
神宮球場・慶應義塾大学側応援席で配布していた”慶早戦がもっと楽しくなるフリーペーパー”『Dash!』(発行:塾生総合研究所)掲載の「今さら聞けない!六大学野球用語集」から、一部を抜粋。
■あ
(割愛)
■か
慶早戦【けいそうせん】
対早大戦で用いられる呼称。しかし世間一般では早慶戦として知られているため、この用語は塾内でしか通用しないようだ。歴史は意外にも古く、1903年に早大が慶大に挑戦状を叩きつけたことに端を発する伝統の一戦。
コンバットマーチ【こんばっとまーち】
早大のチャンス時に歌われる応援歌。日本で初めてのチャンステーマであるがゆえにその知名度は非常に高く、高校野球やプロ野球でもよく使われる。たぶんあなたも一度は耳にしたことがあると思うので
youtubeなどで聞くとよい。
紺碧の空【こんぺきのそら】
あまり聞きたくない早大の第一応援歌。慶大の若き血に影響されて作られたためか、歌詞の最後は「陸の王者」とほぼ似た意味の「覇者」という言葉が使われている。
■さ
紫紺の歌【しこんのうた】
明大の第一応援歌。作曲したのは明大OBの古賀政男。
塾歌【じゅくか】
試合の前後に歌う慶應義塾の校歌にあたる歌。歌う際には起立脱帽する。パンフレットに歌詞が書いているにもかかわらず、ほとんどの塾生が最後の「ああわが義塾」以降しか歌えないようだ。
塾生注目!【じゅくせいちゅうもく】
応援指導部がメイン台と呼ばれる特設ステージに立ち、「塾生注目!」と叫ぶので、「なんだ!」と返そう。そのあとに応援指導部が何か続けるのでうまくタイミングを見計らって「そうだ!」と応えよう。他大学では「学生注目」とも呼ばれている。今はなき「笑っていいとも」のテレフォンショッキングのコーナー冒頭でも同様のやり取りがあったのだが、おとらく司会のタモリ(早大出身)はこれを参考にしたのではないかと思われる。
早慶戦【そうけいせん】
もしかして:慶早戦
■た
大進撃【だいしんげき】
早大のチャンステーマ。「慶應ぶっつぶせgogogo」という歌詞があり、だいぶぶっ飛んでいる。
ダッシュKEIO【だっしゅけいおう】
慶大が誇るチャンスの名曲。慶大が元ネタとはわからないくらい全国的に有名。本誌「Dash!」の名前もここからきている。
チャンス法政【ちゃんすほうせい】
法大のチャンステーマ。応援団の正拳突きが印象的である。
東京大学【とうきょうだいがく】
略称は東大。六大学の中では唯一の国立大学である。また六大学の中では唯一優勝経験がない大学でもあるが近年は力をつけてきている。慶大と早大にはここの大学に落ちた学生が多く、対東大戦では受験の恨みを晴らそうと応援に熱の入る人も多いとか。
東大アトム【とうだいあとむ】
東大のチャンステーマ。その名のごとく原曲は鉄腕アトムである。
■な
(割愛)
■は
バカ田大学【ばかだだいがく】
赤塚不二夫の「天才バカボン」内に出てくる大学。某私立大学の名前に非常に酷似しているが関連性は不明。所在地は「都の西北早稲田の隣」とのこと。
法政大学【ほうせいだいがく】
六大学の中で二番目の優勝回数を誇る。略称は法大。明大をライバルにしている節があり、対明大戦は「血の明法(法明)戦」と呼ばれている。ちなみに(慶應義塾大学)法学部政治学科の塾生自分の学部を紹介する際に法政と略することが多いため非常に紛らわしい。
■ま
明治大学【めいじだいがく】
今春の六大学優勝校で略称は明大。慶早落ちの受験生が非常に多くこの二大学を敵視している節があるが、ライバルは法政大学。
■や
やっぱり明治がナンバーワン!【やっぱりめいじがなんばーわん】
明大のチャンスパターンであるハイパーユニオンの歌詞に出てくる妄言。
■ら
立教大学【りっきょうだいがく】
春の準優勝校で略称は立大。OBに長嶋茂雄や多田野数人らがいる。ローマ字表記は「RIKKYO」であるが、ユニフォームには「RIKKIO」と書かれている。
■わ
若き血【わかきち】
言わずと知れた慶應義塾の第一応援歌。慶大の得点時には周りの人と肩を組んで歌い上げるので試合までには覚えておきたい。塾歌は歌えないけど若き血は歌えるという人が多いとの噂。
早稲田大学【わせだだいがく】
略称は早大。何かにつけて慶應に対抗していくるかわいい弟分。
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東京六大学野球は、いよいよ最終節の「慶早戦」。
前節で明治大が負けていれば、早・慶いずれか勝った方が棚ぼたで優勝を飾れたのだが、残念ながらリーグ戦としては「2位決定戦」「消化試合」の位置づけになってしまった。
それでも伝統の一戦を愉しもうと、多くの現役学生・系列小中高の生徒・OBOG・ファンが参集し、神宮球場は大いに盛り上がっていた。
慶應大関係者が配布していた「Dash!」は、慶早戦を応援するために発刊されている雑誌ではあるが、解説されている内容は慶應大を持ち上げ、早稲田大を落とすだけに留まらない。
「塾歌」の項目など自虐ネタを織り込みつつ、上記抜粋をご覧になっての通り、他の4校に関連する用語も解説して(イジってww)おり、笑いながら読ませて貰った。
他校への配慮は他のページにも見られ、例えば慶早戦の歴史を問うクイズ形式で「Q:一時中断してしまった慶早戦の復活を打診したのは?」
(A:明治大学)といったコンテンツもあった。
東京六大学野球の始祖たる自負を誇りつつ、リーグ全体を発展させていこうとの志は、ファンの一人として勇気づけられる。
また来年の春まで、長い別れになるのは寂しいが、神宮球場での再会を楽しみにオフを過ごしたい。
塾生注目!
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Posted at
2016/10/30 16:08:42