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midnightbluelynxのブログ一覧

2019年01月13日 イイね!

社章

社章 このところ、検索サイトや「みんカラ」の広告欄に、やたらと「ヤフオク」出品アイテムが掲示される。
 その殆どが鉄道関連のアイテム、中でも古レール満鉄(=南満州鉄道)に由来する文物に集中している。

 弊ブログが、ゲレンデおよびメルセデスに関するサイトであるなら、「みんカラ」閲覧中はクルマ関連のアイテムがもっと表示されそうなものだが、どうやら広告マーケッティング会社の分析は、そうではないらしい(苦笑)。


 鉄道に関しては、自動車免許を取得する遙か以前、「機関車トーマス」の読み聞かせをして貰っていた頃からのファンであり、生涯愉しむであろう趣味だから当然の結果だが、「満鉄」はどうしたものか。

 確かに植民地で鉄道運行及び建設・都市開発・インフラ整備を担った企業であり、鉄道趣味の一部と言えなくもないが、弊ブログ主の場合は歴史的な観点で度々触れている。

 意図したわけではないが、そんじゃそこらの腐れ右翼よりも、植民地にルーツを持つ私の方が筋金入りの帝国主義者……であるのを見透かされているのかも知れない。



 そんな広告の一つに目が留まり、満鉄の社章入りアイテムを落札してしまった。
 レールの断面に、満州(=Manchuria)のイニシャルをデザインした意匠。ヨーロッパの鉄道では、動輪に翼を附したマークが多用されるが、満鉄の社章も同じく翼を持つ動物・コウモリのようにも見える。

 コウモリはドラキュラの付け合わせで、妖しく不吉な存在と感じる人が多かろうが、中国ではコウモリ=蝙蝠の字の造りから、我が身に福を偏在させてくれる吉祥の生き物とされる。


 満鉄は、確かに日本の侵略的な植民地経営を支えた特殊会社であったが、果たしてその一面だけで切り捨ててしまって良いものか。
 もし社章のデザインが蝙蝠に由来するのであれば、中国の風土・文化・気質に根差した、社会的に責任のある企業として、地域とともに発展させていこうと志したのではないか。


 日本人が、植民地経営を完遂するに足る度量を備えぬまま、無為に版図を拡げ過ぎて軍事的に破綻、全てを喪って他国の支配下に置かれた史実を振り返るにつけ、世界最高水準の高速列車「あじあ」を走らせ、我が国最初の本格的なシンクタンク「満鉄調査部」を設置、鉄道運行を軸に地域経済の振興を担うなど、先進的な経営を推し進めた満鉄が生き残っていたなら……と妄想せずには措かない。






Posted at 2019/01/20 22:39:57 | コメント(0) | トラックバック(0) | 鉄道 | 日記
2018年11月27日 イイね!

嘘電

嘘電 クオリティの高い鉄道関連記事の発信が多い老舗有力経済誌・東洋経済が運営するサイト「東洋経済ONLINE」の配信記事から『京急カラー「ウソ電」、なぜ全国に増殖したか~赤と「くりぃむ」で空港線PR、背景には危機感』に注目。


 鉄道趣味にご興味がない方も多いと思うので、タイトルについて簡単な補足をすると”ウソ電”とは鉄道模型の趣味誌「RMM」の読者コーナー「今月のウソ電」からスピンオフした用語。
 パソコンの画像編集機能を駆使し、最新鋭の車輌へ懐かしの旧塗色を施したり、逆に古い車輌へ最新鋭車と同じ塗色を施したりして、実際には有り得ない仕様をリアルに画像化して投稿する。

 昨今は、現役の営業車輌へリヴァイヴァルカラーのラッピングを施して運行する鉄道会社が増え、現実世界のほうが「今月のウソ電」を追い越している面も否めない。
 
 記事中では琴電1080形(=旧京急1000形が移籍)の、現行フラッグシップ車輌”2100系仕様ラッピング”について、「奇妙」だの「復刻を期待したファンの悲鳴」だのと評しているが、むしろ正統な「ウソ電」ではないかと心得る。


 鉄道ファンとしては、地方鉄道の「京急カラー」が似合う・似合わないに始まり、様々論評を下しながら利用して楽しむことができる。
 一方で首都圏で暮らす一般の方は、地方に出かけても「あれ京急電車か?」では、まるでお釈迦さまの掌から出られない孫悟空のような心持ちに陥れられるかも知れない(笑)。

 以前は各地方空港の出発ロビーに、羽田空港からのアクセスを担う東京モノレールおよび京急の券売機が置かれ、離陸前に予め切符を買わせることで、利用者を囲い込む手法が採られていた。
 しかし、全国的にICカード乗車券が普及し、広範な相互利用が可能になったことから、離陸前に切符を買ってもらう手法は効果が薄れてきた。
 そこで、視覚的にインパクトの大きい赤い塗色のイメージを植え付け、羽田空港アクセスにおける京急の知名度を上げることで、利用者獲得を図る施策に転じたのだろう。


