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2023年11月14日 イイね!

ディーラー整備3:車検整備/バリオルーフ修理/内装工事ほか

9月の上旬に早めの車検整備で入庫予約を取っておいたら、運が良いのか悪いのか入庫前日にバリオルーフがシステムダウン。ロールバー関連の油圧シリンダーが寿命となりオイルが漏れて閉回路の油圧がなくなったからだ。しかし交換したい部品は生産終了でドイツ本国にも在庫はなく、つまり新品部品がこの世に存在しないということだった。
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故障箇所は突き止めたがディーラーは部品がなければ修理できない。またこんな場合に社外の修理業者も探してくれない。仕方なく自分で国内の油圧機械メンテナンス業者をさがし、数社に問合せをして返事がきた結果、これが日本国内では誰も分解やオーバーホールができない特殊な部品だと判明。業者からは「ここの故障はあまり経験ないですね、他のシリンダーなら大体どうにでもなるんですが」と言われたが、ぜんぜん慰めにならないどころかむしろ、よけい自分が不運なように感じられ、より一層うらめしい。

そのあと本腰を入れて(=必死で)ツテをあたって別の仲介者をみつけ、アメリカの専門業者へ送ることができた。ここまで約2週間が経過。部品を取り外しアメリカへ送ってオーバーホールされ戻るまで往復で+1ヶ月。それが戻ったあと車検整備とほかの内装工事などディーラー作業が+2週間。結局トータル2ヶ月ぶりで、私の元へ戻ってきた。

戻ってきたと思ったら気持ちのよい秋は一瞬で終わってしまい、ガッカリしている間にみるみる猛烈に寒くなってきたが、まずは喜びの記念撮影。最近の代車たちと同じ場所で、アングルを似せてパチリ。
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今回いろいろ苦労して分かったことを先に言うと、ロールバーの油圧シリンダーがダメになったら、私は結局やらなかったが、解体部品を使うのが最も手っ取り早く、そして安く済むだろう。交換した後いつまで寿命がもつか分からないが、早く安く気軽に修理できたら再び壊れたって心の負担は軽いと思う。またロールバー以外の油圧シリンダーは、OHなり交換なりあまり心配いらないということも、ご参考になればと。

私は解体部品で修理して最悪またすぐ寿命が尽きるような二度手間のほうが面倒くさいので海外へ送ってOHでリニューアルとした。だが他にも故障や寿命になる部分が多いクルマだ。

今まだ徐々に理解を深めつつある途上だが、なにしろR230というのはR107と違って電気仕掛けと油圧仕掛けで成り立っている車だから、R107のような高級機械を長持ちさせるためのいちいちフルMAX修理する習慣を変えていかないと、こう金額が嵩むわりに満足感/安心感が薄いのでは、さすがに私の気持ちも冷めてしまいそうだ。

まして出会って間もなく愛情が湧いていないのだから、たくさん一緒に楽しく過ごして気持ちを盛り上げていかなければならないのは、人もクルマも同じ。愛着なんかは一緒に楽しい思い出をたくさん作ったあとに、ようやく育まれてくるものだ。
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<2023.11.14追記>
作業期間:9/4(月)~11/3(金):60日間

バリオルーフ修理と車検整備ほかで60日間のディーラー入庫

(A):バリオルーフ修理関連
バリオルーフ・コントロール 点検 (ショート・テスト後)
ロールバー・コントロールの左右ハイドロリックシリンダ 脱着
左ハイドロリック・シリンダのロック・ラッチ 漏れ/脱着
右ハイドロリック・シリンダ、修理のため脱着

取付け部付近に漏れたオイルのクリーニング実施
・トランク内カバーリング脱着含む

バリオルーフ用ハイドロリック・オイルレベルの点検、必要に応じて修正
HYDRAULIC OIL
FLAP
COVER
RIVET
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小計   (A):95,000(税込)
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(B):内装工事およびオイル交換など依頼作業
助手席シート脱着、フロアカーペットクリーニング
リヤウィンド・トリム、緩み修正
バリオルーフ回りのウェザーストリップ、給脂

サービス追加、エンジンオイル交換およびオイルフィルタ交換
・E/G オイルエレメント
・ENGINE OIL(4L) 5W-40 229.3

サービスA追加作業: オートマチックトランスミッションのオイル交換
トランスミッション722.6搭載車両
・A/T ドレーンワッシャー
・A/T オイルパンガスケット
・A/T オイルエレメント
・A/T OIL

左Aピラー外側のカバー、緩み点検
フロントウインドウ用左ウインドウワイパシステム、噴射ノズル交換
助手席足元左カバーの取付けビス、COVER取付け
運転席サンバイザ・ミラー、取付けレベル再調整
ダッシュボード右側エリア、びびり異音、 内装の緩み/配線点検
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小計   (B):90,000(税込)
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(C):車検整備
タイヤのトレッド溝の深さ測定、フロント左右6.3mm/リヤ左右6.5mm
タイヤ空気圧点検/調整、フロント左右210kpa/リヤ左右230kpa
ブレーキシステム (油圧式) 点検
ブレーキパッドの残量、フロント10.8mm/リヤ7.4mm
ブレーキディスク摩耗限度まで、フロント残0.8mm/リヤ残1.2mm

メインバッテリの交換 (点検後)
・メインバッテリ
・固定用のステー、新規取付け

スタータ・バッテリ交換 (点検後)
・スターター・バッテリ

リモコンキーのバッテリ交換
・リモコン・バッテリーセット

非常信号用具、不灯のため新規LED品に交換
法定2年点検 @53,900
完成検査料 @24,640
継続検査代行料 @16,500
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ディーラー車検関係費合計 95,040
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小計   (C):174,440(税込)
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中計 (A+B+C):359,440(税込)

