唯一無二の、個性。

アルトターボRSの話。



ダイハツのコペンや、今後登場するホンダのS660のような「2シーターのオープン」という特別なアイコンを持たない代わりに、ベーシックセダンならではの実用性や快適性を持ち、FFとAWDをラインアップし、エマージェンシーブレーキを標準装備し、FFで130万円を切る価格設定。

130万円というと、



ちょうどミラージュのMと殆ど同じプライスです。

馬力こそアルトのほうが4kWほど劣りますが、トルクはミラージュを上回ります。留目は、ミラージュよりも…



200kg軽い



こりゃ凄い。

各社がしのぎを削る軽自動車の世界で、誰が見ても分かる、強烈な個性。



こんな話、どこかで聞いたこと、ありませんか？



ランエボ。



実用性に長けた普通のファミリーセダンに、ハイパワーエンジンとAWDをぶち込み、度重なる進化を経て、世界中のスポーツカーを負かすに至った、ランエボ。

唯一無二の、個性。

そんな個性のカタマリの虜になってしまった我々ですが、今は「次に乗りたい三菱のクルマ」が見当たらなくて困惑しています。

「スーパーオールホイールコントロールによる走りには絶対の自信がある」という趣旨の、三菱の開発の方のメッセージを見たことがありますが、世界最高の性能を備えた高価なランエボと、誰もが走りを楽しめる手頃なランエボ。皆が皆前者ではないと思うのは、私の偏見？

個性のカタマリに惚れたのに、売れ筋ど真ん中のタイプのクルマを断片的にラインアップされてもなぁ…