(B):自己手配品費用
・純正新品LHDカップホルダ 6.4万
・純正新品サンバイザーミラー左右セット 6.7万
・社外品シフトノブ 2.1万
・A社フラップ修理パネル 4万
・B社フラップ修理ヒンジ 2万
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小計(B):212,000(税込)
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合計(A+B):522,000(税込)
預けが2日間といっても作業は実質1日だが、いつもどおり、よく面倒をみてもらった。
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点検では「問題なし」ということだったが、GW旅行で高速道路を走り回ってみた感じでは、どうもサスペンションの動きが納得いかない。これは後日、バネとショックを総とっかえしてみるしかないか。
ビルシュタインやアイバッハ、H&Rなど社外の有名ブランド品に心惹かれるが、どれも今より車高が下がってしまう。むしろフロントなんか1cmほど上げたいぐらいだ。社外のブランド品より値段が高いくせにちっともワクワクしないが、やはり純正サス一式で交換するだろう。
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ところで、R230のRHDというのは全て、ドライバー用のカップホルダがない。
2シーターの車なのに、カップホルダは1つしかないのだ。
ドライバー用というか、ドライバーが使ったら同乗者のカップホルダがなくなる。
購入前から知ってはいたが、いまは3Dプリンタ全盛だから設計を左右ひっくりかえしたRHD用の左右つかえるカップホルダぐらい誰か出してるだろうと思い、探してみたが、何ひとつ出てこない。
右ハンドル車を買った人だけが、超不便。これは納得がいかない。
なのに海外のフォーラムをみても、世界中だれも文句言ってないようだ。皆さん本当はカップホルダなんか使わない人ばかりなんだろうか。それも納得いかない。
ぜんぜん納得いかないので、とりあえずディーラーマンが止めるのも聞かず、LHD用のちゃんと左右2つあるカップホルダ純正新品をUKから取り寄せ、交換してもらう。
そしてGW旅行で使ってみた結果。
まあ普通にやると右のカップホルダはウインカレバーにベッタリあたる。ディーラーで「使えないと思います」と言われていた、そのとおり。
そもそもLHD用カップホルダなので左右で開く角度が違う。こんなものが左右対称ではないことに腹が立つ。LHD用の左側はハンドルに当たらないようチョッとだけ、右側はガバーッ!と、わざとらしく大袈裟に出てくるのだ。
R230はCOMANDの画面からアームレストにかけてセンタコンソール全体のレイアウトがせせこましいので、おそらく左の運転席からシフトレバーに手をのばすときの軌跡をよけたのだろうが・・・
この左右差が、何とも腹立たしい。
しかし、この車はシートポジションだけでなくコラムポジションもメモリされており、カップホルダを使っている間だけコラムを一番上に上げて、一番手前に引いてやれば何とか使える。飲み終わってカップを捨てたらメモリボタン一発で復旧。
ただし運転席側はカップのサイズがホットのレギュラーやスモールなど店によって呼び方は違うが、一番小さいカップしか置けない。アイスのカップは大抵ホットより飲み口の直径が大きいので、ウインカレバー操作の邪魔になり運転中は危険なことになる。
OK!まあ不便ではあるが使いものにならんというほどではなさそう。左右にカップが置ける便利さのほうが遥かに有意義だから、我慢する。せっかく付けたので、しばらくこんな感じで使ってみよう。
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考えてみれば、旧車R107ではメモリボタンもなかったし、コラムも動かなかったし、そもそもカップホルダ自体が付いてなかった。
あれは昔のドイツ車だから「お茶が飲みたくなったら、育ちの悪いアメリカ人みたいに何でも車の中で済まそうとしないで、車を駐めて各地の素敵なカフェへどうぞ。それが優雅なライフスタイルというものです」と、オーナーの生活態度や習慣にまで口出しをしようとする時代の車だった。
当時はそれを押し付けがましいと思い、疎ましいとも思ったが、22年半27.5万キロを一緒に過ごしたあとでは、そういう暮らし方が普通と思うようになってしまった。
いまR230のような中途半端に全世界に媚びて、一見すると聞き分けがよくなった風な21世紀初頭のRHDベンツ車に乗り換えてみると、確固たる教育方針を持ちポリシーが明確だった頑固者のロッテンマイヤーさんみたいなR107が、懐かしくもある。
カップホルダなんか、無ければ無いで最初から文句を言う気にもならないが、2つあるべきものが1つしかないような中途半端は、不満を感じる。ハッキリしろってことだ。
私はもうR107と同じように、すっかり古い時代の風習に囚われてしまったのだろう。
そして老後に向けて、環境の変化や時代とのギャップでますます価値観は凝り固まっていく一方と思う。
R230との付き合いをとおして、怒りと不満だらけの頑固老人になっていくのか、それとも思い通りにならない現実に対して折り合いをつけ、方針変更や発想転換でそこそこ楽しく過ごしていけるのか。
そういったことを記録していき、車のことだけでなく全体として自分の観察日記みたいなものになればと思う。