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Hirotのブログ一覧

2025年12月18日 イイね!

ディーラー整備8:バリオルーフ修理4

作業期間:12/16(火)~11/18(木):3日間

トランクリッド内のリヤシェルフ・フラップ(サイドフラップ)ドライブについて、
ラックギヤのマウントプレート点検および部品交換(リペアキット)。
3日間のディーラー入庫


さて前回、Assy交換でなく不具合部分だけのリペアキット交換について、ディーラーでは「作業実績がない」という感じで、どうも尻込みされていた感じがした。
実は、その後もマニュアル的な情報がないか社内を探してくれたようですが結局、全然なーんも無かったとのこと。

こういう話を聞くと、正規インポーターのMBJに文句つけたくもなるってもんだ。
ドイツ本国にあるサービスマニュアルは、全部完璧なセットを販社に供給しろよって。

私のほうは、近所のベンツ修理屋さんを開拓するか/いよいよ最悪は自分でDIY挑戦か、という感じで、そろそろ覚悟を決めないと。
自分でやるとなれば一般人のブログよりもう少し正式な情報が欲しく、Youtubeで英語検索し、ドイツ語の整備マニュアルらしき動画を見つけました。


しかし、どうも納得できない。いままで太古車R107でも数々の難関をクリアしながら長年付き合ってきたベテランディーラーマンが、この程度の作業で尻込みしているとはおかしい。腑に落ちない。

「もしかして、本当にただ作業内容が分からなくて、やりたくないだけかも」と思い、自分でDIYをやる前に一応と思って、この動画を参考に送ってみました。考えてみたらもうすぐ年末だから、工場もパンパンだしね。決まった作業手順書が手元になく、いちいち考えながらやるような効率の悪い作業は、この時期入れたくないはずだ。

するとやはり「これだったらやれるでしょう。持ってきて下さい」と、さっそく快諾の返事を頂いた。

で予約を取り、入庫してきました。火曜AMに入庫し、作業をやって夕方に連絡あり。
「ワイヤのテンションが張りすぎており、まだ調整したいので預かります」とのこと。
翌水曜は定休なので、木曜に続きの作業をやって、引き取ってきました。

私の車が実験台になり、若いメカニックの経験向上に貢献できたと思います。

(A):トランクのサイドフラップ垂れさがり、について
*ショートテストの実行
ソフト・トップ・コントロール 点検(ショート・テスト後)

サイドフラップドライブ用マウントプレート左右、交換
ヴァリオ・ルーフのサイドフラップドライブワイヤについて、張り具合の調整
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
小計   (A):48,070(税込)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー|

(B):ブロワ低速時にブロワモータのコミテータ部分からと思われる摺動音、について
*ヒータ/ベンチレーションのブロワ脱着
モータがケースに包まれており、破損の恐れ有るため非分解
サービスホールより内部を目視点検、軸受け部まわりに経年の錆び付き有り

サービスホールから届く範囲で、モータ軸受け部に給油実施
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
小計   (B):11,550(税込)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー|
総合計 (A+B):59,620


フラップドライブのAssy交換想定だった当初予算20万よりは、かなりリーズナブル。
同時に頼んだブロワモータ点検作業がなければ実質、部品代込みで5万もしなかった。

おかげで、トランクリッド内のリヤシェルフ・フラップ、超ピタピタに戻りました。
・・・というかホント、11月の整備で指摘されるまで気にしてない部分でしたが。


指をかけて引いても、簡単には浮かすことができないほど、キツく貼り付いています。
でも元々が、これぐらいタイトに固く貼り付いてないとダメなんだそうです。




ーーーーーー

今の状態と比べたら確かにこれまでのテンションは、垂れ下がっていないときでもこれほどキツかった印象はありませんでした。2023.03に購入したとき既に、このフラップドライブのマウントプレートは曲がり始めていたのかもしれないが、そんな部分を気にしたことがなかった。

常に完調を維持するための細かい整備や部品交換は面倒な反面、楽しみともいえる。
今回のリペアで愛車のコンディションがまた一歩、完璧な状態に近付いていくからだ。

長年お付き合いしたベテランディーラーマンの定年退職については、どうやら定年延長してくれそうだ。これで来年の春わたしがこの世を去るまでは、車まわりの面倒を見てもらう先については心配なさそうだ。

ちょっとした手違いにより、年をまたいでまだ生きていることになったが、そんな今年を締めくくるにあたり、彼の定年延長ニュースが一番喜ばしいことかも。

Posted at 2025/12/21 00:40:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | 整備・メンテナンス | 日記
2025年12月10日 イイね!