(D):法定費用:非課税
自動車重量税、13年経過 2年自家用 @45,600
自賠責保険料、25ヶ月 2023年4月以降 @18,160
印紙代、3ナンバー @1,800
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法定費用等合計 65,560
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小計   (D):65,560(非課税)
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ディーラー合計 (ABC+D):425,000

(E):ロールバーの油圧シリンダーOH費用
ロックポールシリンダーOH x2 @44,000
ロールバーシリンダーOH x1 @39,000
送料 JP→US(UPS) @35,000
送料 US→JP(FedEx) @22,000
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小計   (E):140,000(税込)
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総合計 (ABCD+E):565,000

エンジンオイルやATフルードは交換したばかりだったが、フラッシングの代わりに再び交換してもらった。エンジンの感触はあまり変化なかったが、ATは明らかに反応が鋭くなった上にスムーズさも増した。初期化の費用対効果を実感できた、数少ない成功体験といえる。
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せっかく車が戻って嬉しいので、気分が暗くなる証拠画像はもう撮影しないが、、、

2ヶ月ぶりに自分の車が戻ってくると、やはり白い内装は汚れと傷みが目立つ。シートに尻だけ置いて何度も何度も屋根の開閉テストをやったのだろう、シートの外側=ドア開口側のサイ(thigh)サポートには深い座りジワがたくさん刻まれ、座面もところどころ黒ずんだ手の跡がついている。また、頻繁な乗り降りで靴の爪先をこすりやすいドアの内張り下前部は、盛大に黒い安全靴のコスレ跡もついていた。

私は暖かい季節には黒や茶の革靴ではなく白いラバーソールのスニーカーしか履かないよう気を使っているし、自分で整備をやらないから手や服にオイルやススの黒い汚れが付くはずもないが、オーナー自身がそうやって細心の注意を払っていてさえ、うっかり気付かずコスレ汚れが付いてしまうような内装色なのだ。

だが車の内外で色々な体勢で作業して頂く=尻や膝/手や肘などに機械や工場床の汚れが付きやすいメカニックにあまり神経質なことは言いたくないので、黙って甘やかしている。それは、自分でできない代わりに他人にお金を払って整備修理してもらっているからだ。しかし持ち主以外の人間に、持ち主と同じぐらい気を遣ってほしいと期待するのが求めすぎだろうか。

車が戻るとそういった汚れを色々なケミカルで落としてやるのだが、まあ病院から連れ帰ったペットを風呂に入れて身体を洗ってやるような気分だ。こう見えて既に工場出荷から17年も経った車なので、内装材の表面は本当に気を使う。こういうのを近所の人が見ると車の手入れが好きなんだろうと勘違いするのは止むを得ないが、本当は好きでも何でもなく、車なんか乗りっ放しで済むならそれが一番と思っている。ただ古い車は、いつもキレイで調子よく維持しておかないとタダのボログルマになってしまうのがイヤなだけだ。

旧車R107は手入れに気を遣う車ではあったが、ある1点においては、ものすごく優秀で悩みのない車と言えた。つまり内装は素材選びから思想が違っており、そもそも表面に色を塗ったような部品など一つもなかった。
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目に見え手に触れるものは全て、その材料そのものの色だった。
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汚れたら気が済むまでこすって拭いて綺麗に掃除をし、割れたり摩耗してきたら部品を交換する。そうやって心置きなく使いながら、長く付き合えるように作られていた。
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それは素材の日焼けや経年劣化による変色というのは使い込んで味が出たと言えるが、塗装がはげて素地が出るというのは、安っぽくてみすぼらしいということだ。いわゆる「ニセ物はメッキがはげる」というやつだ。中身がなく外見だけ取り繕うような人物のことをよくそんな風に言って馬鹿にするでしょう。20世紀ベンツの車づくりには、世界中のリッチマンに絶対そんな惨めな恥ずかしい思いをさせない/たとえ20年30年40年と気に入って長く乗る人も決して失望させない、という信念が隅々まで徹底していた。

一方R230は購入に際して試乗のとき、指や爪などがこすれるライトスイッチまわりの塗装が剥げているのを見て「何故こんなパネルを塗装にしたんだ、塗装なんか絶対ハゲるに決まってるだろ!これなんかまるでデパートのマネキン人形だな」と、一瞬にして20世紀ベンツからの落差というか、変化を感じ取ったことだけはハッキリ覚えている。
そのかわり不自然なほど白く明るい内装が手に入った。なるほどこういう人工的な感じが、21世紀的なラクシャリー/高級感の演出手法ってことか。
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この車を買ってすぐ内外装を徹底クリーニングした際、こんな部分を全部リペアした。一事が万事そういう素材づかいで、目で見えている表面の色が塗装か素地かは色で判別しにくい。汚れが目立つ内装色はゴシゴシ拭き掃除したくなるが、やりすぎは禁物だ。

あと2年ほどしか生きているつもりがないのに、しょうもない気苦労が絶えないクルマだな。
Posted at 2023/11/14 20:14:07 | コメント(0) | トラックバック(0) | 整備・メンテナンス | 日記
2023年09月27日 イイね!

