グロ注意：まさか人骨？？警察に通報_02

な～～～んだ、警察もお休みがあるのか。人骨っぽいものがあるという程度だし110番通報するほどでもない。

安芸高田警察署に連絡すると電話代がかかるのもイヤなので、管轄は違うけど帰る途中にある大きな警察署に
寄って報告しました。めんどくさい事になるかな？なんていう不安はあった。

「潜龍峡入口に人骨っぽいものが落ちとる。それじゃ後はよろしく。」



やっぱそれじゃ済まないんですね。受付の人に事情を話すと一室に案内され、発見した時間、詳しい場所や状況を
きかれる。それに私の住所氏名、年齢、職業、聞かれてないのに好きな食べ物や好みの女性のタイプまで答えた。
言うのを渋ったらカツ丼が出たかもしれない。

撮ってある骨の写真を見せましたが、それだけでは警察の方でも人骨かどうか分からないようでした。
行方不明者の可能性があるし、せっかく発見してもらったのでこのままには出来ないという事になり、
本来管轄している警察署にも連絡を入れて現場に集合する事になった。第一発見者の私も同行します。



出発の用意をしてもらっている間、担当の方と雑談したのが楽しかった。
深夜の街中で写真を撮り歩く際、不審者に見えない要点などが思っていた通りだった。職務質問するかどうかは、
服装や態度、表情で判断。刑事課の人は特にその判断力が凄いという。しかし堂々としている犯罪者に対しては、
そういった判断力も効力が落ちるようです。

それと警察の人もテレビ番組の「○○警察24時」とかを見ていて、昨日もやってたでしょ？？なんて言ってました。
















作業着姿の若い方と二人で現場へ。あなたもお巡りさん？と聞くと刑事さんだった。踊る大走査線の青島刑事とか、
あぶない刑事や大門軍団とはかなり違う。織田祐二のような刑事さんはいますか？と聞くとそれとなく聞き流される。

骨を見つける前に撮った美しい法面工事の写真を見てもらい、熱く語りましたが正直、良さが分からないようでした。
イギリスの、もしくはインドのニワトリ写真にはちょっと感動してもらえた。

私が一人でしゃべり続けている内、覆面車両で再び現場に戻ってきました。
















覆面車両ならではの装置。回転灯は窓を開けて手動で屋根に乗せる、というドラマのワンシーンにある方式。
















現場でちょっと焦る。管轄の警察署から5人と顧問として猟友会の方も来られていたのです。人骨じゃなかったら困る。
















足を踏み入れる前にまず写真を撮る。やってる事は自分と変わらない。

警察の鑑識が使うカメラって、でかい一眼レフにごついストロボという、刑事ドラマでの刷り込みがある。
実際は普通のコンデジとスマホのカメラで撮ってました。
















何も注意されないので私も報道カメラマンばりにビシバシ撮る。
















白っぽいのが集められた人骨っぽいもの。茶色いのは動物の骨。結果は・・・・・


































猟友会の方、鑑識の方によるとどちらも動物の骨だった。状況からして人為的に動物の死体が2回捨てられたらしい。

白い方が古く、骨の髄を見る事で死んでからの経過時間を判断していた。付近には獣道があり、それに沿って細かい
骨が幾つも見つかった。山の動物がその道を通って肉を食べにきていたようです。

私が人骨では？？なんて思った為に皆さんに余計な手間をかけさせてしまった。お騒がせしましたと謝ったら、
構いません、そのための警察です、なんて優しく言われました。この骨は置いておくとまた騒ぎの元になるので、
ゴミ袋に回収された。動物の骨で良かったような、良くなかったような複雑な気分。



集まった警察の人の中にもカメラ好きの方がいました。
キャノンのフィルムカメラやブローニー、はたまたルミックスに各社のレンズをセット、動画も楽しんでいる方で、
フィルムとデジタルの違いなどこれまた話が長くなる。今日は色々ありましたがしゃべり過ぎで喉が痛いです。