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霧島のブログ一覧

2019年03月10日 イイね!

そして、合格へ……。大型二種免許! Part Ⅲ(免許取得編)

そして、合格へ……。大型二種免許! Part Ⅲ(免許取得編) 場内教習を終え、修了検定に合格し、いよいよ公道デビューです!

 ……と、その前にまたまた学科です。修了検定を終えたその日の午後から、だいたい5時間ほどぶっ続けで(白目

 とは言え、やはり二種免許の学科はとても面白いのです。最近の実際の交通事情や交通事例に則って、あれやこれやと面白いエピソードが次々登場します。フォークリフトの時のようなダラダラとした眠くなる講義を覚悟していたのですが、常時和気藹々とした学科でした!

 学科が終われば、数日ほど期間が開きまして……その次は応急救護講習です。いわゆる心肺蘇生ですね。6時間!

 普通免許の時は3時間で良かったのですが、二種免許となるとその二倍の6時間となるわけでございます。でもコレもかなり楽しかったですね。久しぶりに心肺蘇生とかもやったのですが、以前に教わった時とはガイドラインが変わっているそうで、やり方や方法が微妙に変わっておりました。

 他にも「緊急通報の時は警察がスマートフォンのGPSに介入して、場所を向こうから探知してくれる」。「交通標識の裏側(ポールの下の方)には管理番号が書いてあるから、場所が分からなかったらその番号を伝えれば場所を特定してくれる」……などなどのお役立ち情報も。



 応急救護講習を終えると、遂に路上教習です! 大型の路上教習は危険が伴う為、全て日中に行われます。ああ……っ、太陽が眩しい……!

 ただですね……仮免許の取得からおよそ一週間が過ぎておりまして、バスの感覚を忘れかけている訳ですよ……どうなることやら。

 ウォーミングアップで場内を回った後、いよいよ公道へ……! 初めてバスで走った公道は……本当に恐かったです。

 幅2.5mのバスの車体、一車線のほとんど全てを埋め尽くしてしまいます。大型車とすれ違う時はヒヤヒヤものです。おまけにバス、本ッ当に真っ直ぐ走らないんですよ!? 普通車なら何てことはない路面のうねりや轍を拾ってはグワングワン盛大に揺れます。MR2の方が真っ直ぐ走りますよ……?

 スピードも場内とは比べ物になりません。その2倍です。つまり運動エネルギーは4倍です。一般道で時速60km出すのとか狂気の沙汰です……。もちろん路上ですので前後左右は一般車だらけです。さらには原付・自転車が車道を走っている時にはもうそりゃ泣きたいぐらいですよ……

 他にも伸びに伸びた街路樹の枝が、バスのミラーをもぎ取らんと、虎視眈々と狙っています。すんません、一回だけコスりました。めっちゃ怒られました。ごめんなさい、天●市民の方。
 

 車は急に止まれない……バスはもっと止まれません。とにかく信号を通過するのもヒヤヒヤものです。タイミングは見計らうとは言えど、普通車と違って黄色に変わっても止まれないんですよね。ジレンマゾーンと言うらしいですが、長い青信号が目の前に出現した日にはもう。

 その恐さ、その危なさ。場内の時とは比べ物になりません。バスと見れば教習車でも、ガンガン対向車が右折で割り込んで来たりもしますからね……

 乗れば乗るほど、自信を喪失していきます。いつもいつも帰りのMR2の中では結構、落ち込んでましたね……

 さらには第一段階の場内の時は夜間だったのに、第二段階の路上は昼間ばかりでして、車両感覚や距離感がだいぶ変わってしまったのですよね。おかげで昔はそこそこ安定していた鋭角V字や後方感覚も失敗率が格段に上がりました……

 教官の先生の叱責も、第一段階の時とは比べ物になりません。けっこう、て言うか「かなり」言われます。普通車と違ってお客様扱いなんてされません。当然と言えば当然ですけどね。

 少しでも安全策を取るべく、確実なタイミングまで発進を待って「今、行けたやろ」と注意されること多数。

 他にも交差点の右折の時、交差点の真ん中まで出てしまうと、横で大型車が詰まってしまったり。詰まってしまうとオーバーハングの振り出しの関係からこっちも右折できなくなったりするので、その辺りの見極めもかなり言われましたねえ……

 言うて奈良交通だって、入社したら最初の3年は本当に小さな乗合バスから始まる訳です。昨日今日、教習を始めたばかりのぺーぺーが大型バスを上手に転がせる訳もありません。訳もないのですが……それでも本当に悔しかったですね、思い通りにバスをコントロールできないのが。


 もちろん楽しいこともありましたよ! 高速教習では京奈和自動車道の無料開放区間を時速80kmで走らせて貰ったのですが、それはそれは展望が最高で、大和三山や二条山、葛城山、金剛山、三輪山、生駒山、若草山等々、奈良盆地の山々を一望できました。あれは素晴らしかったですね!

