福岡中央公園の遊具

　仕事で公園遊具に関わったことがあったので、普通の親よりは詳しいと思っているのですが、このタイプのブランコの実物は初めて見ました。

　いかにも溶接で組んだっぽいゴンドラ状のベンチ。安全バーも装備されていて、バー両端の鉄輪にゴンドラ前側の鎖を通す体裁になっており、構造が単純ですから操作性(というほどのこともないが)抜群です。

　チェアシートというのか、子どもをスポッと嵌め込んで足だけが露出する巨大オムツ状の樹脂製品は何度か見たことがありますが、ブランコというより子どもを拘束して揺さぶっているだけ、のように見えて何だか・・・・。


　溶接技術で腕に覚えのある人なら何とでもなるような製作や加工であっても、長期に亘る安全性の担保や、事故発生時の補償を考えると、創意工夫を発揮しようにも慎重に、ともすると臆病にならざるを得ません。

　
　ＰＬ法の導入で保険料負担が嵩んだり、少子化で教育施設の整備が減少したり、子どもが巻き込まれる事件の多発でセキュリティ関連投資に予算が回ってしまったり、そもそも自治体の財政難で公園予算が削減されたりで、公園遊具の業界は非常に厳しいようです。

　我が子はといえば、下の子がこのブランコを大層気に入ったようで、帰ろうとしても安全バーにしがみついて離れません。
　何とか引き剥がしましたが大泣きして、駐車した場所まで大暴れ。ゲレンデの車内に座ると一転、ブランコの揺れと泣き疲れのせいで直ぐに寝入ってしまいました。