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霧島のブログ一覧

2022年02月16日 イイね!

部品廃盤に頭を抱える日々



 気がつけばもう2022年も2月半ばですね。今冬はいつになく寒くて寒くて、毎朝のように車が凍りついていたりいなかったり。

 そんな中、霧島のSW20は走行距離24万8900kmを超えました。このクルマを購入したのが2010年11月で、当時の走行距離は108800kmぐらいだったらしい。そうか、14万kmも乗ったのか……

 そして霧島のSW20は相も変わらずトラブル続きです。数か月に一度は整備工場に入庫してるんじゃないでしょーか? そりゃ24年落ちで走行距離25万km。何が起きてもおかしくはない……

 最近のおもしろおかしいトラブルだと、昨秋ぐらいからトリップメーターのリセットボタンが効きが悪くなり……きちんと押し込むことができないこと多数。最近はもう諦めてほったらかしてます。車屋さんで聞いたら、一応、現物修理はできるらしいですけれど。

 他には燃費の悪化が著しい……。昔はリッター11kmぐらい当たり前に出てた気がするのですけど、最近は10kmすら到達しない。もちろん乗り方とか環境とか、今冬がやたら寒いとか色々と要因はあるのでしょうけれど。

 このSW20を買った当初、やたら燃費が悪い上に排気ガスも生ガスで引っ掛かりまくっていたのですよね。その時はO2センサーを交換したら一発で改善したので、そろそろO2センサーも換えてみるかなと思って注文してみたら……見事に廃盤、生産終了な訳ですヨ。純正、社外ともに終了だそうで(白目

 ダメ元で調べたら、なんかヤフオクで互換品がいっぱい出てたので、部品番号に合致するやつを買ってみました。



 届いたのがコレ。なんか普通に箱にDENSOって書いてあったので、これ実質純正なんじゃないかと思われます。海外経由だと手に入るとか、そういうノリなんですかね? SW20用だけで6種類ぐらいあったような。とりあえずゲットできて良かった良かった。……まあ15000円もしましたが。

 最終年式が平成11年(1999年)のSW20。基本的にパーツはほとんど生産終了っぽいのですよね。外装は全滅。なんかテールランプは右側だけしか出ないとかなんとか。

 SW20の泣き所のひとつ、パワステリレーは去年の時点では出ました。17000円ぐらいだったような。これまた値上がりしましたね(吐血。あとは何故か、シフトブーツがまだ出ました。めっちゃペラい安物ちっくなのに置き換わってましたけど、出ないよりよっぽどマシです。

 去年は去年で結構な大ピンチもありまして……。下の写真の所。ラジエーターキャップの取り付け部品なのですが。



 樹脂製部品が劣化しまくっていて、いつ壊れてもおかしくない状態……。早急に交換しないとダメなのですが、部品は見事に生産終了……

 もちろんここが壊れたら、ラジエーターキャップが装着できないので、完全に不動車と化すわけですよ……

 で。調べまくってみたら、愛知県豊田市にあるレクサス&ポルシェ専門店の「アイコード」というお店がこの部品を作ってくれているという話だったので、ダメ元で問い合わせ。無事に調達と相成りました。



 届いたのがこちら。アルミ製のラジエーターキャップアダプターです。ホースの取り付けニップルも付いてきます。お値段は……40000円ほどでしたっけね。いやでもこれは必要経費……。金属だから耐久性も純正以上でしょうし。ありがたい話ですよ……


 色々と故障やら部品の調達やらには四苦八苦するものの、それでも走行にはとりあえず支障は出てないっちゃ出てないですし。今年はそろそろ車高調でも交換しようかなー、ショックも抜けて来たしなー、足回りもやたらゴトゴト異音がするなー、なんて思ってたらこれまたビッグトラブルな訳ですよ。

 先日の仕事帰り。幹線道路を走っていたら、突然車体がぐわんぐわん揺れ始めまして。ハンドルそのものは普通なのですが、リアがロールしては収まって、ロールしては収まって……を激しく繰り返す。

 「え!?え!? 何!?何!?」と慌てて減速。減速すると、まあ一応は収まってくれる。だいたい時速50km~60kmを超えてくると発生。緩いカーブとかでも当然発生……

 タイヤがパンクしたのか? 空気圧が落ちてる? ホイールが割れた? あるいは緩んでいる?