近況23.09

さて、7月下旬に200万あまり掛けて大規模リニューアル工事をやったので、しばらくは何事も起こらず9月車検を迎えられたらいいなと思っていたが、そうは問屋がおろさなかった。

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明日は車検でディーラー入庫だな~と呑気に、何ひとつ不吉な予兆などなかった平和な日曜日の午後、突然それは起こった。


出先で屋根をあけようとしたら、普通に動作しない。いつもと違う作動音がし、途中で止まる。何度か途中の開閉を繰り返してみたが、どうもおかしい。仕方ないので諦めて閉めようとしたら、最後のロックがかからない。・・・軽く、青ざめる。

空模様が怪しい日だったこともあり、その日の予定は全てキャンセルし、首都高湾岸線を飛ばして急いで帰宅。屋根のロックがかからないということは、サイドの窓も最後の1センチぐらい上がらない。風が車内をス~カス~カと景気よく抜けるなか高速道路で家路を辿るあいだの情けない気分といったら、筆舌に尽くしがたい。寒くはなかったが私の心にも同じような風が吹き抜け、冷たくなっていった。


前の太古車R107は屋根が手動だったから、オープンカーとして屋根関係でこういった情けない経験は1度もなかった。

しかし名神高速を走行中に突然オイルポンプの首が折れ、エンジンオイル全量を盛大にぶちまけた瞬間をルームミラーで気付き、路肩に寄せようとギヤをニュートラルにした瞬間また幸運にも目の前に出現したPA入口に惰性で逃れ、そこに車を残して大荷物を抱え、タクシーでPAから最寄りの新幹線駅に着いた途端に入線のアナウンス、切符を買う暇もあらばこそ必死で階段を駆け上がりホームへ駆け下り最終の新幹線にギリギリ滑り込み目的地へ向かうなんてことはあったし、なにもR230だけが特別に情けないというわけではないのだが。


私のような旅行好きが古い車と長く付き合っていると、故障があろうが屋根が閉まらなかろうが、とにかく家まで帰れる=生還率が高い車というのは何よりも大切なことだ。


また翌日ディーラーに入庫予約が取ってあったのも、幸運だった。いまや輸入車の新車販売台数でベンツがVWを抜いてしまって以来いつもサービス工場はキャパオーバーが常態化、なにか急用があってもすぐ入庫できないようなことだってあるのだ。


そして入庫当日は朝から雨。雨雲レーダーをにらみ、東京湾上の雨雲が途切れた30分ほどのあいだにディーラーへ駆け込んだ。車検整備のほかにいくつか予定していた作業と、さらに屋根の修理を依頼して帰る。


代車は前回と同じ、新車おろしのC200だ。距離はあまり伸びていないのに内装は随分汚された感じ。正規ディーラーでさえ最近のベンツユーザは行儀の悪い奴が多くなったし、またディーラーの返却後チェックも甘い。いま日本は全ての企業でヤル気のなさが蔓延しており、もう政治についてワーワー言ったところで何も改善しようがなく、日本は完全に終わってると思う。

せめて、メカニックは真面目に仕事してくれたらいいなと願うが、もしダメでもあまり厳しいことも言えないな。。

翌日さっそく連絡があり、ロールバーの油圧シリンダーからオイル漏れがあり、それで全体の油圧が抜けて屋根が不動になったという。すぐ見てくれたんだな、有り難い。

漏れたオイルは全部、一体成型フロアカーペット下の、フロアパンのくぼみに溜まっていたという。シートをはずしカーペットをめくってオイルを拭き取り、匂いなども特に残らなそうだという報告だった。不幸中の幸い。この一体成型のフロアカーペットは、交換用の新品ベージュが世界中どこにも存在しないのだ。スピーカー工事のときに純正カーペットのロール生地は2mほど取り寄せたが、それも補修程度の量しかない。
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いよいよ来たなという感じだ。私もバリオルーフ油圧システムのオイル漏れという洗礼の儀式を通過したのだ。頭からオイルをかぶる場所のモレではなくて
本当によかったが正直、とうとうこれで一人前のR230オーナーになったなという気がしたのは事実。


嬉しいわけではないが、いつ来るかと不安だったものが現実となったことで、これから交換を進めていけばクルマが再び健康を取り戻していくと思えば、いいキッカケだとは感じた。

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ちなみに部品については、修理できるようなものではなく、新品交換が必要とのこと。
左 A230 860 03 35
右 A230 860 04 35

しかし、いずれも生産終了部品。また日本にもドイツにも、新品在庫はないという。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

なんか、えらい明るくアッサリ言ってくれたが。聞き間違えじゃないよな、やっぱり。


エート、・・・・・・・・・・・・・。

油圧系統って密閉回路だから途中の部品ヌキで組み戻せないし、いま内装もバラバラだよね。。


"o(-_-; *) ウゥム ・・・・・・。

え、修理どーすんの?って、なるよね誰でも。


こういうのはホント、途方に暮れる。


そして古い車に乗っていると、いとも簡単にいろいろな場面で何度でも、途方に暮れるような目に遭わされる。部品が高くて買えない直せないという話ではなく、直そうにも必要な部品が「この世に存在してない」という。


どーーしろっつうんだよ?


