パーツレビューでFCR-062とハイオクガソリンの銘柄をかえた相乗効果の話、から続けます。(以下「ガソリン」「燃料」と書いたら、すべてハイオクのことです)
エンジン内部をキレイにしようと思い、わざわざガソリンを変え、この添加剤も入れ、「燃料ほぼカラ→満タン+添加剤」を4回きっちり繰り返しました。いや「お掃除」4回の間も、もちろん何も期待してないわけがありません。
しかしその「お掃除」期間中、都内で走っている限りは正直、大した実感はなかった。
一般道でも首都高でも、「多少は吹けが軽くなりつつあるかな?」程度。こんなものはプラシーボレベルかな、というのが率直な感想でした。
そして連休になり、いつもの夫婦旅行。
いつもの長距離移動で、いつもどおり運転していると、前回旅行のときよりもエンジンの吹け上がりが少し早い気がする。
とはいえ、それ自体は都内での「お掃除走行」の段階で既に体感しており、特に驚きはありません。
「ああ、これが(FCR+ガソリン変更)×4回を終えたあとの状態なんだな」
「内部がキレイになっても元々このエンジンは、この程度なんだろう」
「ケミカルなんて、まあこんなものか」
そのように、自分の中では、もう結論が出ていた感じでした。
それに、普段から長距離を走る人なら分かると思いますが、一気に500km、600km走るような移動で、一瞬だけ頑張って飛ばすような運転は、まずしないものです。
どれだけ頑張っても、ずっと限界速度で走り続けられる人なんてそういないでしょう。
結局、5時間6時間という移動全体で見れば到着時間はほとんど変わらない。疲れるだけなので、自然とそういうことはしない運転が、私も身に付いています。
で、「ベンツのエンジンなんて元々スポーティというより、良くも悪くも事務的な性格だもんな。せめて内部がキレイになって良かったな」ぐらいに思って、ちらりとメーターを見たら。
巡航速度が、いつもより20kmほど上がっていました。
一瞬だけ出した速度ではないんです。ラクに定常走行している速度がそれでした。
たぶん「いつもの踏み方だが、流れる景色がいつもより速くないか?」と感じ、ちらりとメーターに目をやったのだと思います。驚きのあまり、思わず二度見しました。
この20kmという数字を、皆さんご自身の普段の巡航速度に当てはめてみてください。
たぶん誰だって驚くと思います。
何度も言いますが、いつもより頑張ってアクセルを踏んでいたわけではないんです。
長距離を走るときの丁度いいアクセル開度なんて、大体いつも同じです。
足首で微妙に調整はしていても、結局はドラポジや身体の癖で自然と決まってくる。
つま先を伸ばして無理して踏むような姿勢は長続きしませんから、普段はそんなことをしません。
FCR使用者の感想でよく見かける「振動が減った気がする」という話は、こういうことかなと思いました。
いつもならエンジンが少し苦しそうな音になり、アクセルをグッともうひと踏みしないと加速が伸びにくくなる領域。エンジンの振動や音のせいで、長時間このまま走り続けるのはシンドイなと、いつも感じる速度域。
そこが20kmぶん、ポンと上に移動していたような感覚です。
免許を取って35年半。
クレ、ワコーズ、Wynn'sなど、これまでいろいろな燃料添加剤を試してきました。
そのたびに、
「体感できるほどの違いは感じないな」
「インジェクター洗浄なんてこの程度か」
「エンジンが元々ヘタってなかったんだな」
「完調なエンジンには効果ないんだろうな」
そんなふうに思い続けてきました。
燃料添加剤というものに、正直ほとんど有り難みを感じたことがなかった。
カー用品店で、「すごい効能を書いてあるな、たまには入れとくか」ぐらいの気まぐれで買う程度。そして効果をあまり感じなくても「入れたぶんは、燃料系統の掃除ぐらいになるだろう」という、正直あってもなくてもなケミカルという認識でした。
それが今回、「気が付いたら巡航速度が20km上がっていた」。
これを驚きと言わずして、何と言えばよいのか。
その状態からの追い越し加速も、また軽いのです。
1.7tの車が、ほんとうに身軽。もともとSL350は「遅い車」ではありませんが。