 教官の先生の中には凄い先生もいらっしゃって、後方感覚の際、ルームミラーを見ていただけで「今、ちょうど(50cm以内に)入ったわ」と言われて停めてみてみたら47cm。霧島が車体を止めたタイミングを差し引けば、11m後ろのバスの感覚を、センチ単位で把握しておられたり……。凄い方もいる者だと思いましたかね。


 第二段階の実車は14時間(7日)。途中、シミュレーターでこれまた酔いに酔ったりしながら、あっと言うまに日々は過ぎて行きました。そして……気がつけば卒業検定です……!

 ……雨上がりの昼下がり。同じく大型二種の卒業検定を受けるSさんと共に試験に臨みます。そしてまぁ、試験官の先生がこれまた厳しい先生で……「あ、これはダメかも……」となりましたっけ。

 試験の内容は、まずは場内からです。場内課題である「V字」「方向転換or縦列駐車」「後方感覚」の三つをクリアしなければ、路上に出ることすらできずに試験終了となります。

 試験は霧島から…・…! まず最初の課題はV字です。ゆっくりゆっくりV字に進入していって、Vの先端手前でステアを切って、車体を限界まで前方に持ち込んで。そして逆ハンドルを切りながら後方に下り、そして前方へ……



 いつもなら一発でクリアできる所です。しかし今回は突っ込みが甘かった……! 2回目の切り返しでもイン側が詰まってしまって抜けられない……。そして3回目の切り返し……

「はい、3回目だからこれでクリアしてね」

 試験官の先生の冷徹な一言。まずいです、これでクリアできなければここで試験終了です。絶体絶命。「もはやこれまでか……? ここで終わってしまうのか……?」。半クラ微速、窓からフロントタイヤの位置を確認し、恐る恐るバスを進めて行くと……クリアできました! いやぁ、あれは危なかった……。後から聞くと、二回目でクリアできる余裕はあったそうな……

 続いての方向転換は、危なげなく終わったような……そうでもないような……。車庫入れした後の脱出で、リアタイヤのショルダーがちょっと脱輪してたような……でもセーフだったようです……。あれもヒヤヒヤしました。



 最後の後方感覚。ここしばらく、後方感覚も失敗続きでして。50cmと思えば1mも離れていたり、30cmと思えば15cmだったりで、成功例がほとんどなかったのです。

 ゆっくり、ゆっくりバックして、車内からポールを見たり、窓から顔を出して後方を何度も何度も何度も確認して、もうちょっと、もうちょっと……足りてるか? 逆に後ろに当たらないか? と悩みに悩みまくってサイドブレーキを引いて「終わりました」と申告。教官の先生がバスから降りて確認した所……どうやらOKだったようです。


 ですが、安心はできません。これから本番なのですから。そう、遂に路上での試験なのです。なお、これまでの事例では教習所を出て数百mの所で補助ブレーキを踏まれてアウトになったケースもあったそうな……

 教習所を出て、ゆっくりとバスを大和郡山方面へと走らせます。合格点数は80点以上、ですが大型バスはワンミスイコール、ブレーキ踏まれて一発アウトになる可能性が高いのです。

 信号待ちでクラッチを踏む左足が震えるなんて、一体いつ以来でしょう……。とにかく「歩行者を見逃すな」「巻き込みは絶対に確認」「小回りして内側がつっかえる位なら大回り!」を徹底していましたね……

 しかしミスはやらかしてしまうもの。路上の試験ではバス停に見立てた電柱や標識に車体中央のピラーを合わせる試験が3回あったのですが、その2回目。時速50kmからの停止で痛恨のオーバースピード! 明らかに停止位置からズレてしまいました……

「点数、でかいで~」

 とニヤニヤする教官の先生。それでも何とか完走はしましたが、Sさんに運転席を替わってからと言うもの、後ろの席で「ああああああ、やらかしたやらかしたやらかした……」で頭を抱えておりました……。て言うか二回目の方が絶対に得ですやん! どこの場所に位置合わせするか分かってるんですから!