だがディーラーでは、ここでお手上げ。交換部品がないかぎり、ディーラーではできることがない。リビルド品が容易に入手できるなら手配してもらえることもあるが、今回は全く入手の目処もなく、むしろ私に向かって「どうしましょう?」と問いかけてくるわけだ。私なんか中古車の持込み客だから仕方ないが、これが新車販売した客に対しては、一体どう言うつもりかね。。


「修理できないから、買い替えてください」では、まるでガキの使いだ。営業トークとしてはタイミング的にも内容的にも下の下(ゲのゲ)だから、大人のプライドがあったら口が裂けても言えないセリフだろう。まあ私だって並行車の持込み太古車R107で20年以上も付き合ってくれた間柄だから、これでもまだマシな対応ってことなんだろうな。たぶん。修理できないからと工場からすぐに追い出されなかっただけでも。


正規ディーラー工場のプロがお手上げなのに、私みたいな普通人に一体、何ができる?

どうしましょう?って、なんだよ俺の車を見殺しにすんのかよ!と、うろたえたって全然おかしくないシーンだが、言っても何も解決しないし1ミリも修理は進まない。言われた方だって、無能よばわりされて気分いいはずもないだろう。私は口を閉じて、ここから先は自助努力で部品を何とか調達するしかない。


海外から何か探してくるか、国内で建機ほか油圧シリンダーのオーバーホールができる業者を探し、組み付けできる部品をディーラー工場に渡してあげればよいのだ。


ということで、まずはR107時代に培った海外ネットワークをあたってみるが、世界中どこにも新品在庫はなかった。解体車から取り外しただけのような中古部品ならいくらでも出回っているのだが、私は絶対イヤだ。


中古車屋が故障車を安く仕入れて安く修理して高く売り飛ばすようなクルマには、そういった中古パーツが最適だろう。だが私はわざわざカネを払って自分の車に時限爆弾を取り付けるようなマネは、したくない。

そういうのが普通の感覚じゃないだろうか。新品部品がなければせめてオーバーホールされた部品にしたい。一度交換した場所は、この先10年ぐらい心配したくないのだ。

結局、R107時代に仲良くしていたオープンカー屋根修理専門店に相談し、そこ経由で油圧シリンダーのOH業者へ依頼することになった。ディーラーで油圧シリンダー左右を外してそこへ送り、そこから国内のOH業者へ送った。その国内OH業者なら、数日程度で戻ってくる予定だった。

翌々日そこから連絡があり、国内では分解OHできない部品だったという。しかし米国ならこれを分解OHできる業者と付き合いがあるので、日数かかってもよいか?という確認だった。

まあ現在はディーラー工場で内装バラバラだし、それが戻ってこないことには組付けて再度油圧チェックもできないし、もし油圧かかって他の部分から漏れたらまた再修理が必要だから、ほかの内装作業も全てストップしている状態だ。アメリカに送ってもらいOHしたあとそこに戻ってきてディーラーへ転送し、取付けるまでだいたい3週〜1ヶ月という見通しだが、了承して進めてもらった。

アメリカでSLの油圧シリンダーOHといえば、あそこだなという見当はつく。そこなら他の部分のシリンダーもOH品のセット販売があって、いっそこの機会に他の部分も全交換してしまおうかという気になってしまう。

しかし初めて付き合う業者なので、まずは今回の修理だけに専念し、具合がよかったら他の油圧シリンダーも予防整備的に全交換する段階的な進め方にしたい。
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そんなわけで、また大きなお金が出ていくかもしれないが、仕方ない。とにかくいまは内装バラバラ状態なので、早く元に戻るよう手を尽くすしかない。
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私にとってR230は、カタチが太古車R107と違い全然イマ車にみえるのでつい勘違いしてしまうのだが、これでも17年前の中古車だし、そしてまだ買って半年しか経っていない。中古車を初期化する最初の1年なんて、こういうものだ。ここでしっかり手を入れてやれば、しばらく安心して乗れる車になるだろう。たぶん。


これも根拠のない希望的観測だな。工場を出て17年も経てば、全ての部品がいつ寿命が来たっておかしくない。工場を出た瞬間から全ての部品について「用意、ドン!」のストップウォッチが回り始めている。この世に生まれたものは全てが、そうなのだ。


R230との関係については、まだまだ見きわめ中。なにしろ前の太古車R107は22年半ずっと手を入れながら一緒に過ごした。このクルマとは、まだ半年。私の気に入らない部分がたくさんあるのは仕方ない。一応ひと通りお金はかけてみるが、合わないかもなと感じたら、別れるのは早いほうがいい。


どうもR107に比べると、お金をかけても、もたらしてくれる満足感が薄い気がする。

足回り一式をディーラー工場で新品全とっかえしたのに、どうも釈然としない。タイヤのミシュランPS4Sが固すぎるせいなのか、何なのか。空気圧を多少どうこうした程度では、とても調整がつかない。あるいは高価だったが新品の純正バネや純正ショックを捨ててビルシュタインやH&Rの社外品に替えなきゃいけないんだろうか。まずはタイヤをどうするか、サイズ変更も視野に入れて考えないといけない。


とにかくクルマの修理整備が終わり、戻ってくる日が待ち遠しい。ようやく気候も少し涼しくなってきたので、せめて短かい秋の気持ちよいオープンドライブを楽しみたいな。

Posted at 2023/09/27 14:40:07 | コメント(0) | トラックバック(0) | 整備・メンテナンス | 日記
2023年07月24日 イイね!