とにかくエンジンが、フンフン回りたがって仕方ない。
いつもは「言われたからやる」「仕方なさそうに仕事する」事務的なエンジンなのに。
だからこそ、せっかくここまで気持ちよく吹け上がるようになったエンジンを手放したことだけは、今でも惜しかったなと思います。
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さてFCRの使い方です。メーカーの説明では、燃料に対し0.03%とのこと。
私の車は燃料タンクが80Lなので、正確には240mLですが、小分け容器の都合で1回に250mLずつ×4回分としました。
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そして燃料の話。
まず過去の話をさせてください。私がどの程度の(普通の?)ガソリンマニアだったか。
昭和の大昔、私が免許を取ったバブル期は丁度「オクタン価100」の、第1次ハイオク戦争の時代でした。webにはどこにも記録が残っていませんが、その頃のJAF-Mateは「各社のハイオクガソリン直接比較」みたいな、今ではなかなか見られない攻めた企画をやっていました。
で私はその中で「一番ガソリンの赤色が濃かった」三菱石油のダッシュレーサー100を入れていました。免許取り立ての最初の車が、当時グループAレースのInter-TECで海外勢に唯一対抗して戦っていた中谷選手が印象的だった三菱スタリオンでしたから。
三菱つながりで「さすが三菱、戦車つくってるだけあるな(←関係ない、違う会社)」程度の、なんも分かってない小僧でした。
ほどなくしてクルマ好き仲間から「シェルのハイオクが実際いいらしい」と聞き、最初のフォーミュラShell スーパーX から Shellピューラ、そして Shell V-Powerへと続く、30年以上のシェル党となりました。
2020年に「各社ハイオクガソリンは実質的に共通化が進んでいる」と大きく報じられたときも、昭和シェルについては「Shell V-Powerは独自性を重視」という談話があり、シェルユーザーは安心したものだった。
その昭和シェルが出光と経営統合。馴染みのシェルSSが次々とアポロステーション(以下アポステ)へ変わっていく中、ちょうど太古車R107を手放す2023年3月頃までは、各県に数軒だけ残っていたV-Power販売店を探して給油し続けました。
R107を譲った次のオーナーさんにも「できる限りV-Powerを入れてあげて」とお願いしたほどです。
しかし間もなく完全に国内在庫が尽きた。
私もその後は車がR230に変わり、近所の元シェルだったSSもアポステに変わり、その同じSSで給油を続けた。
車も変わったし、もはや各社による燃料の違いなど無いものと思い「R230とはこういうエンジンなんだろう」と思っていました。
ところがある日、Youtubeでこんな動画を見つけてしまった。
ホントか?と、まずこの動画に疑問を持った。
しかしシリンダー内部の映像を見たら、「自分も試してみようかな、いや試したい!」という気になった。
FCR-062も1L缶で数千円程度だし、気軽に試せる範囲。
そういえばアポステは窓拭きタオルや洗車設備などが充実していて便利だったので利用していましたが、一方で、自分の車との相性については少し気になっていたこともありました。
実はR230へ乗り換える前、太古車R107で旅行先にて一度だけ、V-Powerが見つからずアポステで給油したことがあった。
そのとき加速感が少し違う風に感じ、「気のせい、まさか?」と感じたことがあった。
ただ、その後カラになったとき再び地元のシェルで入れ直したし、車も乗り換えたし、V-Power自体も消滅した。
そもそも2020年に「各社のハイオクはほぼ同じ」という報道もあったわけだし、Shell V-Powerが消滅した今となっては、燃料の銘柄による違いを気にすること自体をやめてしまった。
ところが94 Garageさんの動画を見たことで、その昔の記憶が少し蘇ってきたのだ。
私の場合は添加剤を入れる準備として、現在の燃料を使い切り、まず先にオイル交換をしました。