 地方鉄道においても、昨今減退傾向にある広告収入を補えるだけでなく、一般的な塗装技術では褪色が激しく、維持が難しい赤系の外装を営業車輌が纏うことで、新たな路線イメージを創造できるかもしれない。


 ところで、ライヴァルたる東京モノレールは、同様の広告展開をしないのであろうか。
 JR東日本傘下にある誼を利用し、JRグループ各社の車輌が乗り入れている新千歳・関西・福岡・宮崎などの各空港アクセス列車に、”東京モノレールラッピング”を施してはどうだろう。

 更に京急も、片道でラッピング広告を展開するのではなく、行政の観光振興担当部局とタイアップするなどして、各地方鉄道の特色を採り入れたラッピング車輌を走らせてはいかがだろうか。


 首都圏/地方の鉄道が相互にwin-winな取引と、鉄道ファンにとって楽しい話題を提供してくれる「ウソ電」の展開を、今後も期待したい。


Posted at 2019/09/16 11:51:42 | コメント(0) | トラックバック(0) | 鉄道 | 日記
2018年10月05日 イイね!

地絡

地絡 全国紙・読売新聞が運営するニュースサイト「YOMIURI ONLINE」の配信記事から『京成「塩害」か、駅など3か所で電線から火花』に注目。

 朝ラッシュは耐え切ったことだけが救いだったが、ほぼ終日運休となったことで、最初および最終のインバウンド需要である空港連絡輸送、そして帰宅ラッシュに多大な影響を及ぼしたことは、大いに反省しなければならない。

 記事では「漏電」と表記されているが、ただ電流が漏れ出ただけでなく、発火し焼損していることから、絶縁不良に起因する「地絡事故」と表現するべきだろう。

 千葉県内における塩害に伴う地絡事故は、さほど珍しい事象ではなく、参考情報URLに掲げた室戸台風当時の被害状況報告にあるとおり、電力網の整備当初から発生している。
 日本海側や離島など、飛来塩分に因る絶縁不良が想定されるエリアでは、電柱や鉄塔と送電線を絶縁する碍子(ガイシ)を多重装着する、撥水性の塗装を施す等の対策をしてある。

 風向きや風速もあるだろうが、同様に塩害を被ったはずのJR線、京成線と直通運転している京急線は、ここまで広域的かつ長時間の運休とはなっていない。
 京成電鉄の塩害対策に不備が無かったか、検証が必要だ。



 高圧電力とは言え、絶縁不良を起こすほど多量の塩分が飛来したということは、送電網を構成する金属製のブラケットや、街路灯の照明装置を腐食させる可能性がある。
 電力関係に限らず、例えば植栽が枯死する、農作物の作柄を悪化させる、そして我々の愛車を朽ちさせる……といった影響が想定される。

 鉄道の運休や停電に巻き込まれたエリアにお住いの各位は、短期的には愛車や植木のケア、長期的には身の回りのインフラが劣化していないかの点検が必要となろう。



Posted at 2018/10/06 06:10:34 | コメント(0) | トラックバック(0) | 鉄道 | 日記
2018年09月18日 イイね!

団票

団票 今朝の出勤の際、長男を東京駅・丸ノ内南口まで送り届けてきた。
 同改札地下(または丸ノ内地下南口を出てすぐ)にある学生用団体集合場所が、彼の修学旅行のスタート地点。
 改札口を出て集合場所まで帯同する必要があるかとも思ったが、レンガ造りの東京駅丸の内駅舎内ドームを抜け、反対側の階段を降りるだけ、かつ同級生も続々改札口を通過していくところだったので、私は改札を出ずに長男を見送った。


(以下、一部限定公開)







 ついこの間、小学校に上がったと思ったら、もう修学旅行に旅立ってしまった。
 私が週末昼間の神宮球場で愛でる若者たちと同様、イヴェントの一つ一つが長男にとって、もう二度と訪れない輝かしい時間となる。

 友との芳醇な交わりを、心ゆくまで愉しんできて欲しいものだ。


 父は一抹の寂しさを覚えつつ、長男の背中が見えなくなるまで、柔らかい朝陽に満ちた東京駅丸ノ内駅舎ドームの光景を眺めていた。



Posted at 2018/09/19 18:43:30 | コメント(0) | トラックバック(0) | 鉄道 | 日記
2018年08月31日 イイね!