ディーラー整備2:大規模リニューアル工事

このクルマを購入して4ヶ月のあいだ、少しずつしか乗れなかったが、感じた不具合は全て、20年以上付き合っているディーラーマンと相談しながら、部品については国内在庫あり/ドイツ在庫あり/正規流通に在庫なく私が探す必要があるもの、など仕分け手配しながら、徹底的な修理整備のリフレッシュ計画を立てていた。


いよいよ実行。

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<2023.07.24追記>
作業期間:7/13(木)〜22(土):10日間

大規模リニューアル工事で10日間のディーラー入庫

(A):機関・足回り関連工事
エンジン・オイル漏れ確認
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エンジン・ベンチレーション用カバー脱着、シール
・ブローバイ・ホース交換x4、配線コネクタ 交換x6

すべてのシリンダーヘッドカバーの脱着、防水処理、ガスケットx2

オイル・フィルタ・キャップ 漏れ交換、オイルフィルタ交換x1

インテーク・マニホールド後部めくらキャップ部にクラック有り
* エア漏れ等ない部分のため、応急にアルミパテ修理

オートマチックトランスミッションの脱着(トランスミッション722.6搭載車)

オートマチックトランスミッションを取り外して、クランクシャフト・ドライバーの脱着

クランクシャフト・ラジアル・シールを露出させて、リヤ・クランクシャフト・ラジアル・シール、出力側交換

冷却およびヒータシステムの漏れを点検、エンジン冷却クーラントホースの交換
・ラジエータ・ロアホースx1
・不凍液を含むクーラントの交換、気密性の点検

エンジン・マウント、すべて交換

タイヤ付きホイール4個の脱着
・フロントアクスルのプレーキパッド4個の脱着、必要に応じて交換
・プレーキ・パッド・センサー
・フロント・ホイール・ブレーキのプレーキ・ホース、2本交換
・リヤ・ホイール・プレーキのブレーキ・ホース、2本交換

メインテナンスAの追加作業:プレーキオイルの交換

フロント、リヤ・アクスルの点検
・ボールジョイント、ブッシュ類点検
・リヤは、現在良好
・フロントアクスルのスプリングリンク2個の脱着、必要に応じて交換
・ブッシュ劣化/切れ、コントロールアーム左右の交換
・ブッシュ劣化/切れ、フロントアクスルのラジアスアーム左右の交換

ステアリングナックルを露出して、ステアリングナックル用左右下部サポートジョイントの交換

フロントアクスルのショックアブソーバ2個の交換、及びスプリング交換、アッパーマウント交換

リアアクスルのショックアブソーバ2個の交換、及びスプリング 交換
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小計   (A):1,450,000(税込)
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(B):インテリア関連工事
ショートテストの実行の後、各部点検
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シート構成部品:故障コードに従い点検
・左右シートのランバーサポートが作動しない、ランバーサポートのエア漏れ
・ランバー調整ダイヤル、動きがひっかかり固い/違和感

トランクリッドクロージングアシストの点検
・アシストが効いていない
・ランバーサポートのエア漏れによりポンプ作動停止状態
・故障メモリー消去により復帰するが又、作動停止
 →ランバーサポート漏れ修理後に再度点検し交換部品を確定

運転席シート脱着
・運転席シート調節のカバー脱着/ダイヤルスイッチ 交換
・運転席バックレスト用リヤ・ライニング 脱着
・シートを車体から取外して、運転席バックレスト・カバー 脱着/持込品に交換
・運転席シート・バックレストのラバー・ベース・パッド 脱着
・運転席シート・バックレストのセンタ・エア・クッション 交換
・一部シート分解して、運転席シート・ベルト 交換
・運転席シートのリクラインスイッチカバー 持込品に交換
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助手席シート 脱着
・助手席シート調節のカバー 脱着/ダイヤルスイッチ 交換
・助手席バックレスト・リヤ・カバー脱着
・シートを車体から取外して、助手席バックレスト・カバー脱着
・助手席シート・バックレストのラバー・ベース・パッド 脱着
・助手席シート・バックレストのセンタ・エア・クッション交換
・一部シート分解して、助手席シート・ベルト 交換
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リヤ・ガラス後方の下部/内張り剥がれ/接着
・リヤ・ガラス枠の内張り上部緩み/クリップの取付け部剥がれ/接着

左右フロアマット固定用のボタンがすぐに外れる/接着

トランク・リッド内張りクリップ 脱落/2個交換

トランク・リッド用ロックの脱着、必要に応じて交換

エレクトロ・ハイドロリック・コントロール・コンポーネントのガイド・ブッシュ脱着、シール 点検後、必要に応じて交換

オートマチックトランスミッションの調整時、セレクタレバーロッド用スリーブの交換

ライセンス・プレート・ランプ、アセンブリすべて脱着、必要に応じて交換
・ナンバー脱着必要なため(不可)、レンズのみ交換

インストルメントクラスタの脱着
・クラスタ 修理の為、持ち帰り/再取付け

トランク内バリオルーフ・カバー左ヒンジ部カバー 持込品に交換

ブレーキ・ペダルきしみ音、摺動部給油

エアコンの点検
・冷えが少し弱く感じる/冷媒ガス量 点検
・冷媒の吸引、漏れの点検後、新規に冷媒を再充填
・蛍光剤/注入

センターコンソールのウッドパネル脱着
・シガーライター配線の遊び、接続コネクター取付け
・シフトC/Sスイッチの不動、コネクター取付け
・センタ・コンソールのアームレスト・リッドのダンパー交換

ルームミラー・ベース・カバー、前回脱着時に破損したもの/補償交換
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小計   (B):600,000(税込)
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(C):自己手配品費用
・左右メーターの液晶パネル 交換
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小計   (C):80,000(税込)
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合計 (A+B+C):2,130,000(税込)

10日間で、今回もよく面倒をみてもらったと思う。奈良のメーター修理屋さんも修理品が到着したその日のうちに返送してくれたので、ディーラーですぐに付け戻し、液晶に故障コードを出し確認しながらの作業に最小ロスタイムで着手できたのは大きかったと思う。


