2021年04月14日
トータルとしてのエネルギー消費
随分昔、クルマを選ぶ際にセールスマンからもらったアドバイスは「手放すまでのトータルコストを見たほうがヨイですよ」でした。
当時は、ランニングコストを下げることにアタマがいっぱいでしてガソリンエンジンなど視野にも入りませんでした。100円くらいのガソリンに対して軽油が80円を切ってたように思う。満タンにして3千円払ったことがなかったっけ。
もちろん、ランニングコスト軽減効果は抜群でガソリン価格の上下にオタオタすることもなく淡々と軽油を入れておりました。問題は、加速が厳しいことです。俊敏であれば大丈夫なことでもあらかじめ予測してからの加速やら減速が要求されます。
高速道路だと上り坂手前は「絶対に減速しない」が鉄則でした。トルクバンドのピークを外すと再加速が難しいから。
トータルコストとは、クルマの値段+燃料代(予想走行距離)がとりあえずのトータルコストです。一例として、エンジン型式による値段差があります。当時は、30万円くらいだったかな。それをガソリンの値段で割り算して・・・そんな感じです。
昔、書いたかなと思いますが、タイトルのトータルコストというあたりをもう一度書いておきます。
鉄鉱石やらゴム、原油から製造されるクルマの初期コストと運用中のコスト、運用終わり後の廃棄コストを考えてほしい。
目先の運用コスト(電気代・ガソリン代)だけを捉えて軽減するのはダメだと思う。いっときの流行に惑わされて環境に良いからというのは、本当だろうか。
電気自動車を製造するためのエネルギーや運用中の発電所のダウン。ありえないと思うかもしれないけど東北大震災を思い出してほしい。計画停電という名前の停電ありましたよね。
そう、発電所がダウンしたら全部アウトです。大渋滞に巻き込まれたらアウトです。動けなくなった車がいると、それだけでさらに渋滞からの復旧に手間取られます。ガソリン・軽油は、缶に詰めて運べばなんとかなりますが、電気は電圧100ボルト&大電流を運べません。
では、どうすればよいのか。
身近なところだとキューバの生活が、それに近いかもです。クルマの製造はできないという環境下でクルマの寿命を伸ばしてきました。なにもかも修理して使える状態にする。それだけで環境への影響を最小限にしていると思えます。
いま、本当に必要なのはトータルとしてのエネルギー消費を最小にすることであって、目先の見える範囲でのエネルギー消費を抑えることではないと思います。
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Posted at
2021/04/14 21:30:41
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