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2017/09/09

PHEVを非常用電源として使う、簡易型 VtoH の実験(含要注意)

 太陽フレアの新聞記事を見ながら思った。万一の長時間停電時に、PHEVを応急的に、非常用電源として、住宅への電力供給ができるかどうか、簡易なVtoHの予備実験をしてみようと。
 注:ただしこれには、厳重な注意が必要なのでおすすめできません

Ⅰ給電構想
 (車両側)     PHEVAC出力→ 延長コード→
 (住宅取込)    →EV充電用100Vコンセント→家屋の既設回路→ 
 (分電盤)     →分岐ブレーカー→ 単相三線片側回路→ 非常時使用電気器具

Ⅱ準備
 ①延長コード  2Pアース付3線、防雨仕様。定格電流は、最低でも19Aはほしい。

 ②住宅側で受電するコンセント  EV充電用に設置していた20Aの回路を活用(受給電が逆方向)


 ③分電盤分岐ブレーカー(右から2番目) 逆接続で作動することを確認する必要がある


Ⅲ仮接続
 ①あらかじめ、分電盤取り込み回路の分岐ブレーカーを切る(重要)

 ②車両ラゲージルームの100v取出口に延長コードを接続する。


 ③延長コードの反対を、家屋取込みコンセントに接続する(受給電が逆方向)。。


1準備(仮想停電)
 ①まず始めに分電盤のメインブレーカーを切る(これを怠ると電流の衝突が起こって大事故につながる、実際の停電時でも同じ)。
 ②PHEVのメインスイッチで車両システム起動。
 ③PHEVのAC100VスイッチON

 ④ここまでで、給電回路の異常の有無を確かめる(異常がなければ次へ)。

2実験
  開始
 ①前もって切っていた、分電盤取込み回路の分岐ブレーカーをON
 ②想定した非常用器具(灯火、冷蔵庫、風呂、電話を中心に)の作動状態を個々に確かめる。
 ③電気機器、全回路、その他の異常の有無および改良すべき点を確認する。
  終了

3復帰作業
 復帰は、上記作業を逆順にたどって正規に戻す。メインブレーカーは最後の最後に入れる順番を間違えると大変危険

結果
 ①今回は、万一を考えて、灯火を中心に(1A程度で)1分以内に終了させた。
 ②非常用機器類は、想定通り正常に作動した。
 ③万一の停電時、PHEVを住宅の電力として、使用できることが分かった。
  ※今回の非常用時可動させた機器の消費電力は、200W程度(灯火、冷蔵庫、テレビ、地デジブースター、IP電話、インターネットWiFi、風呂)
 
今後の課題
 ①PHEVからの給電回路に、電流計および高速タイプブレーカーを導入、常に電流を監視し、漏電・過負荷・短絡等安全・保安上の対応が必要(突入電流をを考えて、定格電流10Aとし、15Aで瞬時遮断する)。
 ②単線三線の片側を利用するため、必要想定器具の一部が作動しなかったので、分電盤の配分組替えが必要。 
 
※注意すべき留意点
 ①取り込み時、一部に電流の逆接続があるので厳重に注意しなければならない。
 ②PHEV出力は、100V出力なので、単相3線は片側しか作動しない。非常時必要な器具の接続回路を分電盤で見極める必要がある。
 ③特に駆動電力1,500Wの容量を厳守しなければ事故につながる。
 ②電気安全・保安に関する法令に抵触することもあるので、誰でもできるわけではない。緊急かつ応急的な実験とはいえ厳重な注意が必要で、事故につながる恐れもあり、専門業者に依頼するのが賢明です。

Posted at 2017/09/09 19:21:05

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