今日の珈琲　　ブルンジ　ブルボン種

　ブルンジ共和国はアフリカの南東部、大地溝帯の
　タンガニーカ湖とヴィクトリア湖の間にある国です。


　隣国のルワンダとともに民族対立が激しく
　政情不安やクーデターが頻発、そのたびに
　対立する民族への弾圧や虐殺が起き
　大量の難民が生まれるなど
　苦難の歴史を抱えてきた国です。
　「ツチ族」とか「フツ族」という名前は
　一度は聞いたことがあるかと思います。

　　焙煎日が10月28日になってますが、買って飲んでいたのは11月上旬です。
　　マイスター田中さんによれば、焙煎から1週間位からが味が落ち着いて一番美味しいそうです。　　


2006年に政府と反政府勢力との間で最終的な停戦協定が成立、その後曲折はありながらも
平和への道を少しづつ歩み、2009年頃からようやく政情も安定してきたようです。

世界最貧の１つでもある農業国で、コーヒーやお茶がほぼ唯一の輸出産業。
この国にとってそんなに貴重なコーヒー、さてその味は？


見た目はブルボン種らしく大粒でふっくら。
焙煎は比較的浅め、シティローストあたりでしょうか。

アフリカ産の特徴である香りと酸味に加えて、かなりしっかりした甘味があります。
むしろ、甘味の上に酸味や香りがある、といった方が合うかもしれません。
その点、アフリカ系というより南米系に近いと言ってもいいかも。

苦みはとても控えめで、香りや酸味も鮮烈なものではないので
甘味が一番目立って、人によっては「パッとしたところのない」という感じ方になるかもしれません。
確かに、「土の香り」を感じさせるような、素朴な味わいのコーヒーです。
強い刺激が苦手で、ふわっとしたコーヒーが好みの人に向いていると思います。

あくまで個人的な嗜好での話ですが、もう少し洗練されてくると魅力や競争力も出てくるのになぁと
思いました。
私的評価は「３」といったところです。