 ガソリンスタンドに飛び込んで簡単にチェック。空気圧は問題ない……ホイールが変なことになってる訳でもない……。チェックした後、走り出したらやっぱりまた同じ症状が出る……。もはや危なくて危なくて乗ってられない……。高速道路で起きてたら、まあ事故してたでしょう……

 帰宅してジャッキアップ……レバー引いてもフロントボンネットが開かねー……リトラ上げて隙間から指つっこんで何とかボンネットを開けて、久しぶりにジャッキアップしてホイール外してあれこれ見てたら……コレですわ↓



 右のリア、ロアアームの取り付けボルトが緩み切って脱落寸前。本当にありが(ry そりゃぐわんぐわん揺れる訳ですわ。

 ……それにしても昨年4月の車検、10月のオイル交換の時点では異常なかったのにどうして……何故に……。ていうか最近ゴトゴト異音がしてたのはこれだったのか……

 とりあえず事故にならなくて良かった良かった……ということで保険会社経由でレッカー呼んで(保険等級には影響なし)修理工場へ。故障でレッカーする日が来るとは思わなかった……

 ちなみに積車で来てくれたレッカーのお兄さん。「めっちゃ綺麗に乗ってますね! エンジンもすごい快調じゃないですか! えっ? 25万km!?」とめちゃめちゃ褒めてくれました。まあそりゃ全塗装してガラスコーティングかけて、エンジン回りもあれこれメンテはしてますゆえ。

 そしていつもの整備工場に運んで貰ってリフトアップ。ロアアームの点検したら……こういう感じです。



 ロアアームのブッシュの頭の金属部分。ギザギザが緩み止めになってるのですが、ギザギザが完全に摩耗してなくなっちゃってるんですよね……。それでロアアームの動きに引っ張られて、ボルトが緩んでしまった模様。なお、左リアのボルトも緩み始めていました。それ以外のアームのボルトは全く問題なし。

 なので修理の方向としては「ブッシュの打ち換え」「ロアアームをアッシーで丸ごと交換」の二つがあるのですが、調べたらまあ、ブッシュもロアアームも生産終了、廃盤な訳ですよ。ちなみにこのブッシュそのものは、8~9年前に打ち換えたTRD製のやつです(生産終了

 どーすんのよコレ……と車屋さんで喧々囂々しまくって。出たプランが以下の通り。

①程度の良い中古品を探してきて交換
②ウレタン製ブッシュに換えちゃう?
③もうブッシュをピロに換えちゃう?
④緩み止めのワッシャーでも探して締め直してみる?
⑤メンバーに穴ぶち空けて、ナット入れてガッツリ締める?

 筆頭に上がったのは①なのですが、そもそも出回ってる中古品の数が少ない上に、写真で確認してもブッシュの金属部が摩耗しまくっていたり、錆で腐食しまくっていたりで使い物になるかどうか怪しいのがほとんど。部品屋さんで探してもらった品は多少マシだけれど、1本14000円……。新品なら即買うけど、現物を確認できない中古にそれはちょっと……

 ②のブッシュのウレタン化。まあくそ高いんですよ、ウレタンブッシュ。しかも聞いたことないメーカーのだし、情報が少なすぎるし、耐久性も未知数……ということで却下。

 ③のピロ化。クスコがピロを出してるのですけど、あれはあれでブッシュをピロに打ち換えて、ロアアームにピロを溶接留めする感じだそうで。ちょっとやりたくない。ピロが劣化したら、ロアアームを新しく調達してきて、また同じことやらないとダメだろうし。

 ⑤のメンバーに穴をぶち空ける作戦。まあ、たぶん一番確実なのだけれども、とりあえずそれは最終手段にしたい……

 ということで、とりあえず④で行く方向です。現在、部品の調達中。適合するワッシャーがあるのか知らんですけど。これで上手くいくなら一番安上がりだし、この先の修理にも希望が持てる……。オイル交換ごとに点検して、それで増し締めするぐらいで行けたらそれはとっても嬉しいなって。


