伝心

　今日は、子どもの通う幼稚園の運動会開催に向けての役員会議。
　長男(→年長)の通う幼稚園と、次男(3歳で年少編入)の通う幼稚園は、実態としては一体的に運営されており、今回の議題である運動会も一緒に開催するものの、園舎は200m程離れていて園名称も別になっている。

　今日の会議は、次男の通う園の講堂での開催となっており、指定の時間に間に合うよう園の門をくぐった。



　園庭では、次男を含め年少児が全員集合して朝礼の最中。
　まだ「赤ん坊」を脱したばかりで集団行動に馴れていないのか、幼稚園の先生に抱っこされながら参加している子もいる。


　3歳児ながら年少(＝4歳児)クラスに編入させていただいている次男は、しっかりとクラスの列に入り起立している。先生の指示を聞けるだけでなく、体力面で年少児に負けていない。
　それもそのはず。列は身長順になっているが、位置は前から2/3程のポジション。体格の面でも4歳児に伍しているようだ。



　私が園庭レベルから見ていた際は、次男は私の存在に気付かず、朝礼の訓示をされている園長先生の方を向いたまま振り向かなかった。
　変に気付かれて集中力を乱しても拙いと思い、会議が開催される2F講堂へそっと上がった。


　2F講堂の窓から園庭を眺めてみると、まだ園長先生の訓示が続いていて、次男はじっと前を見ている。
　そんな様子をカメラに収めようと、スマホを取り出して構えた瞬間、次男がこちらに振り向いた。
　しかも完全にカメラ目線(笑)。他の誰でもなく、パパが2Fにいることを振り向いた一瞬で把握したようで、園長先生の手前遠慮したか、控えめに手を振ってくれた。


　血を分けた親子で、テレパシーが通じたのだろうか。
　可笑しくも不思議な瞬間だった。