 ……そしてSさんも試験が終わり、いよいよ合格発表です。休憩室で待っていると事務所の人が「大型二種のお二人、結果を発表します!」と呼びに来て下さいました。そして結果は……合格でした! 二人とも!

 やった! やったね! 色々と苦労も苦心もしたけれど、振り返ってみればストレート卒業です! 良かった、本当に良かった……!

 卒業証明書やハローワークに提出する書類を受け取って、その中身を色々と見ていると、こんなものが……



 ……? えーと、奈良交通の求人票ですね……。あー、うん、まぁ、まぁ、うん。考えておきます……

 こうして無事に自動車学校も卒業と相成った訳ですが、まだ免許が取れた訳ではありません。ええ、最後の難関たる運転免許試験場での学科試験をクリアしなければならないのです……!



 卒業検定を終えた翌日、早速やって参りました。京都市羽束師の運転免許試験場……。こないだ大型特殊免許の一発試験であえなく返り討ちにあったあそこですorz

 窓口で申請用紙を受け取って記入していると声を掛けられて、振り返ったらSさんが(笑) Sさんも京都府の方なので同じくここでの試験です。

 申請用紙を記入したり提出したり、収入証紙を購入したり色々と手続きを終えて、まずは視力検査です。ええ、まぁ今回もめっちゃ苦労致しました……深視力検査。まぁまぁ二人とも何とかクリアです。

 そして最後の学科試験に臨みます。泣いても笑ってもこれで終わり! 合格点数は90点以上!

 運転免許の試験特有の解釈に困りまくる問題が95問。考えても考えても「え、どっち? こういう解釈でいいの?」という問題もそれなりに。もう受かってるかどうか分かりません……!

 そして、運命の時がやって来ます。平成31年3月1日 午前10時50分――

「本日一回目の学科試験を受けられた方、モニターにて合格者を発表いたします!」

 電光掲示板にずらりと並ぶ受験番号……。しかし、何処にも自分の番号はありません。

「え……ない……?」

 ない、ない、ない、ない、ない……。どれだけ探しても番号が見つからない……と言うか二種免許の番号が全く見つからないのでおかしいと思ったら、一種免許の番号でした。と、思った瞬間に画面が切り替わり……



 やりました! 大型二種免許、合格です! 免許取得です! Sさんも同じく合格でした! 思わず握手をして、思わず健闘を称え合いました……!

 そこから暗証番号の登録と写真撮影を終えて、およそ二時間。お昼ごはんを食べに外に出たり、牽引免許の一発試験を眺めてたり、牽引を受けに来ていた方の中に、大型特殊免許でお会いした方がいらっしゃって色々とお話ししていたり……午後一時二十分……



 念願の大型二種免許です! 遂に、遂に長い戦いに終止符が打たれました!

 頑張った、頑張りましたよ! この一ヶ月間。牽引免許を含めれば二ヶ月半……。長かった運転免許取得の戦いが終わりました。

 全ての大型トラックはもちろん、トレーラー、バス、タクシーに乗ることができます。ついでに言えば危険物取扱者(丙種)も取得したのでタンクローリーに乗ることも出来ます!

 これで一応は仕事に困ることはないんじゃないでしょうかね(笑) 10年後には自動運転が普及して、逆に仕事なくなるかもしれませんが……

 せっかくなので本当ならば大型一種免許はもちろん、牽引二種・大特二種とかも取りたくはあるのですが、さすがにもう時間もお金もキッツイのですよねぇ……。公道でラフタークレーンとすれ違う度に「ああ……あいつだけは運転できないんだなぁ……」とちょっと悔しくなります。牽引二種?トレーラーバス? 東京に引っ越す予定はないのでいいんじゃないでしょうか。


 とりあえず12月から2月いっぱい、自動車学校に通い詰めだったので3月は遊びます! 近く沖縄・ロンドン・パリへと旅行に行って来ます!
Posted at 2019/03/17 20:03:36 | コメント(1) | トラックバック(0) | 雑記 | 日記
2019年03月10日 イイね!

