にて、エアコン吹き出し口の温度を測定。
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吹出口の温度は6℃でした。正規の測定方法とは違いますが、日陰でのアイドリングならよく冷えます。
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