 しかし、エンジンやミッションが(今のところ表向きは)問題ない分、まさかこんな所でつまづくとは思いませんでした。足元を掬われるとはまさにこのこと……

 今回の件もそうなのですが。90年代のクルマって、ちょっとずつ電子制御化している関係で、70~80年代のクルマ以上に部品の調達(あるいは自作)みたいなのが難しい感じで……。正直、SW20、いつまで乗れるんだろう……? と不安は増すばかりですね……

 最期の最期まで乗るつもりはしていますが、ちょっとした故障なのに部品が入手できずに乗れなくなってしまう、そんな危機感は常にあります。……相場上がりまくりで盗難も怖いし。近所でAE111とDC5が立て続けに盗まれたし。

最近はトヨタがGRブランドから70・80スープラやAE86のパーツを再生産してくれたりしているそうで。SW20用も再生産してくれないかな……と切実に思う今日この頃です……はい。
Posted at 2022/02/16 15:10:01 | コメント(1) | トラックバック(0) | MR2 | クルマ
2021年04月05日 イイね!

トラブルラッシュ



 4月に突入、桜もすっかり散ってしまいました。今年の桜は早かったですね……。そんでまあ、SW20はと言えば、トラブルにトラブル続きなワケですはい。

 昨年はあっちこっちのバルブが切れて、バックランプスイッチもお亡くなりに。今年に入ってからは、タイベルテンショナーのベアリングにガタが来ましたね。

 そして次なるトラブル。3月の半ば頃、突然、左ドアのあたりからガタガタカタカタ異音がし始めまして。どうも窓が鳴ってるくさい。窓を開けると音はほぼ止まるけれど、閉め切っていると鳴り始める。

 なんだ?ドアの取り付けか?ウェザーストリップか?はたまたレギュレータか?と思いながら車屋さんに持ち込んで、ドアの内張りを剥がして貰って調べてみたら、ドアの内側にあるボルトが一本、緩んでいたようで。増し締めしたら綺麗に治りました。

 修理時間たぶん10分か15分。やっぱりプロってすごい。霧島さんなら、まだ内張り剥がし終わってませんわ……


 トラブル?その2。そろそろ車検だなー、今回はタイヤを4本とも換えなきゃなー、まあ何か安いのでいーや。基本通勤ばっかだし。と思って調べてみたらびっくり。



 ……は?SW20のリアタイヤ純正サイズ(225/50R15)。ハイグリップかSタイヤしかないんですが!?

 2年前の車検でもリアを換えたんですが、あの時はもっと色々ありましたよ?トーヨータイヤのプロクセスT1Rとか、ファルケンのジークスとか、ATRのなんちゃらとか。ありましたよね?確か。軒並み廃盤?そんなのってないよ……(白目

 一番安いヤツ、Sタイヤじゃないですかーやだー。しかも軽自動車用って書いてあるし。何?通勤用にポテンザRE71Sとかアドバンネオバとか使わんとダメなの?ていうかネオバAD05/06ってまだ作ってくれてるの!?SWの為だけに?ありがとうございます、ありがとうございます。



 もうちょっと普通っぽいタイヤはないんか……と思って調べたら、ヨコハマが旧車用の復刻タイヤ、アドバンHF Type Dっていうのを作ってくれてて、SWのリア用もあるんですが、価格は1本25000円ッス(吐血

 そうだ。SWは16インチなら選択肢が増えるって昔から言うぞ!? と思ったものの、225/45R16とかも状況は225/50R15とほぼ同じでしたとさ。235/40R17とかなら選択肢いっぱいなんですけれど、フェンダーとの干渉の問題で、うん。

 あー、そういやⅠ型って14インチタイヤなんですけど、Ⅱ型以降もリアタイヤは14インチ履けるんでしたね……。205/60R14でしたか。調べたやっすいアジアンタイヤが2種類。