四苦八苦! 大型二種免許! Part Ⅱ(仮免取得編)

四苦八苦! 大型二種免許! Part Ⅱ(仮免取得編) 平成31年1月26日、霧島は奈良交通自動車教習所にて大型二種免許の教習を開始致しました。

 全長11m、重量10t。車齢28年の大型バス・日野ブルーリボン……。その巨塊と格闘する日々の始まりを告げました。

 教習時間は日の落ちた午後6時から2時間連続で行われます。暗闇の教習所、緊張と切迫、興奮と恐怖が相まって、いつもいつも汗びっしょり……。午後8時の教習を終えてMR2に乗り込むとクタクタです。というかバスを動かした後だと、5ナンバーの2ドアのクルマが完全にオモチャにしか思えません……。普通に走って曲がって止まるって、素晴らしいことです。

 とは言え、バスも「自動車」には違いありません。教習の内容は普通車のソレとほとんど変わりません。運動エネルギーがケタ違いなので、どれもこれも本当に恐いですけどね……

・坂道発進

 →おなじみサイドブレーキ引いて、半クラから発進するアレ。はじめは「ホントにこんなの坂道発進できるのか!?」と思いましたが、意外と何とかなりました。3回に1回ぐらいは後ろに下がっちゃいますが、半クラではなくサイドが滑らかに動いてくれないことが原因ですかね。普通車と一緒です。でも恐い。


・S字(曲線)

 →いわゆるS字です。普通車、牽引、大型二種とS字をやりましたが、はっきり言って大型二種のS字は簡単です。それはもうビックリするぐらい。なぜならS字のコース、かなり大きいんですよね。普通にフロントのミラーをポールに沿わせて行けば難なくクリアできます。普通車よりもやりやすい。牽引のは難しかったですけどね……

・V字(鋭角)

 →二種免許(タクシー・バス)にしかない項目です。文字通り、V字のコースを曲がるというものです。V字は一発では曲がりきれないので、最低でも一回は切り返しが必要となります。限度は三回、それを超えるとアウト。意外と何とかなるものです。でもこれも三回に一回ぐらいは失敗するという……

・隘路(あいろ)

 →車両誘導……と言うらしい。右ないし左へ直角に曲がって、決められた枠の中に車体を収めるという項目です。どのあたりでステアを切り始めるかがキモ。なかなか一発でバチッと決めるのは難しいです。修正は一回までOKだったかな!?

・路端停止

 →路肩へ平行に、それも30cm以内に停止するという項目です。フロントバンパーも決められたラインに合わせること。苦手な人は苦手らしいのですが、とにかくミラーを信じて平行にするしかない。2速半クラで微速前進すれば、まぁまぁ。路上でやると難しい。

・位置合わせ

 →大型二種特有と思われる項目。バス停に見立てたポールに、ドアに見立てたピラーをピッタリと合わせて停止します。許容範囲はプラスマイナス30cm。走りながら後方を見て……それも斜め方向に見えるポールに合わせるのがなかなか難しい。ちょっとでも路肩との距離が変われば、見え方も大きく変わりますし。深視力が試されるポイントです。

・縦列駐車

 →もうやだコレ。縦列駐車、めっちゃ苦手なんですよねえ……普通車の卒業検定もコレで失敗して落ちかけましたし。でも教官の先生の指示・助言通りに位置でステアを切ればスッと一発で入ります。ミラーたくさんついている分、普通車よりは簡単かも!?

・方向転換

 →いわゆる車庫入れですかね。最初はちょっと苦労しましたが、これも教官の先生のアドバイスに沿ってステアを切れば割とスムーズです。ただ、フロントタイヤのコースからの脱輪が恐い。ステアを切り増すタイミングを誤ると、アウト側のフロントタイヤがコースからはみ出ます。

・後方感覚

 →要するにバックです。バックしながらリアのバンパーを、後方のポールから50cm以内にまで近づけるというものです。試される深視力。ある意味、最大の難関です。



 ……等々、色々とあるのですが。とにかく教習時間が夜中なので暗くて今ひとつ距離感が掴みにくいのですよねえ……

 ただ、それでも物事はこなしている内に何とかなるものです。場内教習14時間(7日)のうち、4日も経つ頃には上記の項目も一通りそこそこクリアできるようになりました。……でも、ちょっとでも油断したら左折/左カーブの際、リアの内輪が脱輪or半脱輪に……(汗)

