リコール隠し

続けて2本目は、ドラマ化はされまくっている池井戸潤　
原作小説の意外なことに初映画化

空飛ぶタイヤ


2代目社長の赤松徳郎（長瀬智也）の運送会社、赤松輸送の
トレーラーが脱輪事故を起こし、外れたタイヤが主婦を直撃し
亡くなるという事故を起こしてしまった。

当初、若い整備士の整備不良を疑ったが、新人整備士は自身の勉強のため詳細な整備記録を残しており、
他にも同様の事故があることを知った赤松は、車の構造欠陥が原因ではないかと疑い始める。

しかし、製造メーカーのホープ自動車からは、ハブの摩耗に気付かなかった整備不良との報告資料が。

納得の行かない赤松はホープ自動車本社へ再調査依頼をするも梨の礫で、自ら調査を行うことにした。














2004年の三菱自動車のリコール隠し事件を元にした小説、「空飛ぶタイヤ」のWOWOWドラマ化に続く
映画化作品。

実際の横浜母子3人死傷事故の加害運送会社は、この作品の様に倒産の危機を脱せず、
「人殺し」ビラや無言電話等の、いやがらせを受け、廃業の憂き目にあっています。


池井戸作品は、下町ロケット、陸王もそうですが、最終的に逆転勝利という結末を迎えますが、
現実はそんな甘いものではないですね。

ホープ自動車もセントレア自動車と業務提携という形になりましたが、

三菱自動車は、2000年、2004年のリコール隠しでの経営危機から立ち直ったように見えたのですが、
2016年に軽自動車の燃費偽装が発覚し、日産の傘下へとなりました。
（セントレア自動車というと愛知県本社の自動車会社を連想されますが）

ただ、この映画のホープ自動車のマーク、日野自動車のマークに近いですね、
本社の玄関に展示してあったS660　よくホンダが許可しましたね、
全部頭文字がHで、両社のイメージダウンになりそうですが。