 て言うか昔、試しに205の16インチタイヤをリアに履かせたことありまして。そしてたら明らかにブレーキが効かない効かない。リアが止まらなくてズルってる。あぶないのでやめました。215って選択肢もできるようですが、さてはて。

 なお、フロントの195/55R15は選択肢が腐るほどあります。高いのから安いのまで、ハイグリップもあればコンフォートもエコもあってよりどりみどり。アジアンもいっぱい。わーい(死んだ目


 そしてトラブルその3はコイツです↓



 ヒャッハー!来た来た来た!これでこそSW20ですよ!そう、パワステのトラブルです!

「5年ぶりだね」
「ああ、間違いない。パワステリレーだ」

 もはや言うまでもありませんが、SW20はパワステのトラブルがめちゃ多です。一説ではロックトゥロックを据え切りでやると出やすいとも(なのでやらないようにしてる)。まあ、何にしたって大抵はパワステリレーの接触不良と言われます。対処法は、

①エンジンを掛け直す
②パワステリレーをコンコン叩く

 です。霧島も5年に1度ぐらいはこのトラブルが出るのですが、今までは①で全て直ってました。ていうか先週もパワステ警告灯が出たのですが、2~3回エンジンを掛けなおしたら直りました。

 ……しかし今回は何だか様子がおかしい。何回、何回エンジンを掛け直しても直らない。フロントトランクの内張りひっぺがしてリレーをコンコンしてもなおらーなーいー。

 細かな症状としては、エンジンを掛けた直後は何もない。でもしばらくすると、パワステ警告灯が点いて重ステ化……という感じです。

 て言うことで重ステと格闘しながら車屋さんですよ。でも重ステ、けっこう面白いですね。割とコレでいいんじゃないかと思わないでもない。車庫入れとかキッついけれど、まあ別にできないワケじゃない。いざとなったら警告灯の電球抜いて、車検通すか!(こら



 重ステのまま車屋さんに飛び込んで見てもらう。パワステリレーか!?パワステコンピュータか!?パワステポンプか!?パワステフルード切れか!?ヒューズか!?

 あれこれチェックしてると、一応、リレーは生きてる。ヒューズも電気は通ってる。フルードも量はちょい少ないけど、何とかまぁまぁ。てことはポンプかコンピュータ……!?

 さらにあれこれ試してみる。エンジンのOn、Off、イグニッションOn等々をあれこれ繰り返してみる。

 結果、やはりどうやらパワステリレーらしい。とりあえず不具合が出る時は、リレーがカチッと音がしない時に限っているので、リレーなのは間違いない。

 エンジンをイグニッションOnではなく、Onにした時にパワステリレーもOnになるのであるが、微妙なタイミングやら何やらでリレーに不具合が出る時があるようで。なんだろ。Onの段階でちょっと待って、それからイグニッションOnにしたらいいとかそんな感じかな!? わからーん。

 とりあえず最終的にきちんとパワステは効くようになったのだけど、リレーの動きが微妙なのは間違いないので、パワステリレーを新品交換することに。ちゃんと部品が出るらしーですよ?お値段17000円!しゅごいね(白目

 普通リレーって数百円の代物なのですが、これは20000円近い。部品屋さんがビックリして「ほんとにこれで間違いない!?ほんとに!?リレーだよね、これ!?」って聞き返してたようで。整備士さんも驚いてました。うん、SWのパワステリレーってめっちゃ高いんですよ。うん。

 あー、そういやⅢ型で使ってた中古リレーがあったっけ。10年ほったらかしてるけど、どこやったっけ(なお、あれはあれで時々重ステになってた

 たぶんむこうしばらく何事もなかったようにパワステ効きそうな気もするんですが、とりあえず新品リレーは発注しました。新品に換えても、リレーのトラブルが出る時は出るんでしょうけどね……


 いやぁ。22年23万kmを越えたあたりから、どんどんトラブルが出てくるようになりましたね。それでも他社の車に比べたら2倍ぐらいは長持ちしてるんでしょうけれど。部品もあれこれちゃんと出てくれますしね。ありがたやありがたや。さすがトヨタ。

 これからもトラブルが色々と続きそうな予感がしております。おれたちのたたかいはこれからだ!(完
Posted at 2021/04/05 17:46:00 | コメント(2) | トラックバック(0) | MR2 | 日記
2021年03月25日 イイね!

