補完

　埼玉県の中部、富士見市の市役所がある周辺で本日「ららぽーと富士見」がグランドオープン。
　鉄道での直接的なアクセスはないが、川越街道のバイパスがすぐそばを通っており、自動車でのアクセスは至便な場所。今週末は早速猛烈な混雑を見るに相違ない。

　ららぽーと出店の計画はずいぶん前から持ち上がっていたが、地権者の足並みが揃わず一旦は頓挫。しかし関係者の粘り強い尽力で再び計画が具体化し、今日のオープンを迎えた。
　建設業のインサイダーから見ると、資材価格の高騰・人手不足が深刻化する前に概ね発注が終わっていた案件だと推察され、ギリギリ良いタイミングで開業に漕ぎ着けたことに、きっと運営側は安堵しているだろう。



　地域流通や住民生活の面で大きな変化をもたらすであろう「ららぽーと富士見」の開業は、個人的には通勤・通学の足をバックアップする効果も大きいと考えている。

　冒頭述べた通り、鉄道での直接的なアクセスがないため、東武東上線の志木・鶴瀬・ふじみ野の各駅／JR埼京線の南与野・大宮の各駅からのバス便が新設もしくは大幅増便された。
　特にふじみ野駅からは、一日4便だけではあるが「ららぽーと富士見」を経由して南与野駅へ直通するバス便を新設している(その他の便は｢ららぽーと｣折り返し)。

　これはつまり、「ららぽーと富士見」を介しJR埼京線と東武東上線を結ぶ公共交通機関が増強された、と見ることができる。
　従前は東武東上線が運行を停止してしまうと、即ち通勤・通学の足を絶たれてしまう状態だったふじみ野・鶴瀬両駅の周辺住民にとって、バックアップルートが整えられた安心感は小さくない。


　「ららぽーと」に限らず、昨今の大規模商業施設は防災装備や帰宅困難者の受入れ対策も準備されているので、大規模な災害発生時には「ららぽーと富士見」でビバークすることもできよう。

　近いうちに帰宅訓練を兼ねて、南与野もしくは大宮から「ららぽーと富士見」へアクセスし、自宅最寄りの東武東上線沿線へ戻るルートを辿ってみたいと思っている。