近況25.12

例のリペアキット A2307500111 について、ディーラーマンから返事がありました。

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「国内在庫あり、1.4万弱」とのこと。
値段が税別か税込かは聞き忘れましたが、これなら作業工賃を考慮しても、試してみる価値がありそうだ。

ただ取り付け方に関しては実績がなく、マニュアル的なものがあるかどうか、ちょっと調べてみる必要ありという。

本国のマニュアル動画らしきものをYoutubeで発見したが、画質が鮮明じゃないのと、ドイツ語。
しかし同じような機材を使っているディーラーメカの人が見たら、たぶん何をやってるかぐらいは分かると思う。

いちおう「最悪これを参考にしてください」「パソコンでYoutubeをひらき、自動翻訳の字幕で見てください」ということで、リンクを送っておきました。


とりあえず作業予約を取り、12/16(火)に入庫してきます。
午前に預けて帰り、夕方にup連絡をもらって受け取りに行く感じかなと思います。

週の前半だから、もし作業で困り何日か預けになっても、週末に間に合えばいいな。
Posted at 2025/12/10 21:09:30 | コメント(0) | トラックバック(0) | 整備・メンテナンス | 日記
2025年11月26日 イイね!

ディーラー整備7:バリオルーフ修理3

作業期間:11/18(火)~11/21(金):3日間

バリオルーフの点検および部品交換、3日間のディーラー入庫

(A):バリオルーフの点検、修理
ソフト・トップ・コントロール 点検(ショート・テスト後)
→ハイドロ・オイル不足/エア噛みによるポンプ唸り音が発生

漏れの点検:トランクフレームロック用左右ハイドロリック・シリンダ
→トランクフレームロック用左ハイドロリック・シリンダ 交換
 トランクフレームロック用右ハイドロリック・シリンダ 交換

バリオ・ルーフ・ハイドロリック・オイルレベルの点検、修正
→HYDRAULIC OIL x2L

左クオータ内部
→漏れたオイルの洗浄、内装クリーニング
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
小計   (A):88,000(税込)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー|

(B):油圧シリンダOH費用
トランクフレームロック用ハイドロリック・シリンダ x2 @95,000
A2308000972 左用
A2308001072 右用
送料 US→JP(FedEx) @12,500

取り外した自車の油圧シリンダを、US業者に返送
送料 JP→US(UPS) @9,500
コアチャージ返金 @-35,000
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
小計   (B):82,000(税込)
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総合計 (A+B):170,000
これで"ガラス製じゃない、ガラスのバリオルーフ"は、ふたたび正常に戻りました。

ーーーーーーーーーー
しかし、、、、
整備後の納車前点検により「次は、これかな・・・」の予兆も見えてきた。

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正常であれば、ここのサイドフラップはトランク裏の左右にピッタリ張り付いている。

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それが少し下がり気味にダレてきたという。現状は、こんな感じです。
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これがもっとダレるとマイクロスイッチが正常に作動しなくなり、ルーフ不動となる。

左右フラップを除くメカAssy一式の部品代はディーラー価格16.6万税別。あと交換に必要なショートパーツ代と工賃で、これだけなら交換費用は20万+αぐらいという。

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このメカAssyは、図番200の中央がメインモータ。そこから左右に伸びているのが、モータからの動力でフラップを駆動するためのリモートワイヤ。

左右フラップの基部側は、リモートワイヤと連動するラックギヤのケーシングになっている。英語表記だと"サポーティングプレート"。
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図番205は、その"サポーティングプレート"だけを交換するリペアキット。
2個1組となっており、品番は A2307500111 です。この部品だけなら、1万円しない社外品(URO)が国内で入手できる。社外品のいいところは、取付け穴に最初からネジ山が切ってある。純正品はネジ山が切られてない。純正品を取り寄せると、送料込みで1.5万ぐらい。