 場内コースでは普通車の教習も行われており、何をするにしてもそちらを最優先。高校生の子たちが免許を取りに来る繁忙期ということもあって、日によってはコースも混雑しています。そんな中、バスを走らせようとすると、発進・停止のタイミングが難しいのですよね。

 普通車と違ってパッと発進できないので、なかなか良いタイミングが取れずに発進できなかったり。あるいはカーブでのすれ違いが負荷の場合もあるので、カーブ手前で止まっておかなければならなかったり……。「今なら行ける!」と行こうとして横でブレーキ踏まれたことも多数……

 教官の先生も厳しい方もいて、結構キツイ注意のされ方をして自信をなくしかけたり凹んだりしたことも数え切れません。言うて本当に恐いのは教官の先生ですからね……普通車と違ってステアを横から触ることができず、ブレーキ踏むしか危機回避の方法も無いわけですから。

 一方で、路端停止で平行に沿わせることの上手さを褒められたり。後方感覚で毎回30cm前後ぐらいで収められたり……で、自信が出たと思ったら、また叱られたり……。毎回毎回、四苦八苦です。

 他にも坂道発進で「ヒール&トゥやってごらん?」と言われて、サイド使わずヒール&トゥでの坂道発進をやらせて貰ったけれども、全然できなかったり(笑) ABSのシミューレーター体験(OSはWindows、ソフトはSEGA)で、めっちゃ酔って気分が悪くなったり……(全く酔わない人もいるらしい)

 夕方頃、教習所に到着したら教習原簿(ICタグ&LED付きですよ……)を自分で取って、配車機に予約カードを通して、優しい教官の先生に当たることを祈って(配車ガチャって呼んでた)。予習室にこもって学科試験の勉強したり(五回に一回ぐらい9割を割り込む)……。あっと言う間に7日間が過ぎて行きました。


 ……そして2月9日。いよいよ修了検定の日がやって参りました。修了検定、つまり仮免許の試験ですね。朝早くから教習所へ登校。高校生だか大学生の子たちに混ざって試験を待ちます。

 待合室で見ていると、普通車の免許を取りに来ている人の中でMTを取りに来ているのは2割もいない感じでしたね。これも時代という訳ですか……

 霧島は大型二種ということで、まずは深視力の検査です。えー、何とかクリア致しました。良かった良かった。

 そして試験は、他の受験者の方に乗って貰ったり、他の方のに乗ったりもするのですが、あいにく大型二種は自分ひとり……。ということで、普通車の試験の後席に乗ることに……



 おー、現行アクセラだ現行アクセラ! 初めて乗りました。この日、同乗した方は30代後半の方で、ATの限定解除の方でしたね。職場でマイクロバスを運転することになったので、まずAT限定解除した後、中型免許にチャレンジするのだとか。

 ぎこちないながらもMT車を1速、2速で走らせる姿を後ろで見ていると、「ああ、自分も10年前はこんなのだったんだなぁ……」と感慨深いものがありました。ですが、浸っている余裕はありません。何故なら次は自分が大型バスを動かさないとダメな訳ですから。

 ……ある意味、仮免許試験の失敗は、卒業試験で落ちることよりもダメージが大きいです。既に修了検定の後もみっちり教習の予約が埋まっているので、ここでアウトになると全てのスケジュールが大幅に狂ってくるのです……!

「車内後方よし! 左後方よし! 右後方よし! 発進よし! 左振り出し注意!」

 確認歓呼と共に修了検定スタートです。確認歓呼も本当に多いのですよね。試験中、ひたすら歓呼しっぱなしです。


「車内後方よし! 発進よし! (発進)」
「後方注意! (ブレーキ)」
「右よし! 左よし! 右よし! 音よし!発進よし! (踏切)」
「車内後方よし! 信号よし! 発進よし! 右よし! 左よし! 左巻き込み注意! 右振り出し注意! 横断歩道よし! (信号発信からの左折)」

 ……等々。11m、10tもの巨大な車体を制御しながら、瞬時に目視確認&確認歓呼。かなり大変です。一瞬の迷いも許されません。ちょっとミスれば、それは致命的な失敗に繋がります……


 坂道発進で30cmほど下ってしまったりもしましたが、路端停止も隘路もとりあえずは上手く行って、修了検定が終わりました。結果は……合格でした! いやもうやれやれです……

 修了検定合格に伴い、場内での教習は修了。次は実際に路上での教習が始まります。ほっと一息ついたのも束の間、実際の公道では更なる苦難が待ち受けていました……

続く
Posted at 2019/03/10 16:26:08 | コメント(1) | トラックバック(0) | 備忘録 | 日記
2019年03月05日 イイね!

