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2016年07月03日

車線

車線  全国紙・読売新聞が運営するニュースサイト「YOMIURI ONLINE」の配信記事から『車線合流が事故誘発…3人死亡で書類送検』に注目。

 記事の文字面だけ眺めていると、キャンピングカーと一口に言っても自走式なのかトレーラーなのかが読み取れないが、他コンテンツを参照して当事車輌を調べると、乗用車に牽引されたトレーラーであったようだ。
 かつて同様の車輌を保有して愉しみ、現在でも牽引を続けるドライヴァーとしては、他人事ではない。

 確かに形式的には、優先車線を走っていた普通乗用車の進路を妨害したキャンピングカーの責任を否定し難い。その点に関しては異論はないのだが、一方で「事故を防げたか」という観点で状況を眺めてみると、キャンピングカーのドライヴァーを責めるのは酷な気がする。

 事故発生の状況を推察するに
①女性が運転する乗用車が猛スピードで追いついてきた
②ほぼ並走するような状態でキャンピングカーに割り込まれた
③その他(2車線道路と勘違いし進路を譲ったつもりが反対車線に飛び出した…等)

 ③なら明らかに女性側のミスと言える。もしかして「キャンピングトレーラー」なる車種の存在を知らずに、「ゆずり車線」を先行しているのは車間を詰めて走っている乗用車+ワンボックスカーと見做していたなら、ワンボックスが減速して避けてくれるもの…とでも思ったか。

 戻って①も、速度超過なら女性側の責任大。②は微妙であるが、フルブレーキで回避するなど女性側の対処如何で防げた可能性が高いように感じる。



 そもそもキャンピングカーのドライヴァーは、機敏に走れない自車の走行性を真摯に理解し、マナー良く「ゆずり車線」に退避、車線減少に伴って合流を強いられただけのこと。走行車線を走るドライヴァーは、優先車線だからと意地を張るのではなく、僅かな区間でも進路を譲ってくれていたことに感謝してスムーズな合流に協力すべきなのではないか。

 高速道路の構造や、そこを走行する車種の多様さ、そして「ゆずり車線」の存在と意味について、女性ドライヴァーが十分理解していれば、事故は防げたように思う。
 彼女も法律違反を問われて送検されたようだが、最大の罰は、同乗していた夫と2人の息子を死なせてしまったことだろう。



 「軽自動車の燃料は軽油だと思った」と、誤給油をやらかすような低劣なリテラシーで、他者の命を奪いかねないクルマのハンドルを握るドライヴァーも多い。
 複雑な交通法規の一言一句、世界に誇る工学技術の塊である自動車の仕組み、同じく高度な土木テクノロジーを駆使して整備される道路の構造を、全て完璧に理解せよ、とは言わぬ。

 それでも自動車や道路について、社会的・技術的に知識を得、理解を深めていくことは、即ち事故を減少させることにも繋がるのだと考える。
 


ブログ一覧 | 自動車 | 日記
Posted at 2016/07/04 13:51:54

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この記事へのコメント

2016年7月5日 0:47
自分も過去に同様な事例に遭遇し、接触事故となりました。中央道・談合坂SAの出口合流付近で、本線と平行走行からゆるゆると本線側に寄って行ったところ、女性ドライバー運転のレンタカーにサイドを擦られました。そのドライバー曰く、「デカイのが目の前に入るのが邪魔だったから抜こうとした」ですと。挙句にトレーラーを蹴飛ばされました。二十歳そこそこの娘でしたが、先が思いやられる人種がいるものです。触らぬ神に祟りなし、と言いたいところですが、対向車線に飛び出されては避けようがないですね。
それ以外にも連結部分目がけて割り込んで来る輩もおりますし、本当に困ったものです。
コメントへの返答
2016年7月7日 23:05


 こんばんは。ご返事が遅くなりました。
 災難でしたね。ずっとDisco-4さんのコンテンツを読んでいたつもりでしたが、初めて知ったエピソードでした。今さらですがお見舞い申し上げます。

 蹴とばした先がオーナーだったら、間違いなく暴行で告訴できたところです。
 人間性の劣悪さが、恥ずかしげもなく露見していますね。クルマだけでなく、人生のあらゆる場面で無用の衝突を生じ、不幸のどん底で喘いで貰いたいものです。


 連結部への突入は、経験はありませんが意識はさせられます。
 割り込みを誘発するような位置に停止しないとか、敢えてヘッドのお尻を振って連結部を意識させるとか、工夫をします。



2016年7月5日 9:06
遅いクルマだから登坂車線を走行し、車線がなくなるから戻ったら、第一?当事者ですか・・・

付加する車線が通行帯の右側に設置されていれば、このような事故は防げた可能性が高いですね。
速いクルマが付加車線を走るという構造であれば、登坂車線減少という言葉が理解できない方でも安全に運転できるように思います。

コメントへの返答
2016年7月7日 23:08



 こんばんは。
 ご返事が遅くなりました。

 中央道の改良工事では、ご指摘のように右側に車線を付加するようですね。
 元々動力性能で劣るから登坂車線やゆずり車線へ逃げるのに、機敏な合流を要求すること自体が矛盾しています。



2016年7月5日 17:59
こんにちは。

非常に興味深い内容の為コメントさせて頂きました。

トレーラー牽引運転する身としては、他人事では無いですね。

確かに俊敏に動けない状況故、法定速度、それに従った車線を走行していますが、今まで以上に他車の動きに注視しようと思います。

連結部分に合流しようとするドライバーは2回渋滞中の料金所からの2車線へ戻る時に経験済みです(汗)
コメントへの返答
2016年7月7日 23:12


 こんばんは。
 ご返事が遅くなりました。これに懲りず、末永くお付き合いの程お願い申し上げます。

 我々牽引を為す者が教訓を得ることが、加害者に仕立て上げられてしまった本件当事者の慰めになるものと思います。

 現在は箱でなく、フラットなトレーラーを牽引していますので、信号の無い交差点ではヘッドの通過を同時にトレーラーへ突っ込まれないか、神経を使います。

 何か積むのも面倒なので、ラジコンのアンテナのようなマークを四隅に立てたほうがいいのかも(笑)。


2016年7月7日 23:43
ちょっと気になって、似たような事例で第一当事者はどちらになるのか調べてみました。

結果、合流最後の部分での『接触』の場合、4:6で第一当事者は合流側となるようです。
しかし、今回の案件は、誘引事故ですので、5:5の事故に該当するのか、場合によっては第一当事者は誤って対向車線に出たドライバーなのかもしれません。

遅いクルマを抜きたい(入れたくない)という心理は理解できなくもないですが、やはり道路はみんなで利用するものだと理解すれば、このような事故にはならないと思うのは、自分の感覚なのでしょうね・・・

コメントへの返答
2016年7月10日 18:30


 こんばんは。
 詳細なフォロー、改めて感謝申し上げます。

 どうもトレーラーには接触していないようですし、死者が出た/対向車ドライヴァーを負傷させたのは女性ドライヴァー側ですので、ご指摘の通り第一当事者ではないのかもしれませんね。


 ドライヴァーのスキルが稚拙で遅いのはどうかと思いますが、そもそも能力的に加速が鈍いクルマは多々あります。
 車体の大きさや構造・想定される排気量などから能力差に気付くこともまた、科学的なドライヴァーのスキルですね。






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