GRヤリスを試乗してきまして、

 桜の花も開き始め、すっかり春めいてきた今日この頃。今さらと言えば今さらですが、トヨタ・GRヤリスの試乗に行って参りました。



 2020年9月4日に発売になったGRヤリス。WRCの覇者となっているヤリスWRCのホモロゲーションモデルとして製造、販売されている車種ですね。フルタイム4WDスポーツとしてはセリカGT-FourやカルディナGT-Four以来、21年ぶり、あるいは13年ぶりの登場となるのではないでしょうか。

 また、昨今のトヨタのスポーツカーはZN6型86だったりA90型GRスープラだったり、他社との共同開発モデルばかりだったのですが、これは本当に久しぶりの純粋なトヨタ製スポーツカーでもあるはずです。なお、WRCに参戦してるアレはどう見てもトミー・マキネンのファクトリーに開発を丸投げしてるようにしか(ry

 しっかし。このエコカーだのハイブリッドだの電気自動車だの自動運転だのが世界の潮流でありトレンドとなっているこの御時勢にですよ。ハイパワーターボのフルタイム4WDのMT車、それも3ドアハッチバックなんてトンチキな(褒めてる)クルマを出してくるなんて。

 しかもよりによってトヨタから出たワケですよ。気でも狂ったんでしょうか(万歳三唱。ほんと、現トヨタ社長の豊田章夫さんの存在ありきなクルマですね。



 これがGRヤリスに搭載される1600cc直列3気筒ターボエンジン、G16E-GTS。最高出力は272ps、最高トルクは37.7kg!? テンロクエンジンですよね!? ばかなのしぬの?

 なお、このエンジン。エアインテークが2本あって、低回転と高回転で自動的に切り替わるらしーですよ。しかもこの時代に「手組み」で、きちんとテストやらもしてあってナラシ運転も不要らしーです。どうしちゃったんですかトヨタさん(白目

 インタークーラー(前置き!)強制冷却の為のウォータースプレーもばっちり装備。作動させると5秒毎に水が噴射され、合計15秒作動するらしーっす。なんすかこれ、90年代のラリーカーですか??



 それはともかく早速試乗です。張り出したブリスターフェンダーがたまらない。運転席に座ってサイドミラー見るたびに「ぷりん」としたフェンダーが見えて面白いです。ちなみにコレ、ボンネット、リアハッチ、左右ドアはアルミ製で、ドアの開け閉めがびっくりするぐらい軽いです。

 営業さんと友人を含めて、大人3名乗車での試乗スタート。テンロクのハイパワーターボなので低速トルクはスカスカかなーと思いきや、クラッチ上げただけでスッと動き出してくれます。この辺りはトヨタですね。なお、クラッチミートのポイントは、トヨタにしてはちょっと上気味ではありますが、86ほどじゃない。

 走り始めてギアチェンジ。アクセルを離してクラッチを切ると「パシューン」とブースト圧の抜ける音。往年のブローオフバルブみたいな派手な音はしないのですが、「これこれ、これでこそターボだよね!」という感じです。

 試乗は街中、あるいはその郊外が基本なので、4000回転以上はほぼ試せていないのですが、3000回転超えるといい感じでパワーが出てきます。エンジンサウンドは直3なのでお世辞にも上品ではないです。が、「ホゴォッ」という音が下品で下品で(笑)、ワイルドでめちゃいい味出てます。だいしゅき(はぁと

 シフトフィールは昔懐かしで「ゴクッゴクッ」という感じで入ります。ショートストロークではあるのですが、ホンダやマツダみたいにカチリカチリと入るアレではありません。いかにも剛性と信頼性のあるミッションだなと。なお、シフトノブそのものは500gぐらいあって、めっちゃ重いらしいです。