さてこれがディーラー価格だと、いくらだろう。日本のディーラー在庫部品の価格は、モノによっては海外の倍。しかし工賃を入れても10万いくかいかないかぐらい。
それなら20万円よりは、随分マシな感じがする。

ちょっとwebで検索すると、これが「強度不足で曲がってくるため、フラップがダレてくる。ルーフが動かなくなったら、強度対策品=リペアキットが純正部品で出ており、超高価なAssy交換ではなく、この部品だけを交換すればよい」と、非ディーラー整備派やDIY派の方々の間では、大体そういうのが定番らしい。

この部品についてYoutubeなどで交換動画を見ていると、工場装着品とリペアキットの部品は厚みが明らかに違う。なるほど、たしかに強度不足への対策部品という感じだ。

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しかし動画では、分厚い対策部品でも曲がっている人がいた。ということはその動画の投稿者というか、その人の車は初めての交換ではないのだ。それを見ると、このラックギヤを押さえつける部分にかなりの負荷が掛かっているのがよく分かる。

厚みがない工場出荷状態の初期装着品だろうが、厚みを増したリペアキット(対策品)だろうが関係なく、定期的にグンニャリ曲がるということだ。
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つまり私のように屋根をしょっちゅうパカパカ開閉する人は、定期的に交換する必要がある部品ということで、金属部品だが完全に消耗品扱い。そのため"リペアキット"として、安価に取寄せできるようになっているのだろう。とはいえ、おそらく次の交換は約10年後ぐらいか。

だが、そのサポーティングプレート内のラックギヤが削れてダメになっている場合は、図番205のケーシング交換では直らない。中身のラックギヤみたいな単品部品までは、さすがに入手できないようだ。
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フラップ駆動側のピニオンは、いちおう存在するんですけどね。安いものは見当たらなかったが、海外取寄せで片側のピニオン1個が送料別で単体2万。左右だとピニオン2個で4万+送料だ。そこまで摩耗するほど使い込まれたら、単品修理でなくAssy交換してねということだ。

だからAssy交換する前に、まずサポーティングプレートを交換してみて「安価に直ればラッキー」的な、段階的修理がよいでしょう。面倒な人は最初からAssy交換で。

いつものディーラーマンに訊いてみると「中身を見ておらず、ギヤの傷み具合は何とも言えない」「リペアキットだけの交換をした実績がなく、何とも言えない」という。

ごもっとも。ベンツの修理で1回20万ぐらいなら、ふつう迷わずAssy交換だろう。
ここまで単品部品の値段を調べて積み上げてみると、だんだんAssyの20万は、さほど高いものじゃないような気がしてきたぐらいだ。単品で入手できない部分もあるし。

しかし私の余命を考えると、ルーフが普通に動くあいだはこのまま使い、ギヤすべりやギヤ飛びの異音がするとか、動かなくなってからの修理にしたい。何なら、これを機にDIY修理だって、真面目に考えるべきかもしれない。

というわけで、いずれにしろリペアキット A2307500111 のディーラー在庫だけは、調べておいてもらう。とりあえず今回は、ここまで。

Posted at 2025/11/26 17:46:59 | コメント(0) | トラックバック(0) | 整備・メンテナンス | 日記
2025年11月10日 イイね!

近況25.11:バリオルーフ故障3(の予兆を未然に...)