色々なプロに助けられ、私は今ようやく、本当に幸せになった。

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簡単に言うと、エンジンとミッションについて、オイルやクーラントの漏れ等をシールやホース類の全交換、およびマウント類の全交換。必要に応じ、周辺ショートパーツ類の交換。


足回りはブッシュだけ単品交換できないアーム類の全交換、前後スプリングとショックの全交換。


インテリアは運転席と助手席の機能面で全体修理、および中古車の汚いシートベルトを全交換。


ATシフトレバーの感触がR107と違い非常に悪かった件は、リンクブッシュやスリーブ類の全交換。センタコンソールリッドのゆるんだダンパー交換や、センタコンソール周辺の動作しないスイッチや配線遊びなど一掃、修理。


内装関連の留め具欠損などによる、ゆるみやガタの一掃、修理。トランクのクロージングサポートやトリム修理。


エアコン関連の点検および整備。

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足回りを新品に全とっかえしたおかげで、購入以来どうもおかしかった挙動や乗り心地が、まともになった。普通スプリングなどは廃車するまで交換しない人も多いが、今回は全てを完全にリセットしたかったので、前後とも交換してもらった。


またシートベルトも、もともと白いベルトなのに汚れた手で触ったりドアに挟んだり、以前のオーナーの汗などを吸ったかシミがあったりとカナリ気持ち悪かったので、純正で新品が出ますと聞いて、喜んで全とっかえしてもらった。

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おかげで、これもかなりスッキリした。いま日本中でいちばんキレイなシートベルトが付いたR230だと、自信を持って言い切れる。

ベンツは本当に「お金をかけてでも、いつまでも気持ちよく乗りたい」そういう価値観の人が選ぶべき車だと思う。


「まだアレコレ乗りたい経験したい」という人はベンツに短期間ちょっと乗ったぐらいでは、全然いいところが分からないんじゃないだろうか。長く乗っていると色々な部品が決まった周期で、笑ってしまうほど本当に一斉にパタッと寿命がきて、乗り心地がおかしくなってくる。他メーカーのクルマと一番違うのは、修理や交換したあと本当に車が元通りに戻るところだ。


「車体の剛性が・・・」とシタリ顔で言う人も多いが、もともとベンツのSLは同じ時代の他メーカーのオープンカーに比べたら常に、とんでもなく丈夫なクルマ。それどころか世界中の自動車メーカーの開発目標にされている。


それを「SLはボディ剛性が弱いからガタガタだし内装キシミ音もする」なんて軽々しく言ってる人は、200万ぐらいかけて足回りの全とっかえと内装の完全整備をディーラーでやってもらったらいいと思います。


私が平均毎年100万ほどかけて22年半27.5万キロ乗った太古車のR107は、トータルの走行距離が33万キロを超えていたが、それでも走行7~8万キロ程度の中古国産車よりも遥かにシッカリした丈夫で美しい車だった。


今回は購入してから短期間でここまで初期化するため、ものすごい金額がかかってしまった。買い物記録のほうに積算してみたが、ちょっと馬鹿げた金額かなとも思う。


この車はディーラー整備をされてきたディーラー車だったが、ショボイ整備しか受けていなかったことが分かる中古車だった。それを1回の修理でまともに直そうと思ったらこのぐらいの金額が簡単に吹っ飛んでしまうのは確かに残念ポイント。私だって決して鼻歌気分ではなく請求書の金額を見るたび毎回、これは経費で落とせない一般民が絶対に買ってはいけない車だったなと、思い知らされる。


だが正しい修理に適切なお金さえかけてやれば、確実に喜びを返してくれるのも、また真実。人生の中でも、対価に見合う喜びを返してくれる人やモノって、そう多くありません。他の車はどんな感じだろうとか、そんなつまらない欲や煩悩を抱えたくない人間にとっては最良の選択肢と思う。


しかし私が知っているのは伝説的クオリティ時代のベンツ。いま乗り始めた2000年代の、急激なコストダウンで設計や素材に先天的な持病をたくさん抱えた時代のベンツがどれほど長持ちする機械なのかは全く予想もつかないが、今回いったん完全に初期化ができたと思うので、これからあちこち旅行に出掛け、しっかり走り込んで、SL350との生活を楽しみたい。


この車を購入して約4ヶ月が経ち、ようやく新しい生活が始められそうだ。

Posted at 2023/07/24 13:06:25 | コメント(1) | トラックバック(0) | 整備・メンテナンス | 日記
2023年07月13日 イイね!

ディーラー入庫時の風景、ほか

入庫の様子や今回の代車など、画像にて。
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午前中のうちに奈良の修理屋さんへメーターを発送したく、入庫してすぐ、何よりも先に取り外してもらう。

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木の葉型をしたメーター液晶の外周付近に現れるシワ、これは四角い液晶パネルの表面に張られた偏光フィルムが経年劣化した状態らしく、いわゆるR230あるあるの1つ。
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いつも視界に入るこれが、まるで水に濡れたボール紙のような質感に見えてゲンナリ。車に乗るたび必ず目にする場所なのに、この安物ぽい質感というか違和感が、試乗の時からイヤで気持ち悪くてたまらなかった。


これを今回は左右の液晶パネルごと新品に交換して、キレイに直してもらう。車を購入したら一番にやろうと思っていたが、メーターを外した車をそのまま数日預けておける長期入庫のタイミングがなく、やっと今となった。


