2019年02月11日
W123 280CE. アクセルペダル戻り不良を直す
寒〜いなか
昨年からの不具合修理を
やってきました
昨年 突然アクセルペダルが引っかかり
ペダルを踏んでも 踏み込めなくなりました
また
発生時はペダルを踏み込んだ状態で引っかかった為
エンジン回転がふけ上がったままと危険な状態となりました
リンケージの外し方がわからず
中途半端な故障診断で終わっていました
しかし 昨年のW123ミーティング時
リンケージの外し方を聞き 今回の修理となりました
と言うわけで この三連休の初日
寒気の凍えそうななか 土曜日に実施しました
*全体の写真がない為 W123乗り以外の方は
分かりにくいかもしれません
まづは エアクリーナーボックスを全て取り外します

アクセルペダルからの各リンケージが見えるようにします

アクセルペダルからのリンケージは
エンジン制御側とトランスミッション制御側に分かれる為
どちら側の経路なのかの判断の為
1、トランスミッション側のリンケージを外します
下の写真はラジエーター側から
エンジンに向かって撮っていますが
ヘッドカバー上部を斜めに横切っているがそのリンクです

No,1
手で示しているここからリンクを切ります
*トランスミッション側のリンクの動きは問題無し

No,2
2、①真ん中にある丸いぼっちが上で外した
リンクの逆側です
②上部左に見えている短いリンクを切ります
↓

No,3
②のリンクの左端は エアクリーナー直下の
エアーの吸入の制御の所に接続されています
(正しい装置名がわかりません)

No,4
ここでエンジン制御側のリンケージをチェック
指でスプリングの所を押すと
*動きはスムーズ 問題ありません

No,5
3、先のこの場所に戻り 動作をチェックすると
硬く全く動きません
*下の写真に見える 半割りのスナップリング2個を
マイナスドライバーを使って外します
・スナップリングを飛ばさないよう慎重に
私も一個が飛んでしまいました
(エンジン下に落ちたので良かった)
ウエス等で押さえるといいかもしれません
*不具合の場所はここのようです

No,6
4、原因
スナップリングを外したシャフトに
各ブラケットリンクがはまっていますので 取り外します
ム! 一個が外れません
外れないシャフトにCRCを吹き付け
下側にマイナスドライバーを入れて すこしづつこじると
外れました
↓

原因はこのシャフトの錆びでした

No,7
そして相手のプラスチックのブッシュ
内部は赤サビでいっぱいです

No,8
5、分解・清掃
①プラスチックのブッシュに
ウエスを突っ込んで内部を綺麗にします

No,9
②各部品にパーツクリーナを吹き付けて
油のこびりつきを落とします
・取り外したスナップリングも綺麗にします

No,10
シャフトのサビは紙やすり(#400)で
全周サビを落とし綺麗にします

No,11
6、組み立て
①各シャフトにグリースを塗布し組み付けました
*動作確認をすると スムーズに動きました

No,12
写真の向きが違いますが 修理前の写真です
本当に汚いですね
*エンジンのヘッドからの油漏れが
エンジンルームの各部を汚しまくっています
*困ったもんですが
ヘッドの油漏れ根本的な対策が無いようで
修理屋さんもお手上げみたいですね
・ヘッドガスケットを交換しても数年で再発するとか

No,13
7、リンケージの球面ブッシュ
良くみるとクロームメッキがほぼありません
綺麗に掃除をしてグリースを塗布 組み付けました
クロームメッキがほぼ無くなっていますから
グリースが切れると カジる可能性がありますね
*将来的には要注意箇所です

No,14
作業時間 約1時間
但し 工具やら紙やすり等を探しながら
部品の掃除 分解箇所付近のエンジン清掃を含んでいます
組み立てはものの5分ほどで終了です
スナップリング等 部品の紛失に注意です
最後の取り外した所のチェックをして終了です
試運転へGO
アクセルペダルもスムーズな動きで 完成です
なんの兆候も無く発生した不具合でしたが
サビが動き 噛んで一瞬にして動かなくなったようです
皆さんの参考になれば幸いです
現在の電子制御エンジンにはない
メカニカルな機構の旧車ならではの不具合です
だから こんな私でも直せました
安全に気をつけて作業しましょう
無理と思ったらプロにお任せしましょう
自己責任で!
*どうも整備手帳のフォーマットが書きにくいので
通常ブログに掲載しました
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Posted at
2019/02/11 12:12:19
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