8月にトランク後端のトランクリッド駆動シリンダ(A2308001372)x1本を交換し、10月の車検整備で周辺の建て付け再調整を行ないバリオルーフが完調になったばかりだが、不本意ながら早くも、次の交換箇所が発生したようだ。

今年の秋は曇った肌寒い日が多く、気持ちいい天気の日がとても少ない。
そんな中で晴れた貴重な日には、屋根を開けて秋の陽気とオープンドライブを楽しんでいました。

それで何度かパカパカやっているうちに、前に2回ほど経験した、正常ではない感じのイヤな作動音が発生。正常時でさえ盛大なギッコンバッタン音以外に、「ウィーン...」とか「キキキ...」という音が目立って聞こえたら要注意のサイン。

この車に乗り始めて以来、オープン/クローズの動作時間を数える習慣が身についてしまったが、今のところはまだ時間的には範囲内で収まっている。油圧が本格的にダメになると、感覚で大体18〜20カウント程度の規定時間内に動作が終わらなくなる。

時計なしの感覚カウントだから毎回多少はバラつくにせよ、大体20カウントを超えたら正常じゃない。とにかく少しでも気になるときは、全部正常に動くうちにクローズ固定しておく。

今回は初めて開閉動作に不具合が出る前に音の違いに気付き、まずは緊急の点検入庫。
前2回の不具合経験を踏まえて、ようやく3度目の正直という感じか。

さっそくディーラーへ乗っていき、作動音を確認してもらう。必要な部品を洗い出してもらわないとね。
いやー、R230オーナーとして着々と経験値が積み上がっていることに、誇らしさすら覚えてしまうなあ〜。

・・・・・・。
人間どんな不幸の中にいても、いや不幸なほど余計にと言うべきか、明るい側面だけを見ようとしてしまうものだ。そういう慣れというか人間の柔軟性というか、環境に順応してしまう能力は本当に恐ろしい。

さて動作テストによると異音の直接原因は、作動油の液量が減り、ポンプがエアを噛んだのが原因と分かった。
まずはタンクにフルードを追加しエアを抜き、続いて液量が下がった原因を探る。

あちこち点検し、トランク前端側にあるトランクフレームロックシリンダ左右(左:A2308000972/右:A2308001072)のロッドに、オイルの滲みを発見。
まだ盛大に漏れている感じではなかったが、そこは10月の車検整備では問題がなく、交換しなかったところだ。
フルードの滲みとはいえ車検から上がって1ヶ月、10回ぐらいの開閉でタンクの液面が低下する程度には抜けたということだね。

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ディーラー撮影。画像は左側のみ。シリンダ本体はカバーの奥に隠れています。
これが左右各1あり。左右は品番違いで、計2本必要。
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油圧の閉回路というのは、直せば直しただけ圧力がしっかり掛かるので、その次に弱いところから順にまた漏れていく。全部のシールがしっかりしているときだけ、漏れが起きない。

私が乗り始めて最初に漏れが発生したロールバーシリンダ(A2308001872)x1本OHの際に、漏れていないシリンダも合わせて全11本を一斉に交換すれば部品代も工賃も時間もすべて節約できてよかったのだが、当時はそういう感覚が全然なかった。

シリンダが11本もあると知らず、そういう油圧シリンダが順々にシール寿命がくることも分かっていなかった。
なにしろ太古車R107の幌はフル手動で苦労知らずだったし、ベンツのメカは頑丈なのが当たり前としか思ってなかった。

まさかベンツの油圧電動オープンカーに乗っていて、重要部品に寿命がきたのに「世界中に在庫ありません」などと低次元の苦労をするとは、夢にも考えたことがなかった。

それより何より、だいいち今頃わたしはもう、この世を去っている予定だったしね。
ほんと10月中旬から急に寒くなってしまったことで、全ての計画が狂ってしまった。

2023年10月にロールバーシリンダx1本を交換、2025年の8月にトランクリッド駆動シリンダx1本を交換し、今回11月はトランクフレームロックシリンダx2本だから、残りは7箇所。

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図を見るとフロントロックシリンダ以外は左右2本ずつの構成。つまりオイル漏れ修理はmaxあと4回くるなと分かる。そのたびに部品代+分解組み付け工賃が4回分。

SLに乗ってるかぎり「屋根あけない(=直さない)」という選択肢はないので、漏れたら交換するしかない。あとは私が余命を生きてるあいだに何回くるか、だけの話だな。

今回のトランクフレームロックシリンダは、2023年のロールバーシリンダのときと同様、日本にもドイツにも純正新品の在庫がなかった。
ディーラーでは部品が手配できないため、私が自己手配することになった。