液晶パネルを交換するだけなら私でもできそうだが、交換後に特定の端子間にテスターを当て、電圧が既定値を外れた場合にはEEPROMのハンダを外しROMライタで数値を打ち替えたあと再ハンダ付けが必要になるため、そこまで含めて「任せてください」という業者を探す必要があった。

ガラス工事のときと、同じだね。首都圏にも業者はたくさんあったが、話をしてみると皆さん自信なさそうで腰が引けていたので、探し探してメーター液晶修理で、はるばる奈良まで。


R107からR230に乗り換えて、2000年代のメルセデスというのは一気にコストダウンを進めた影響で素材選びや設計そのもの、そしてスペアパーツの不足など先天的な問題が多いことが分かってきた。メーカーでさえ責任の取りようがない、そんな次元で持病を数多く抱えて生まれたこの車に手を掛けようと思ったら、だんだん全国規模のネットワークを再構築せざるを得なくなってきたのが、なんかすごくイヤな予感がするw


これってつい先頃R107と共に別れを告げたはずの、典型的な旧車ベンツ沼では。。。

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今回の代車は2023年式、パリパリ新車のC200。HPをみると今年から値段が上がったというかいちばん安いのが600万円からとなったようだ。10日間ほどの付き合いとなる予定。まずはメーターを奈良に送るため近所のヤマト営業所へ寄ったついでに、撮影。

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だいぶガソリンが減った状態で借りたので、せめて満タンにしてあげよう。トリップのカウンタをゼロにしたら、本当に新車だった。走行まだ5000kmも、いってなかった。

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MB純正システムの液晶大画面は私のiPhoneと接続も一発で、AppleCarPlayも快適。

反応がノロくさい現行Carrozzeria最上位DAに比べたら、だいたい10倍ぐらい快適。

同時期に同じiPhone12で使い比べているので、いまの時点、世界中で最も信頼できる比較レビューと思ってもらってよいです。

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しかし自分の車でDA使ってみて最近ようやく分かったが、液晶画面もAppleCarPlayも、私にとっては両方なくても別に、ぜんぜん困らない。

こうやって昔から、その時その時の代車によって「最新の常識」を教わってきました。
いつも、特に取説など見なくてもすぐに使い始められるのがメルセデスのいいところ。

つい3月までは太古車乗りでしたが毎回、新しい世代の代車で使い方が想像つかない新機能がないのはスゴイことだと思う。昔から他のメーカーに比べて、充実装備のわりにボタンやスイッチが少ないのも、ベンツを好きな理由です。運転以外のことに迷ったり困ったり煩わされたりしない車って、やはり運転しやすいですよ。


でも今回クライメートや各種ボリューム調整まで全てタッチパネルになったのは、便利じゃない気がします。まあ買う人はそういう部分も含めて気に入って、わざわざ買うんでしょうけどね。


おかげで自分が時代についていけない古い人間だと、クルマに自覚させられてしまう。

やはりベンツは今でも独善的で押し付けがましく、相変わらず鬱陶しい奴だった。(^^)

Posted at 2023/07/17 11:02:26 | コメント(0) | トラックバック(0) | 整備・メンテナンス | 日記
2023年05月13日 イイね!

ディーラー整備1:GW前2日間の整備内容memoほか

ディーラー整備1:GW前2日間の整備内容memoほかみんカラ整備手帳のカテゴリ分けは、複合整備を単体カテゴリにはとても分割できないため、用意された仕様のままでは私に使いこなせなそうだ。

整備手帳が、本来の意味どおりに使えないのなら複合整備はブログのほうにカテゴリを新設して、記録していけばよいと考えなおした。

歳をとると、自分の思いどおりにいかない現実と折り合いを付けることが難しくなってくる。自分では自然だ普通だと気付きにくいのだが、事実を受け入れて柔軟に対応していけなくなったら、立派な老化現象だ。

若い人でも注意したほうがいいんですよ。席替えとか引っ越しとかで「前はこうだったのに」とか「前のほうがよかった」とかすぐ言う人いるでしょう。それは心理的な側面も無視できないが、新しい環境への適応力や柔軟性が減退しているせいかもしれない。

脳の老化を疑ってみてください。
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<2023.05.13追記>
作業期間:4/27(木)〜28(金):2日間

GW前2日間のディーラー整備

(A):メンテナンスA、法定1年点検
ATフルード、ドレンワッシャー、オイルパンガスケット、エレメント交換

EGエアフィルタハウジング清掃、エレメント交換

AC活性炭ダストフィルタ(TSフィルタ)、交換

カップホルダ、持込品LHD用に交換

トランクリッド用ガスプレッシャスプリング、交換x2

ルームミラーPLA枠割れ、本体一式交換

左右サンバイザーミラーPLAヒンジ割れ、左右ミラー持込品に交換

ATセレクタレバーノブ、持込品に交換

サスペンションシステムの点検
・前後ショックアブソーバーの機能・漏れ 点検、漏れ等なし
・タイヤのトレッド溝深さ測定、フロント左右6.7mm/リヤ左右6.9mm
・タイヤ空気圧点検・調整、フロント左右210kpa/リヤ左右230kpa

ブレーキシステム(油圧式) 点検
・ブレーキパッドの残量、フロント左右5.0mm/リヤ7.8mm
・ブレーキディスク摩耗限度まで、フロント残1mm/リヤ残1.4mm