 また、ステアリングのレスポンスも極めてクイック。ちょっとステアを切ればキビキビ左右に振れてくれます。

 ボディ剛性が高く、ボディがひとつの剛体として機能しており、「剛性がある感覚」というのが逆に分からないレベルです。つまりボディがヨれないんですね。サスペンションも、ダンパーが細かく仕事してくれます。マツダのそれに近いかもしれません。

 前後のトルク配分は60:40が基本。スポーツモードで30:70。トラックモードで50:50。スポーツモードに切り替えると、リアから蹴り出されるフィーリングが街乗り程度でもよく分かります。とても好みでございました。

 ただ……アクセルに違和感があります。最近のクルマは基本的にどれもそうなんですけれど、アクセルペダルとスロットルがワイヤーで直結されているわけではなく、電子制御されてるんですよね。

 つまり、アクセルを1cm踏んでも、1cm分にはスロットルが開いてくれない。なのでパーシャルのそのまた下の、ほんと微妙なスロットルのオンオフが思い通りに機能してくれません。

 アクセルを強めに踏み込んでも本当にマイルドです。トヨタ的な味付けと言えば味付けですね。ゼロからスタートの時、クラッチ合わせる際に「あー、なんだか色々と介入してそう。クルマが自分で回転上げてくれてそう……」みたいなフィーリングもあります。iMTはオフにしていても。

 ぶっちゃけ。カタログスペックの割には過激さはナイです(街乗りではね)。それこそ昔のEP82型スターレットGTとか、SW20型MR2の方がよっぽど面白いです。重ねて言いますが、街乗りでは。あと、ステアリングのレスポンスもそれを愉しみたいなら86の方がやはり良いかなと。



 ちなみに最近のハイパワーターボとして考えると、FK8型シビックタイプR(2000ccターボ、320ps、40.8kg)と比べたら、まあシビックの方が過激だし、上質ではありますね。

 ゼロヨンだかゼロヒャクだかはGRヤリスの方が上らしいですけれど、エンジンの殺人的な吹け上がりは、やはりVTECのシビック。サスペンションもシビックは1/500秒単位で減衰力が常に変動するとか言うオドロキの仕様なので、足回りの質感もやはりシビックでしょう。まあ、GRヤリスよりも、最低でも+130万円~ですからね……クラスが違う。



 ディーラーの中であれこれとお話タイム。これが噂のGRガレージですね。って、あれれー、おかしいぞー? あ、ありのまま今起こったことを話すぜ! 俺はトヨペット店に来たと思ったら「日産マーチNISMO」に乗っていた。な、何を言ってるのか分かんねーと思うが(以下略

 見たところ聞いたところ、GRの認定中古車だそうなのですが、だとしてもディーラーの店内にこういうのを展示しちゃうあたり、最近のトヨタは寛容になったんだなとつくづく感じます。いい傾向だと思いますよー、(マーチニスモのペラペラクラッチとグニャグニャシフトで遊びつつ(おもしろい



 こちらがGRヤリスのカタログです。めっちゃ分厚くてめっちゃ立派なカタログです。ページを開くとエンジン、ボディ、サスペンション、4WDシステムの写真や主要還元表、技術説明がズラリ。そうそう、こういうですよこういうの。我々、クルマオタクが求めているのはまさにこういうのです。

 それだけには飽きたらず、アクセサリーとして強化クラッチに強化デフ、ロールバーとかまで用意されたりしてるワケですよ。このお店だけかもしれませんが、純正だけではなく、社外品のプロジェクトμのブレーキとかも選べるとか何とか(86でレースに出てる関係のようで)。素晴らしいですね(涙を流す



 GRヤリスのグレードとしては最上級の「RZハイパフォーマンス(456万)」、「RZ(396万)」、CVT・NA・FFモデルの「RS(265万)」の3つがある……とウェブサイト上にも書かれているのですが、よーくよーく調べると競技車としての改造を前提としたモデル「RC(330万!)」も存在しています。トヨタ公式サイトでは一切出てこないし(GRのサイトにしか載ってない)、カタログでも最後のページに1枚写真が載っているだけです。