前回は「それって、ど、どーすんだよ!」と目の前が真っ暗になったが、1回やったら免疫ができた。
もう今回は私も、ぜんぜん途方に暮れたりしない。「あっ、そう」ぐらいな感じ。慣れたもんだね。

それに今回はツテを介さず、私がUSAオレゴンのOH業者と直接やりとりして、取引してみたかった。
思ったよりHPの出来がよく、また特に相談したい詳細や不明点もないので、ただ商品を選んでカートに入れ、配送オプションを選んで決済するだけの、普通のwebショッピングで済んでしまった。

直接購入してみて分かったのは、今回たまたまかもしれないが、FedExの配送が驚異的に早かった。
特別なクーリエ便でも何でもなく、一番安い普通のFedEx International Priorityで木曜夜に発注して、月曜AMにはもう手元に配達された。

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これなら、今後またディーラーに新品在庫がないシリンダでも気軽にOH品を手配できそうだ。
こういった油圧シリンダなんかは、新しい素材のシールリングでアップデートされたOH品の方が純正より安価かつ高性能。少なくとも業者はそう主張している。

であれば20年前の基準で作られた純正部品の、倉庫で何年寝かされたか知れない在庫品を使うよう強制されるよりも、在庫がなくて自己手配するほうが、車の健康のためには有り難いんだけどなあ。

しかしディーラーというのは急な故障とかあれば点検入庫で融通きかせてもらうこともあるし、高価な在庫部品を買ってあげたりのお付き合いは、どうしても必要だ。
修理というのは車と部品を一緒に並べたら勝手に直ってくれるわけじゃなくて、その間にどうしても人間の手作業が必要だからね。

お金の都合だけで、ものを言ったり考えたりしてはいけない。
それよか今年一杯で定年退職しちゃう今のベテランディーラーマンがいなくなったら、一体どうしよう。そのほうが問題だ。

とりあえず来週11/18(火)に修理入庫の予約が取れたので、3日ほど預かってもらうことになります。
21(金)に無事、あがってきたらいいな。

Posted at 2025/11/10 20:45:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2025年10月10日 イイね!

ディーラー整備6:車検整備/そのほか点検・交換など

いよいよ、予定していた人生の最期が近づいてきましたが・・・
いままでの蒸し暑さが嘘のように、とつぜん寒くなってきた。

これでは計画が実行できず、困ってかなり悩んだ。秋から冬へ季節の変わり目は、このところ毎年、見極めが難しかった。
そして次の車検も、時期が重なっている。車検満了は25/11/01。

早いもので前回の車検23/11から2年間、本当にアッという間に過ぎてしまった。ほとんどトラブルがない期間って、そんな感じです。

そもそも23年10月車検だった車が23年11月車検に変わったのは、23年9月下旬に入庫してから丸1ヶ月、内装バラしたままディーラー工場内でスペースを占有し、ロールバーシリンダーのOH戻りをひたすら待っていたからだ。

そのほんの半年前23年3月は、この車を購入してすぐディーラーで徹底点検し、機関や足回りの消耗部品や前後サス一式など全交換したり、外装内装を群馬のプロに預けて徹底クリーニングしてもらったりと、車両価格を遥かに超える大金をかけた。

それが9月になって「新品交換しなきゃいけない部分だが、その新品部品が世界中に1つも存在しない」=手放す以外に選択肢あるんかいな?という絶望的な状況に、陥った。

まあ古い車に乗っていると、往々にして −−いともアッサリと−−こういう目に遭うものだ。太古車R107で22年半27.5万キロを、サバイバルどころかどんどんアップデートしコンディションを上げていった特殊な経験がなかったら、簡単にメンタルが折れていたと思う。

運悪く、中古部品も全然ない時期だったしね。こういうのは、あるときには山ほど出てくるんだが、ないときは世界中で一斉に全然なくなる。中古部品の母数が少ないから、世界中で取り合いになるんです。

どうにかこうにか過去に培った人脈を辿り、アメリカでただ1社しかない油圧系機器の専門業社でOHしてもらった。Facebookのコミュニティではアメリカ人でさえその会社を知らず、同じような部品寿命で困っている人を今でもたまに見かける。アメリカだけじゃない、世界中で同じような状況だ。考えてみたら、由々しき問題だよね。欠陥設計というか、メーカーが最重要部品をストックしてない制度欠陥というか。2000年以降のベンツは、ほんといろんな意味で困った会社になってしまった。