悪戦苦闘! 大型二種免許! Part Ⅰ(教習開始編)

悪戦苦闘! 大型二種免許! Part Ⅰ(教習開始編) 2018年12月25日。牽引免許の教習中だった霧島は、次なる免許の取得を目指して、新たな自動車学校を訪れました。

 やって来たのは奈良県大和郡山市にある奈良交通自動車教習所。名前の通り、奈良県下全域に亘ってバスを運行している奈良交通、その直営となる自動車学校でございます。そう、次に取得するのは大型二種免許、つまりバスでございます。

 京都府南部・奈良県北部において大型二種免許を取ろうとするならば、京都市内の四条デルタ教習所、京都府井出町にある山城自動車教習所、そして奈良県大和郡山市にある奈良交通教習所の三つが候補として上がって参ります。

 その中で、なぜ奈良交通を選んだかと言うと、全国に数あるバス会社の中でも奈良交通の運転技術は非常に高いと評判であり、「ミリ単位でバスを転がしている……!?」などと形容されることもあるぐらいなのです。実際、奈良市内を走る押熊線なんかは、普通車でも離合が難しいような狭い路地裏を、大型バスで走ってたりしましたしね。



 ……そんな奈良交通ならば、間違いはないだろうと思ってのチョイスです。ちなみに大型二種の教習費、奈良交通は他の教習所に比べてかなり安いのですよね。デルタよりも8万円、山城よりも5万円ぐらい安いです。おそらく、教習車を自前の中古で調達することが可能だからでしょう。

 で、申込み手続きなのですが……牽引免許の時と同じく、いきなり難関が立ちはだかります。そう……深視力検査です……(絶望

 奈良交通の深視力検査の機械なのですが……実際に三つの黒い棒が動くタイプではなく、画像が動くタイプでして……全く分かんない……ッ! 見るに見かねた職員さんが、旧式の実際に棒が動くタイプを案内して下さったので、何とかクリアできました……。全く、前途多難です。

 教習の日程、予約も申込みの時に全て受付の方が組んで下さいました。それによると……教習の開始日は何と年が明けた1月26日から……!? なんと一ヶ月も待つ羽目になってしまいました。

 何でも、教習用のバスが3台しかないことが一つ。指導できる教官にも限りがあることが一つ、という感じらしいです。この日は牽引の教習の待ち時間を使って、ふらりと申し込みに来たのですが、早めに申し込んでおいて良かったです。後で聞いた所、1月に申し込んだら、3月まで待たされることになったみたいですし。

 ……それからと言うもの、年をまたいで牽引免許の教習を終えて、運転免許試験場に免許の書換えに行ったり。フォークリフトの免許を取りに行ったり、危険物取扱者の勉強をしたり……で、ようやく迎えた1月26日。待ちに待った教習のはじまりでございます。



 さよーならー、霧島の血と汗と涙の41万円……。もちろんニコニコ現金一括払いですよ!? なお、霧島の現有免許は準中型5t限定(旧・普通免許)とかいう謎の扱いなのですが、霧島より半年早く普通免許を取った方々は中型免許の扱いとなり、大型二種の教習が9万円も安いんですよ……全く同じ教習課程を経ているはずなのに。キレそう(憤怒

 そして教習開始……とは言っても、まずは座学からでございます。第一段階は7時間ほど。



 初日に3時間、2日目に4時間ほどぶっ続けでの学科です。二種免許向けの学科でして、大型・普通の二種の方々合わせて9人ぐらいで学科を受けていました。中高年の方ばかりでして、33の霧島が最年少じゃなかろうか……という感じです。

 なお、教科書のイラストのクルマがどう見ても90系マークⅡなのでおっかしいなぁ……と思って奥付を見たらトヨタの関連会社が作っている教科書でした。トヨタも色々と手広くやってますねぇ……

