久しぶりの鉄分補給です。
我らが常磐線で普通列車として活躍している「E501系」ですが、なんとこの度、「JR九州へ譲渡」される可能性が高いと、話題になっています。
現在JR九州で関門トンネルを走っている電車は、415系1500番台。さすがに国鉄時代の車両は劣化が激しく、引退も秒読みでは?となっていました。
譲渡されると言われているのは、E501系付属編成。
常磐線の普通列車は、現在E531系がメインで、E501系は数本しか走っていません。
しかも、5両編成の付属編成などは、もう殆ど走っていない状況。
このまま引退→廃車か?と思われていましたが、なんとこの度、「JR九州へ譲渡」という話題で盛り上がっています。
今回は、イカロス出版「ビジュアルガイド首都圏新系列電車2025-26」にE501系九州へ・・・みたいな記事が載っているらしい。なので、可能性は高いです。
JR九州は一部を除いて基本交流電化。山口県側(本州側・JR西日本側)は直流電化。門司駅を本州側に少し行った所に交流直流の切り替えポイント(デットセクション)があります。
なので、本州側と九州を行き来できる電車は、両方の電化区間を走れる「交直車両」でなければなりません。
我らが常磐線も、取手から南側が直流電化、北側が交流電化となっています。取手・藤代間にデットセクションがあり、常磐線も交直車両でないと走ることが出来ません。
現在、JR九州の関門トンネルで使用している415系1500番台は、国鉄時代の車両。しかもその一部は、JR東日本の我らが常磐線を走っていた車両を譲渡した経緯があります。
なので、常磐線の車両がJR九州へ行った実績はあります。
ただここで問題が・・・・
以前、九州へ譲渡した415系は、直流1500V・交流20000Vの50/60hzの全ての電化区間を走る事ができる交直両用車両。東日本の50hz・西日本の60hz両対応なのがポイントです。なので、ほぼ無改造でそのまま九州を走ることができました。
しかし、今回常磐線からJR九州へ譲渡しようとしているE501系は・・・・
交流の60hzに対応していません。JR東日本専用に製造されたので、仕方がありません。なので、JR九州へ譲渡する場合、変圧器等を交換しなければ多分走れません。
ただ、ゼロから交直車両を作ると大変なお金がかかります。交直車両は一般の車両と違って高価だからです。
なら、ちょとした改造で走る事ができるのなら、譲渡って手もアリですよね。
しかも、E501系は415系1500番台と同じステンレスボディ。関門トンネルを走る上で好都合。(塩害に強い)
現在、関門トンネルを行き来している電車は基本4両編成。E501系付属編成は5両編成。なので、譲渡時にはサハ車を抜いて4両編成にしてから譲渡となると思われます。
いずれにしても、過去に数回常磐線の車両がJR九州へ譲渡されるイベントが、また発生するかもしれないと言うのは、なかなか面白いですよね。
Posted at 2025/08/31 15:05:30 | |
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