また今年になってからもバリオルーフはトランク側のシリンダーが寿命となり、こちらは国内に在庫あったが修理入庫の順番待ちで、7月8月は屋根が開けられなかった。
もっとも今年は暑すぎて、とても屋根を開けたいなんて思わないから全然困らなかったが。

もうね、私にとってR230の印象といえば完全に、「ガラス製じゃないのに、ガラスのバリオルーフ」という感じだ。
それでも全然キライにならず、むしろR230をどんどん好きになっているし、バリオルーフも便利だから気分次第でパカパカ開閉するのをやめないけどね。
あけたい時に屋根をあけなかったら、SLに乗ってる意味が全然ないんだから。

カネがあり自分の寿命が未知なあいだは、故障のたびに修理してやればよいだけであり全然たいした問題じゃないのだが、自分で決めた最期が近づき、そのXデーに合わせて計画的に現金資産を整理している人間にとっては、予定外の出費や乗れない日数は、計画を大きく狂わせてしまう。

最後の瞬間まで楽しく快適に普段どおりの生活を送り、Xデーにコロリといきたい計画なのでね。
私が調べた方法で本当にコロリと逝けるのかどうか、それ以上いくら調べても核心部分は全て隠されており誰も真実を知らないし事前にリハーサルもできず、最後まで不安は残るが、仕方ない。
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さて屋根が直ると、9月は丁度いい気候になった。関西旅行2回と、茨城県の友人宅を初訪問するなど、いつものように中長距離ドライブを楽しみました。
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そして次の車検が25年11月。普通なら10月中~下旬が車検入庫のタイミングだ。
しかし車検を取った途端にこの世を去るのでは、あまりに心残りすぎる。せっかく車検で絶好調になったR230を、やはり最後にしばらく楽しんでからにしたい。

いつまでも蒸し暑かった夏がやっと終わり、秋から冬にかけての10~11月というのは、オープンカー乗りにとって毎年最後の楽しみなシーズン。

薄着だった夏服から衣替えして、まだ分厚い冬物には早いが、軽い羽織ものを着てオープンでドライブするのは、街でも山でも本当に気持ちがいい。陽射しさえあれば。

だからディーラーマンと会話をして、10月になったらすぐに車検入庫する段取りを組んでもらった。

入庫のついでに、点検・調整してもらいたい追加項目は下記の2点。
⚫️バリオルーフ開閉時、トランクリッドが後支点で開き切ったとき「ギギギ」と何かのコスレ音が発生。アームやステー類の潤滑切れかな。
⚫️最近、アクセルを踏んで回転上昇とともにエンジンルームからやたら「ウイーン、ウイーン」と、まるでCVTのようなうなり音が発生。ATの動作は異常ないのでエンジン補機類のどれか、ベアリングが寿命かな。

あとドア開口部の樹脂ステップカバーについて、裏側の固定ツメに割れ欠けのない奇跡的な中古美品を海外から手に入れた。死ぬ前に絶対「綺麗なベージュの樹脂ステップに交換して乗り降りしたい!」と願っていたので、このタイミングで交換してもらう。
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R230のベージュ内装部品は世の中にほとんど新品が存在せず、また海外ではそれを知っている詐欺師も多いため、中古美品を探すのは本当に苦労した。今となっては懐かしい思い出です。
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<2025.10.20追記>
作業期間:10/6(月)~10/10(金):5日間

車検にともない交換部品を一斉交換、5日間のディーラー入庫

(A):異音関連の点検、修理
バリオルーフ開閉時の摺動音 点検
トランクリッドと左テールランプが接触しコスレ音が発生
→トランクリッド再調整、トランクストッパの位置調整

エンジンルームからのうなり音 点検
ファンベルト・テンショナ用アイドラ・プーリーより発生
→Vベルト 脱着および交換
 Vベルト用テンショナ 交換
 ・TENSION ROLLER x1
 ・HEXALOBULAR BOLT x2
 ベルトドライブ用ガイドプーリー 交換
 ・DEFLECTION PULLEY x1
 ・SCREW x1

