目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
リアウーファーのエッジ交換をやってみました
オークションに補修用で出ているアレです
最初は純正と同じウレタンのエッジを落札したのですが、商品の発送前に出品者(宮城のスピーカー修理を専門にしている業者さんです)からわざわざ電話までいただき、ウレタン・布・ゴムとエッジの違いついていろいろと説明してもらえました
説明が多いのでオークションの説明からの転載です
1)ゴムエッジ
低音は一番出しやすく、柔らかいぶん量感のあるゆったりした音になります。制振効果はかなり高く、特性もピークが出にくいため音のクセが少ないのも特徴です。また伸縮性があり振幅特性も優れているので、歪み感も非常に少なくなります。
2)ウレタンエッジ
発泡材料のため重量が軽い割に制振効果はそれなりにあり、比較的ピークも抑えられるので、音のバランスは取りやすいエッジです。低音も量感的にゴムエッジにはかないませんが、布エッジに比べれば出る
3)クロスエッジ(コーティング無しの布を成型後にダンプ材を塗布したもの)
これは素材としては一番耐久性が高い材料で、軽量でもあり、高能率ユニットや中高域用ユニットに向いています。価格も比較的安価で、最も多くのユニットで採用されています。ウーファー用でも使われることがありますが、制振効果が高くなく、Foを下げるため柔らかい布を使うとエッジ無きも出やすく、特性が暴れたり音に癖が出やすく、設計的には一番神経を使う素材だと思います。耐久性を重視したPA用などではよく使われますが、その場合形状を単一ロールではなく波形エッジにするなどの工夫をして使うことが多いようです。良くも悪くも、ゴムエッジとは一番対照的な素材です。
という違いがあるそうです
2
2ヶ月前にウーファーのエッジ割れに気づいて木工用ボンドで補修してみたんですが、結局また弱いところから裂けていくという事態に・・・
なら全部にボンドを塗っちゃえと薄く塗ってみたのですが、固くなり過ぎたのか音がほとんど出なくなりました(笑)
こうなったら替えるしかありませんよね
3
スピーカーにはダンパーと呼ばれ、コイルに対してストロークのセンターを維持するための部品があります
オレンジ色の蛇腹のような部分です
コイル部分はこのダンパーで支えられているのですが、アリストのウーファーのように上を向いて装着されていると、経年でダンパーがへたって下に沈み込みはじめてくる場合があります
沈んだままだとストロークが減ってしまうので、結果的に音圧が弱くなってしまうそうです
この沈み込みがあまりにもひどいと再生は難しいそうですが、軽度ならばゴムの反発力を利用し、ダンパーを引き上げ気味に補修してやることで元のストロークを確保することが出来るそうです
ウレタンに比べゴムは耐久性や耐候性が高いそうで、長期間安定して使えるとのことでした
また通常ゴムエッジは製作コストが高くて流通しないそうですが、こちらの業者さんではルートがあるようです
と、ここまで話を聞いてしまえば、もちろんゴムエッジで補修したくなってしまいますね(笑)
というわけでゴムエッジに変更してもらいました
4
古いエッジをキレイに剥がした姿です
剥がす作業ではボンドを溶かさないといけないのですが、それにはアセトンを使います
ホームセンターに行けば売っているのですが、実はそれよりもアセトンが主成分で安く買える液体があります
ネイル用の除光液です
こいつを塗りながら剥がしていくと、キレイに取ることができます
ゴムエッジの接着にはコニシの普通のボンドを使います
この両方は100円ショップで売ってるので、2つで200円で済みます
と、このことは出品者から送られてきたマニュアルに全て書いてありました
おかげで手際よく進められました
ちなみにウレタンエッジは木工用ボンドで取り付けます
ウレタンは溶剤に弱いからだそうで、水性のものを使うそうです
5
純正のウレタンエッジはコーン紙の上から貼ってありましたが、今回は裏貼りというコーン紙の裏側に貼りつける方法を使いました
ダンパーを引き上げる効果を狙うときは、この方法のほうが効果が高いとのこと
ちなみにウレタンをこのように貼っても効果はないそうです
ゴムエッジだからこそのワザですね
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そしてエッジとスピーカーのベースを接着する際は、コーン紙の上端がベースの板と同じレベルになるように裏から持ち上げた状態で接着すれば、引き上げ効果は完成です
ちょっと接着剤がはみ出したりして見た目が悪いですが無事完成しました
取付けて内装とシートを戻せば作業終了です
ほんとこの内装とシートの取外取付が面倒で、なんでトランク側から外れるようにしてくれなかったんだろうと毎回思います
7
街中で大音量を出すと迷惑なので、山の上の駐車場まで行ってきました
音を大きく出して試してみましたが、音割れはまったくありませんでした
けっこう迫力の低音が出るようになったと思います
交換前はエッジが破れた状態だったと思うので単純比較は出来ませんが、ウレタンエッジだったときよりも迫力が増したと思います
音量を上げてもスピーカーは音割れしませんが、今度は内装がビリビリいってますね(笑)
簡易的な補修をするぐらいだったら、エッジ交換をおススメします(*^^)v
・・・とあとから後悔(笑)
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