北鉄

北鉄 出張のご経験があれば実感されていることと思うが、概ね自宅で過ごしている場合よりも寝坊できることが多い。

 目的地に近いポイントを選んで投宿しているのだから当然であるし、或いは前の晩に燥ぎ遊びが過ぎ(笑)、重い頭を抱え乍ら起き上がれない……なんてことも、ままある。

 今回は私独りの行程なので、金沢駅近くで見付けた安い素泊まりのビジネスホテルにチェックイン後、雰囲気の良いホルモン焼き屋さんに入り、歯応えの良い白ホルモンやカルビなど5皿と、大ジョッキ2杯で夕食を済ませ就寝した。


 前日の猛暑の大阪での仕事で相当に疲弊しており、美味しい肉を食べた満足感とアルコールの酔いも相俟って寝付きは良かったが、またも0400時頃に目覚めてしまい、その後は二度寝もできず、朝食を探しながら金沢市街地を散歩して回った。

 一般的に早起きは佳き習慣であるが、私の場合はやや病的な要素があるかも知れない。



 国内外から集まった観光客に混じって、今日の脚であるレンタカーを借り出し、金沢での業務開始。
 午前中に3社、午後に5社を回って順調に情報を収集。特に午後の1社は、当初想定に無かったのだが、午前中にお話を伺った方からの情報に基づき急遽訪問したにも関わらず、今日一番の成果を挙げた。

 草臥れてなお、早起きして仕事に就いただけのことはある。




 レンタカーを返却し、帰路の北陸新幹線「かがやき」出発までの時間を、自分へのご褒美代わりにプライヴェートを優先させて過ごす。
 職場への連絡・報告を済ませて直ぐ、古い知り合いに逢ってきた。とは言っても、人間では無い。

 JRおよびIRいしかわ鉄道(北陸新幹線開業に伴って並行在来線を移管した第三セクター)金沢駅は高架駅となっているが、兼六園口(東口)地下に、もう一つホームがある。
 北陸鉄道・浅野川線の「北鉄金沢」駅だ。


 北陸鉄道は、県内各地で営業していた民営ローカル線を統合して発足した地方私鉄で、金沢市内で路面電車の運行も手掛けていたが、その多くがモータリゼーションの進行で収支悪化の末に廃止され、現在は金沢起点の浅野川線と、西金沢駅でJR線と接続する石川線の2路線のみ営業している。

 全盛期はオリジナル発注の車輌に加えて、買収元が使用していた雑多な車輌が走り、趣味的に注目されていた北陸鉄道だが、現在は東京の大手私鉄から譲り受けた2車種に統一されている。
 ヴァラエティは喪われてしまったが、現役の車輌も趣味的には極めて興味深い。

 石川線で使用されている元東急7000系を改造した7100系、そして両線で使用されているのが、元京王井の頭線3000系を改造した7700系(石川線用600V仕様)および8000系(浅野川線用1500V仕様)である。
 特に8000系・7700系は、以前から再会したいと願っており、今回の出張で漸く実現できた。



 現在北陸鉄道で使用されている電車は、何れも東京・渋谷駅を発着していた車輌という共通点がある。
 そして頭端式の北鉄金沢駅は、地下駅ではないもののビルの谷間に埋もれて、やや薄暗かったかつての井の頭線・渋谷駅と、どことなく似ている。

 子どもの頃に見た景色を、大人になって望むと存外に小さく見えたりするが、北鉄金沢駅はホームの幅も列車の長さもミニサイズ(井の頭線の5両編成に対し2両編成)で、余計に圧縮されて目に映る。

 幼い私が飽かず眺めていた京王3000系=北鉄8000系が、北鉄金沢駅ホームの両側で轡を並べる姿を見て、景色の圧縮度合いに比例して懐かしさも濃縮されて、思わず涙が出てしまった。

 独自のIC乗車券も発行しているが、切符を使う乗客の為に改札ブースに入っている北鉄の女性駅員さんに、「子どもの頃、東京でこの電車に乗っていたんですよ」「とても懐かしいです」と話したら、「そう仰るお客さん、とても多いです」と笑顔が返ってきた。







 佳き想い出を胸に、出張の全行程を終えて北陸新幹線「かがやき」の車中で寛ぐ。

 昨日に続き、牛肉をメインに据えた駅弁を愉しみ、ビールに酔いながら家族に北鉄金沢駅でのエピソードをメールしたら、「涙脆くなるもの疲れている証拠」と指摘されてしまった。

 未明に目が覚めてしまうことも含め、やはり精神的には相当に参っているようである。






関連情報URL : http://www.hokutetsu.co.jp/
Posted at 2018/09/02 11:16:36 | コメント(1) | トラックバック(0) | 鉄道 | 日記

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「育児 http://cvw.jp/b/1043160/47663127/
何シテル?   04/18 19:29
 建設業界で禄を食む文系出身(経済学専攻)のプロフェッショナル・エンジニアが、愛車整備・政治経済・文化学術・スポーツそして土木施工の現場で日々記した野帳を公開し...
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