
RC-Fの試乗の後はイヤーカーとなったデミオのディーゼルモデルの試乗です。
カタログスペックを紹介します。
全長4060mm×全幅1695mm×全高1500mmで、車重は1100kg前後。
1.5L直4ディーゼルターボを搭載し、105ps/25.5kgm(ATの場合)を発揮。
6速ATもしくは6速MT。
燃費はATが26.4km/L、MTが30.0km/L。
最小回転半径は4.7m~4.9m。
価格はXD・2WDの178万円~XD Lパッケージ・4WDの219万円。
試乗車はXD TouringのFFのATモデル(194万円)でした。
外装色の青はとても綺麗ですが、ディーゼルはグリルに赤いラインが入るので、ちょっと浮いて見えます。
犬のようなフロントマスクは好き嫌いが分かれそう。
内装はガソリンモデルと同じです。
オプションでマツダコネクト専用のナビが付いていましたが、ちょっと前のBMWのiDriveのような操作性で、慣れれば使い勝手は良さそうです。
それよりもヘッドアップディスプレイがXD Touring以上のグレードだと標準装備なのが驚きです。
プジョー3008のようなポップアップ式のアクリル板に情報を映す簡素なものですが、視線を動かさずに運転に集中できる環境を作り上げるのは素晴らしいですね。
このようなコンパクトカーにも搭載して来るマツダの勢いを感じずにはいられません。
他メーカーのものでも良さそうなものは貪欲に採用するマツダの方針が分かります。
最初は友人が運転しました。
エンジンをかけた直後はガラガラ音が気になりますが、走り出してしまえば気になりません。
一方、アイドリングストップ解除時の振動は大きめです。
乗り心地は良く、引き締まった足回りは好印象です。
次は私の番です。
発進直後はノッソリとした感じですが、20km/h位を超えると急にトルクが溢れる感じ。
このクラスとしては最上の加速感を味わえます。
アクセルオフからの再加速は一瞬ノッソリ。
そこからまた素晴らしい加速。
2500回転以上を維持するように努める必要があります。
良くも悪くもヤンチャな走りっぷりです
ガソリンモデルも同じような傾向がありましたが、それが更に激しくなったように思えます。
個人的にはとても楽しくドライブできました。
それでいて、試乗車で燃費が15km/Lを超えています。
お財布に優しいですね。
パドルの使い勝手も良いですし、ヘッドアップディスプレイも見やすい。
ガソリンモデルに比べて100kgほどの重量増が影響しているのか、ハンドリングは若干鈍く感じましたが、軽快さを失っていません。
剛性の高さが光ります。
小さくてキビキビしているので、運転がうまくなったように感じられます。
加速力に比べて制動力がやや劣りますので、その点は注意が必要です。
ガソリンモデルの出来も良かったですが、ディーゼルは更に面白く仕上がっています。
これはイヤーカーになるのは分かります。
ブレーキサポートも標準など、安全装備もしっかりと備わっていますし。
手を抜かずに真面目に作ったのがわずかな試乗時間でも感じられました。
私以上にデミオに惹かれた友人が、ちょっと本気の商談を始めました。
XD Touring Lパッケージで、2WDのAT。
ナビなどのオプションを入れて乗り出し251万円。
全く値引きはできないそうです。
5年どころか3年前のマツダでも考えられないような強気さです。
値引きを抑える代わりに下取り価格を維持する。
良い車をつくらなければできないことです。
マツダは良い流れに乗ってきましたね。
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試乗記 | クルマ
Posted at
2014/11/11 21:42:21