 このRC。エアコンなしオーディオなし。ブレーキは18インチから16インチにグレードダウン(ラリーカーとして小径ホイールを履くことが前提)。ステアリングのギア比も違うらしく、RCだけ最小回転半径は6mもあるらしいです。

 でもRCは+4万円ちょいという破格でで18インチブレーキとホイールをつけられて、最小回転半径も元の仕様通りに。エアコンも当然のことながらオプション(12万ぐらい)で選べます。ヘリカルLSDはRZハイパフォーマンスにしか設定されませんけれど、350万弱スタートで、GRヤリスとしてのスペックのほぼ全てを手に入れられるという超お買い得仕様。コストパフォーマンスの極めて優れたとても素敵なモデルです。ウォータースプレーも+1万ぐらいなんでしたっけ。

 GRヤリスのRC。本当に心がグラッと来ています。見積もりして貰ったら、まあ370万ぐらいですね。この時代、このスペックのマシンが400万割るってちょっとあり得ないでしょう。安すぎです……。安すぎて売りたくないから、これカタログにあんまり載せてないんじゃないの!? というレベルです。

 ちなみに試乗に行ったディーラーでもRCは1人ぐらいしか選んでないとか。一方でRZハイパフォーマンスにオプションゴテ盛りで600万コースに到達した人もいるそうで。

 SW20を手放す気はない、ないが! これは本当に買う価値アリだと思います。ちょっと本気で考えようかなーと思ったり思わなかったり。けっこう心が動いています。うむ……

 うむ……


Posted at 2021/03/26 01:00:52 | コメント(2) | トラックバック(0) | 自動車 | 日記
2021年03月21日 イイね!

走行距離24万km

走行距離24万km SW20の走行距離がついに24万kmを突破しました。このSWに乗り始めたのは2010年の11月。自分が4人目のオーナーで、当時、既に12万kmを越えていたと記憶しています。

 まあ……何しても3S-GE、頑丈なエンジンだと思います。この10年間、大きな故障もなく、まだまだきちんと回り続けてくれていますから。

 トラブルと言えば……購入した当初。12〜13万kmの時、燃費はそこそこだけど、車検の一酸化炭素で引っかかりまくるので、O2センサーを換えたら一発解決。燃費もさらに伸びるようになりました。

 確か15万kmぐらいの時にはエンジンオイルが下から上から滲んで来たのでそれを修理。同じく23万kmぐらいの時にも下から滲んで来ました。シールの劣化もあるでしょうが、最近の全化学合成オイルと90年代のエンジンは相性が悪いみたいですね。

 そして20万kmぐらいの時でしたでしょうか。自分がオーナーになってから2回目のプラグ交換(確か)で、プラグの電極一個溶けてたりしましたが()、特に問題もなく……

 ウォーターポンプとタイベルも18万kmぐらいで換えてますかね。クラッチも一緒に。整備士さんからは「もうやりたくない、エンジン下ろしたくない。(Ⅲ型含めて2回やってる)。次にやるなら乗り換えな!?」とか言われてたり(笑)

 昨年の12月にはバックランプが点灯しなくなりまして。バルブ換えても点かないのでおかしーなーと思ったら、バックランプのスイッチがダメになってました。これはどっちかって言うとトランスミッションですかね。

 さらに今年の2月に入ってからというもの。エンジン始動時、金属の擦れるような音がし始めました。エンジンが暖まると音はマシになります。場所は明らかにタイミングベルト周辺。でもベルト特有のキュルキュル音ではない……

 たぶん何かしらのベアリングにガタが来てるんだろうなぁと思って車屋さんに持って行ったら、やはりテンショナーのプーリーにガタが来ていたようです。外した古い部品を手で回したら、間違いなくその音がしていました。

 エンジン周辺のトラブルってこんな感じですかね。オーバーヒートしたとかオイル食ってるとか上がってるとかはとりあえずなさそうな感じです。ほんとよく出来たエンジンですよ。

