全ては遺伝子で決まるのか？

昨晩、レイトショーで映画鑑賞

東野圭吾の小説原作の

プラチナデータ

警視庁捜査1課の刑事、浅間玲司(豊川悦司)は連続児童殺人事件を担当して
いたが、犯人像を特定できずにいたが、上司から呼び出された会場で、
警察庁の科学捜査機関に所属する科学者の神楽龍平（二宮和也）の、
DNA捜査システムで、発見された頭髪から性別、年齢、身長は言うに及ばず、
足の指の特徴まで特定し、ある人物の3親等以内の親類とまで断定した。

このデータから、犯人が逮捕され、有効性が認められ日本国民のDNA情報(プラチナデータ)を政府管理する法案が可決されようとしていた近未来。

このシステムを持ってしても犯人を特定できないNF(not　found）と呼ばれる事件があり、その13番目のケースNF13と呼ばれる事件は、このプラチナデータに関連する人物が殺され、肋骨が1本抜き取られるという事件だった。

NF13の3件目の事件の被害者は、DNA捜査のプログラムの開発者兄妹で、被害者の爪から検出されたDNA情報がはじき出した犯人は、99.99％神楽龍平という結果だった。

なんとなく邦画板マイノリティー・リポートを彷彿させる内容でしたが、あちらは預言者が事件を起こす前に捕まえるもの、こちらは事件を起こしたものを特定するもの、この辺りが犯罪の未然予防に対する日米の考え方の大きな違いなんでしょうね。

神楽が逃げながら、真実を探し、浅間がそれを追いながら、事件の裏を探る中で、サバン症候群、二重人格、科学捜査システム、真のプラチナデータとは？等を絡めながら事態が進展していくわけですが。

大きなテーマは、全てが遺伝子で決まるのか？ということなんでしょうが、遺伝的には同一の遺伝子を持つはずの一卵生双生児でも別人格ですし、人間と90％以上同じ遺伝子を持つチンパンジーなんて生物もいますからね、遺伝子は方向付けだけで、その後の後天的な影響の方がはるかに大きいでしょうね。

原作は読んでませんが、開始30分以内に、NF13の犯人は見当が付きましたね。
肋骨を抜きとる意味が判らなかったのですが、聖書のアダムからイブを作った所から来てたんですね。

ちなみに東野圭吾作品は、1冊読んで、自分の知識をひけらかすような内容が鼻に付いたので、以降読んでませんね。