和大

　スポーツ紙・スポーツニッポンが運営するニュースサイト「スポニチ・アネックス」の配信記事から『和歌山大、悲願の初優勝！奈良学園大Ｖ１５でストップ 』に喜ぶ。

　察するに、雌雄を決する奈良学園大との試合は、球場中が和歌山大学を応援していたのではないか。
　我らが東京六大学野球でも、東京大が勝利を捥ぎ取らんとする展開では、神宮球場全体が東京大ナインに心を寄せている様が、手に取るように分かる。
　対戦校および同・応援席は、非常に居心地が悪い(苦笑)。


　かく言う私も、自分の母校との対戦以外では、ついつい東京大を応援してしまう。
　プレーの巧拙ではない、泥臭さすら感じる直向きさと、痛々しいほどの努力の痕を認めるにつけ、いつか報われる日が訪れて欲しいと願う。

　東京大よりも一足先に、優勝の栄冠に輝いた和歌山大野球部へ、衷心より祝意を捧げたい。
　大学野球選手権で、東京六大学勢と対戦する機会があれば、最大限の敬意を払って迎え討とう。



　さて、当の東京六大学野球・春季リーグは、第6週(全8週)を終えてなお、東京大を除く5校が優勝の可能性を残すという稀に見る大接戦。

　最も栄冠に近いのは、21世紀初の優勝を狙う立教大。第7週の”紫合戦”対明治大戦で連勝すれば、その時点で優勝が確定する(第8週「慶早戦」で勝利した方は、勝ち点で並ぶが勝率で立教大を上回れない)。
　
　立教大が勝ち点を得ても、1敗してしまうと「慶早戦」まで持ち越し。慶應大が連勝すれば優勝。ただし1敗した時点で立教大の優勝。

　立教大が勝ち点を落とすと、早稲田大・明治大・法政大にもチャンスが回ってくる。
　特に面白いのが、明治大が2勝0敗、法政大が同じく2勝0敗でそれぞれ立教大・東京大を下し、早稲田大が2勝1敗で慶應大を下すと、明治大と法政大が同率首位に浮かび上がり、プレーオフが実施される。

　ちなみに法政大は、このパターンに持ち込んで、なおかつプレーオフで明治大に勝たない限り優勝できない。
　針の穴を通るような、ごく小さい可能性ではあるが全力で次週の試合に当たれば、活路はきっと啓ける。

　和歌山大に続き、大学野球選手権に駒を進めるのは、果たしてどこか。
　大学野球ファンとして、目が離せない。