FCRが落としたエンジン内部の汚れがオイルに溶け出すらしく、4回のクリーニングが終了したあと、また新しいオイルに交換します。
そのうえで近所のENEOS直営SSで「ハイオク満タン+FCR」を4回繰り返しました。
やったのはそれだけです。特に変わった走り方があるわけでもなく、普通に走るだけ。

私の場合は、満タン4回がカラになるまで大体2ヶ月ぐらい掛かったと思います。
走行距離が稼げない人は、満タン4回がカラになるまで繰り返すのが、いちばん大変な点かもしれない。
そして4回目のタンクが空になったらオイル交換をし、添加剤なしでENEOSハイオクだけ満タンにし、普段どおりの生活モードへ。
すると長距離移動の際、いつものアクセル開度なのに巡航速度が約20km/h高くなっていた。
エンジンも軽くフンフン回る。
もちろんこれは私の車での体験談に過ぎません。
ただ、添加剤は比較的安価なものだし、燃料もどうせ入れるものです。
興味のある人は、こだわって試してみて、比較してみると面白いと思います。
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最後に後日談。
期せずして自分が人柱となり、その経験から自分なりの判断基準を得ました。
結局、ENEOS直営SSとそれ以外のSS(以下、ENEOS系SS)で供給されるハイオクに違いがあるのか。
その真実は正直、私には究明しようがありません。
一般ユーザーが客観的に確認する方法は、ないでしょう。
だから以下は、あくまで私個人の体験談です。
参考までに、私の家からいちばん近い直営SSは「ENEOSモビリニア」でした。
私の車では、事前オイル交換 +「(FCR+ENEOSハイオク)×4」 + 事後オイル交換、というクリーニングを行い、その後も継続データ取りのために同じ直営SSで給油を続けました。
そして長距離移動のときに巡航速度+20km/hという変化を何度も確認し、妻も同様の印象を持ったあとのことです。
地元から満タンで入れてきた直営SSの燃料を使い切り、ほぼ空になった状態。旅行先の周辺には直営SSがなく、別のENEOS系SSで満タン給油しました。
スタンドを出て間もなく、助手席の妻が「なんかクルマおかしくなった?」と口にしたのです。
いつもの加速タイミングと少し違ったのでしょう。
もちろん運転していた私自身も、さっきまでのアクセル開度に対して期待した加速には少し届いてないような感覚を受けました。
夜間で交通量も少なく、周囲の状況によるものではありません。
ただし、それが燃料の質が違うのか、単に満タン燃料分の重量増加によるものか、気温なのか、交通条件なのか、あるいは単なる思い込みなのかは、客観的に断定したり提示できる証拠はありません。体感だけです。
確かに言えることは「そのとき夫婦そろって同じ印象を受けた」という事実だけです。
「えー、まさか?」「そんな、大袈裟な!」って、思うでしょう?
興味がある人は、事前オイル交換 +「(FCR+ハイオク)×4」+ 事後オイル交換、で完全クリーニングをやり、ENEOS直営SSあるいはENEOS系SSのハイオクのお好きなほうで走り比べてみて、皆さん自身の感覚を信じればよいと思います。
FCRは大した金額ではないし、部品交換なども一切不要。ガソリンは、どうせどこかで必ず入れるものです。皆さんそれぞれが「これだな!」と感じるハイオク銘柄さがしを楽しみながら、あとは完全クリーニングの手間と時間さえ掛ければ、誰でもできます。
私はこの直後に車を手放してしまい、長期の経過観察ができなかったのは残念でした。
FCRなしで、私が信じる直営SSのハイオクだけを入れ続けて、ずっと好調キープするのか、落ちるのか。
もし落ちてきたなと感じた場合、FCRを入れて4回の満カラを繰り返せば、また好調が再現するのかどうか。
そこは長期観察して、さらに確かめたかった。
車種や状態によって結果は違うでしょうが、もし皆さんの車でも何らかの変化が体感できたら、素晴らしいことだと思います。
たまにはケミカル記事やYoutube動画を信じて自分で試してみると、興味深い結果が得られることもあると知りました。
ま、私の場合は免許をとって35年のあいだに1回だけでしたが。