フロントホイールハブのホイールベアリング 点検および調整
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
小計   (A):108,306(税込)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー|

(B):内装工事およびオイル交換など依頼作業
左右ドアの開口部、樹脂ステップカバー(205A)持ち込み品 交換
サービス追加、エンジンオイル交換およびオイルフィルタ交換
・E/G オイルエレメント交換
・ENGINE OIL(8L)交換 5W-40 229.3

右ドアミラー内側インテリアの三角トリムパネル @35,000
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
小計   (B):72,972(税込)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー|

(C):車検整備
タイヤのトレッド溝の深さ測定、フロント左右6.5mm/リヤ左右6.0mm
タイヤ空気圧点検/調整、フロント左右300kpa/リヤ左右300kpa
ブレーキシステム (油圧式) 点検
ブレーキパッドの残量、フロント3mm/リヤ3mm
ブレーキディスク摩耗限度まで、フロント摩耗限度/リヤ残1.2mm

<ブレーキ関連 交換>
ブレーキパッド(フロント) 交換 4個
ブレーキパッドセンサー(フロント) 交換 1式
ブレーキディスク(フロント) 交換 2個
キャリパーボルト交換 4個
ローターボルト交換 2個
ブレーキパッド(リヤ) 交換 4個
ブレーキパッドセンサー(リヤ) 交換 1式
ブレーキフルード交換 3L

メインバッテリ点検
・テスタ結果「良好」、2年使用

サブバッテリ点検
・テスタ結果「良好」、2年使用

法定2年点検 @52,800
完成検査料 @26,400
継続検査代行料 @16,500
_____________
ディーラー車検関係費合計 95,700
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
小計   (C):287,619(税込)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー|
中計 (A+B+C):468,897(税込)

(D):法定費用:非課税
自動車重量税、18年経過 2年自家用 @50,400
自賠責保険料、25ヶ月 2023年4月以降 @17,650
印紙代、3ナンバー @1,800
_____________
法定費用等合計 69,850
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
小計   (D):69,850(非課税)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー|
ディーラー合計 (ABC+D):538,747
調整値引 (E):-8,747
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー|
総合計 (ABCD+E):530,000

アクセルを踏むとウィーンウィーンとCVTみたいなうなり音がしていたのは、ベルトプーリーのベアリングが寿命だった。
こういう小さな部分を放っておくとベルト駆動でつながっている関連補機類に影響するだけでなく、最悪は補機プーリーがロックしベルトが切れ、ピストンがバルブを突き上げてエンジン内部の損傷にまで発展しかねない。
Assy交換して異音が消えると、そういう心配事から解放される。

バリオルーフのギギギ音は、トランクリッドとテールランプがわずかに接触していたという。8月にトランク側のシリンダーを交換し組み戻したときに取り付け位置が変わったのだろうか。
今回点検修理を依頼するまで全然そんな接触しているような感じには見えなかった。なかなかデリケートな建て付けなんだな。
樹脂レンズにキズが入ったり割れるほどのズレ/接触じゃなくてよかった。
これもトランクリッドのストッパや位置調整で異音解消し、心スッキリ。

さて、人生最後の秋になるかどうかは別として、とにかく気持ちいい気候のドライブを、思いっきり楽しむとしよう。

・・・と思っていたら先週末の土曜日を境に、気持ちいい涼しさを一気に通り越し、天気も悪く、どんどん寒くなってきた。ぜんぜん気持ちいい気候じゃない。😩

寒くなる一方だから、結局はXデーを半年先に延ばすことになりそうだ。
Posted at 2025/10/20 22:33:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | 整備・メンテナンス | 日記

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「ディーラー整備8:バリオルーフ修理4 http://cvw.jp/b/3526409/48828857/
何シテル?   12/21 00:40
Hirot(ヒロト)と申します。よろしくお願いします。数年前に脊髄神経をいため左半身が、ちょっと不自由になりました。 2023年3月から2006年式メルセ...
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