スタータバッテリの状態 点検
・テスタにて良好、2019年製造品

バッテリの状態、点検
・テスタにて良好、社外品/交換時期不明

シングルベルト搭載車の点検
・Vベルトを取外して、ベルトドライブ用ガイドプーリの交換
・Vベルトを取外して、Vベルト用テンショナの交換
・Vベルト、交換

ウインドウウォッシャ液の補充

バリオルーフ・メイン・ガイドのカバー左右、脱着(左右フラップDIY修理のため)
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小計(A):310,000(税込)
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(B):自己手配品費用
・純正新品LHDカップホルダ 6.4万
・純正新品サンバイザーミラー左右セット 6.7万
・社外品シフトノブ 2.1万
・A社フラップ修理パネル 4万
・B社フラップ修理ヒンジ 2万
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小計(B):212,000(税込)
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合計(A+B):522,000(税込)


預けが2日間といっても作業は実質1日だが、いつもどおり、よく面倒をみてもらった。
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点検では「問題なし」ということだったが、GW旅行で高速道路を走り回ってみた感じでは、どうもサスペンションの動きが納得いかない。これは後日、バネとショックを総とっかえしてみるしかないか。

ビルシュタインやアイバッハ、H&Rなど社外の有名ブランド品に心惹かれるが、どれも今より車高が下がってしまう。むしろフロントなんか1cmほど上げたいぐらいだ。社外のブランド品より値段が高いくせにちっともワクワクしないが、やはり純正サス一式で交換するだろう。
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ところで、R230のRHDというのは全て、ドライバー用のカップホルダがない。
2シーターの車なのに、カップホルダは1つしかないのだ。

ドライバー用というか、ドライバーが使ったら同乗者のカップホルダがなくなる。

購入前から知ってはいたが、いまは3Dプリンタ全盛だから設計を左右ひっくりかえしたRHD用の左右つかえるカップホルダぐらい誰か出してるだろうと思い、探してみたが、何ひとつ出てこない。

右ハンドル車を買った人だけが、超不便。これは納得がいかない。
なのに海外のフォーラムをみても、世界中だれも文句言ってないようだ。皆さん本当はカップホルダなんか使わない人ばかりなんだろうか。それも納得いかない。

ぜんぜん納得いかないので、とりあえずディーラーマンが止めるのも聞かず、LHD用のちゃんと左右2つあるカップホルダ純正新品をUKから取り寄せ、交換してもらう。

そしてGW旅行で使ってみた結果。

まあ普通にやると右のカップホルダはウインカレバーにベッタリあたる。ディーラーで「使えないと思います」と言われていた、そのとおり。

そもそもLHD用カップホルダなので左右で開く角度が違う。こんなものが左右対称ではないことに腹が立つ。LHD用の左側はハンドルに当たらないようチョッとだけ、右側はガバーッ!と、わざとらしく大袈裟に出てくるのだ。


R230はCOMANDの画面からアームレストにかけてセンタコンソール全体のレイアウトがせせこましいので、おそらく左の運転席からシフトレバーに手をのばすときの軌跡をよけたのだろうが・・・

この左右差が、何とも腹立たしい。

しかし、この車はシートポジションだけでなくコラムポジションもメモリされており、カップホルダを使っている間だけコラムを一番上に上げて、一番手前に引いてやれば何とか使える。飲み終わってカップを捨てたらメモリボタン一発で復旧。

ただし運転席側はカップのサイズがホットのレギュラーやスモールなど店によって呼び方は違うが、一番小さいカップしか置けない。アイスのカップは大抵ホットより飲み口の直径が大きいので、ウインカレバー操作の邪魔になり運転中は危険なことになる。

OK!まあ不便ではあるが使いものにならんというほどではなさそう。左右にカップが置ける便利さのほうが遥かに有意義だから、我慢する。せっかく付けたので、しばらくこんな感じで使ってみよう。
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考えてみれば、旧車R107ではメモリボタンもなかったし、コラムも動かなかったし、そもそもカップホルダ自体が付いてなかった。

あれは昔のドイツ車だから「お茶が飲みたくなったら、育ちの悪いアメリカ人みたいに何でも車の中で済まそうとしないで、車を駐めて各地の素敵なカフェへどうぞ。それが優雅なライフスタイルというものです」と、オーナーの生活態度や習慣にまで口出しをしようとする時代の車だった。

当時はそれを押し付けがましいと思い、疎ましいとも思ったが、22年半27.5万キロを一緒に過ごしたあとでは、そういう暮らし方が普通と思うようになってしまった。

いまR230のような中途半端に全世界に媚びて、一見すると聞き分けがよくなった風な21世紀初頭のRHDベンツ車に乗り換えてみると、確固たる教育方針を持ちポリシーが明確だった頑固者のロッテンマイヤーさんみたいなR107が、懐かしくもある。

カップホルダなんか、無ければ無いで最初から文句を言う気にもならないが、2つあるべきものが1つしかないような中途半端は、不満を感じる。ハッキリしろってことだ。

私はもうR107と同じように、すっかり古い時代の風習に囚われてしまったのだろう。
そして老後に向けて、環境の変化や時代とのギャップでますます価値観は凝り固まっていく一方と思う。

R230との付き合いをとおして、怒りと不満だらけの頑固老人になっていくのか、それとも思い通りにならない現実に対して折り合いをつけ、方針変更や発想転換でそこそこ楽しく過ごしていけるのか。

そういったことを記録していき、車のことだけでなく全体として自分の観察日記みたいなものになればと思う。

Posted at 2023/05/13 14:16:44 | コメント(0) | トラックバック(0) | 整備・メンテナンス | 日記

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