 学科は退屈だろうなぁ……と身構えていたのですが、予想に大きく反してとても楽しかったです。そこはやはり、二種免許な訳です。みんな10年、20年と運転経歴のある人ばかりでして、教官の先生もかなり実際の交通事情を絡めてお話をして下さるので、面白いのなんの。これは嬉しい誤算でした。教官の先生にとっても、二十歳前後で初めて免許を取りに来る若い子と違い、話が伝わりやすくて助かるみたいですね。

 教習開始から三日。学科を終えて、ようやく実車の教習となりました。いや、やっぱり教習バスが限られているらしく、予約の待ち日数も凄かったんですよ……



 そして教習で使われるのはこちら。日野のブルーリボンでございます。実際に奈良交通の路線バスとして運行されていた車体だそうで、年式はなんと平成3年……!? 28年落ちの車体ですねえ(白目

 車体の全長は10.68m。ホイールベースは5.2m。全高3.1m、全幅は2.5m……。でかい、でか過ぎます! 間違いなく霧島が今まで動かした自動車の中では最大のものとなります。まあ、10tトラックの教習車は、さらに1mぐらいでかい訳ですが。

 「じゃあ、早速動かしてみようか~」と、満面の笑みの教官の先生。ホントにこんなん大丈夫なのか!? と思いつつ、ギアを2速に入れてサイドを下ろして発進……!

 日のすっかり落ちた暗闇の教習コース。ゆっくり、のっそりと動き始めるバスの巨塊。未知との遭遇、ファーストコンタクトです。動いてる……! 動いてるよ、バスが! 動かしてるよ、自分が! まさかバスを動かす日が来ようとは思いませんでした。

 ただ、どこか同時に「バスって簡単なんじゃないか?」などと思っていたのも事実です。何故なら牽引免許を既に取得していたので、「大型車と言ってもトレーラーみたいに変な動きもしないし、バスは意外と小回りも利くって言うし」なんてことも心の片隅では思っていました。ですが、そんな甘い甘い気持ちは一瞬で打ち砕かれることとなります。

 バスとトラックでは、操作感覚があまりにも異なるのです。トラックだとフロントタイヤは運転席の真下にあるのですが、バスのフロントタイヤは運転席の遥か後方、1m以上後ろにあります。そう、フロントタイヤの通る軌跡が全く分からないのです……!

 カーブを曲がるにせよ、交差点を曲がるにせよ、とにかく前へ前へと突っ込んで、運転席ごと飛び出していかないと曲がれないのです……。加えて、そのオーバーハングの長さ。据え切りをして曲がった場合、フロントは1.32m、リアは82cmも横に飛び出してゆくことになります。

 ステアリングを切る際、どのタイミングでステアを切ればいいのか。早すぎるのか、遅すぎるのか。これまでの運転の常識が全く通用しません。トラックの方がまだなんぼか分かりやすいと思います。ステアリングも、これまた遊びが大きくて大きくて……

 もちろん、この手の車にありがちなクセのあるエアブレーキですよ。スムーズな停止なんて無理ゲーです。10トンに及ぶ車重も相まって、走らないし、止まらない。エンジンはたぶん9.9リッターの水平ディーゼルエンジンらしいのですが、アクセル踏んでも加速しないのなんのー。

 ディーゼルは低速トルクの鬼、そう信じていた時代がわたしにもありました。直線で30km/h出すのも一苦労。この型のエンジンは特にパワーが無かったらしいですね。空車でこれなら、実際の運行どうしてたんでしょ……?



 シフトレバーは昔懐かしのロッド式。今やバスは電子式or空気式が当たり前のショートストロークシフトなのですが、これはガッツリミッションへ直結のロングストロークです。おかげでニュートラに入っているのか、ギアが入っているのかすらも分かりにくい……。加えてクラッチがヘタっている車体もあって、ギアが入らないことも……


 走る・曲がる・止まる。とにかくあらゆる面で思い通りにコントロールできません。ちょっとでもタイミングを誤れば教習所内でも大事故です。時速10kmでカーブを曲がるだけでも本当に恐ろしいのです。

 教習が終われば、真冬なのに汗びっしょりのぐったりですよ……。教習が終わった後は「本当にこんなの転がせるようになるのか……?」と茫然としていました。

 教官の先生によれば「大型を取りに来て、挫折して途中で辞めた人もいる」とのことでした。

 ……こうして、霧島の悪戦苦闘の一ヶ月が始まったのです。
 

Posted at 2019/03/05 22:12:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | 雑記 | 日記

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