 とりあえず30万kmぐらいまではこのエンジンで通すつもりです。ただ、部品の供給とか考えたら、次のタイミングベルト交換時にリビルド積んじゃうのは一つの選択肢かな……と思ったりもしますかね……

 乗り換える気ですか? やだなー、ゼロですよ。ゼロ。今のところ、SWを手放してまで乗り換えたいクルマってないですし(そう言いながらGRヤリスの試乗予約を入れている)

 ただ。かーぼんにゅーとらるだか何だか存じませんが、ガソリンエンジン車を抹殺するというのがむこう20年ぐらいの世界的潮流ではあるようで。この5〜6年で発売されるガソリンエンジン車が、ガソリンエンジン車を買えるラストチャンスなのかなと。MTなら尚更です。

 だったら最初で最後に、新車でガソリンエンジンのMT車を買っておきたい……という気持ちも無いわけではないです。日産だったら次期フェアレディZが最後でしょうね。

 トヨタさんは……スープラもランクルもMTは出なさそうだし……次期MR2も……そもそも出ないでしょ……となると……GRヤリス……? あんな時代錯誤なびっくりドッキリハイパワー4WDも、これでラストでしょうから。……でも1500ターボで270馬力って、賞味期限は短そう、エンジンすぐダメになりそう、10年保たなさそう(小声

 本格的に部品の調達に不安が出て来た今日この頃。降りる気は全くないものの、いつまで乗り続けられるんでしょ。SW20。
Posted at 2021/03/21 15:27:44 | コメント(0) | トラックバック(0) | MR2 | 日記
2020年11月24日 イイね!

Ⅰ型スーパーエディションを見た

 連休明け(※自分が連休だったとは言っていない)の夕方。あれこれ買い物を終えてご近所で信号待ちをしていたらMR2が走って行きました。

 思わず「おっ?」と思って追いかけて行きまして。最近はMR2もめっきり見なくなった御時勢ですが、テールランプの光を見るとなんと前期型です。でも何かが違う……

 ボディカラーも見覚えのない色だし、何よりもリアガーニッシュが普通のⅠ型Ⅱ型のと違ってフラットな形状をしている訳ですよ。ま、ま、まさかのⅠ型の限定モデル、スーパーエディションでした。実物を初めて見ました……

 平成3年(91年)の4月ぐらいに発売されたスーパーエディション。Ⅰ型G-Limitedをベースに外装を少し変更。色もブルーイッシュグレーアージェンタムマイカ(Ⅱ型では普通に設定)という特別色が与えられていました。850台限定だったそうです。

 次の信号待ちで横に並んでじっくり(?)見せて頂いたのですが、外装はクリアがかなり剥げちゃっててボロボロ。オーナーさんは50歳前後。おそらく新車の時からずっと乗っておられるのだろうなという雰囲気でした。いやいや、いいものを見せていただきました。

 SW20の限定車と言えばⅠ型のスーパーエディション、Ⅲ型のビルシュタインパッケージ。それとⅢ・Ⅳ・Ⅴ型のMRスパイダーですか。ビルシュタインパッケージはいまだ実物を見たことがなく、MRスパイダーは近所にⅣ型(超レア)がいたのでよく見かけてました。

 何にしても、どれもネット市場ですらも本当に見かけなくなりましたね。MRスパイダーなんて今500万ぐらいするんでしたっけ。10年前は50万か60万で買えましたよ……? ビルシュタインパッケージもしかり。

 そう言えば最近はMR2のオフ会も全く行ってません。最後に行ったのは、ほんと下手したら9年ぐらい前な気がします。塗装もきっちりやり直したことだし、久しぶりに行ってみたいなと思ったりもしています。

 みんな元気にしてるんでしょうかね……
Posted at 2020/11/24 17:56:22 | コメント(0) | トラックバック(0) | 雑記 | 日記

プロフィール

「SW20、走行距離25万kmに到達。」
何シテル?   04/03 13:26
こんにちは。基本的にはぐれ者です。 一般に広く受け入れられて支持を得ているようなものよりも、マイナーなものや、世の中から認められないもの、あまり人気のない...
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