首謀

　昨日に引き続き全国紙・読売新聞が運営するニュースサイト「YOMIURI ONLINE」の配信記事から『児童８人ひき逃げ、殺人未遂容疑で６８歳男逮捕』に憤る。


　一度あらん限りの表現を用いて罵倒したつもりだったが、どうも言葉が足りなかったようだ。
　自殺を企図しながら、素直に供述せず「弁護士に相談する」とは、傲岸さを通り越して滑稽ですらある。

　弁護士も裁判も必要だろうか。
　自殺したかったのだから、巻き込まれて死にかけた子どもの親たちの手で処刑してやってくれ。
　同じ世代の子どもを持つ親として、私も共に手を下したって構わぬ。何なら水垢色のクラウンで轢き殺してやろう。
　子どもたちが感じた恐怖や痛みを存分に味わいながら、息絶えるがいい。




　私刑が許されるならともかく、正当な裁判を受けさせるのであれば、罪状は殺人未遂で良しと言えるだろうか。業務上過失にならなかっただけ、まだマシという程度である。
　法定刑は殺人罪と同じく死刑が最高であるが、被害者が死んでいない以上、最短で５年以上の懲役刑に処せられるのが関の山だ。

　ここは「自分原理主義テロリスト」が仕掛けた戦闘行為と見做し、統治の基本秩序を壊乱せんとする行為を処罰する「内乱罪」を適用してはどうか。内乱を首謀した者は、死刑もしくは無期懲役に処することができる。


　荒唐無稽な法論理であることは、自分でも理解している。
　だが被害に遭った子どもたちの中から、有能にして理想に燃える政治家が育ったなら、革新的な思想を紡ぐ学者が出現したなら、現在の統治体制に対する反乱だけではなく、「未来に対する内乱」と言えまいか。

　人間を直接的に殺めたかどうかではなく、自由かつ平穏であるべき、そして少しずつでも発展させて明日へ繋ぐべき社会に対する挑戦と見なせば、殺人未遂罪では甘い。
　況してや心神耗弱で無罪、或いは高齢を理由に刑の執行停止など、あってはならない。



　併せて、子どもたちと家族への手篤い精神的ケアを求める。
　被害者・関係者は、本来は敬われるべき高齢者を恐れ、彼らが操縦するクルマを嫌悪していることだろう。

　「自分原理主義組織」を殲滅するためには、不遜にして無思慮かつ非常識にして未熟な年寄りがパージされるのは当然だ。しかしクルマ好きの一人として、かくも醜悪な高齢オーナーが原因でクルマが憎悪の対象となることが、我慢ならない。